映画「ホステージ」は、ブルース・ウイリス主演、フローラン・シリ監督の2005年のアメリカ映画です。
「ホステージ」ネタバレ、キャスト、あらすじ、最後ラストの結末や見どころを紹介します。
互いに絡み合う2つの人質事件に挑む凄腕交渉人を描く「ホステージ」をお楽しみください。
「ホステージ」のキャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: フローラン・シリ
製作: マーク・ゴードン他
製作総指揮:ホーク・コッチ他
脚本: ダグ・リチャードソン
撮影:ジョヴァンニ・フィオーレ他
音楽:アレクサンドル・デプラ■ 主要キャスト
ジェフ・タリー:ブルース・ウィリス
ウォルター・スミス:ケヴィン・ポラック
トミー・スミス:ジミー・ベネット
ジェニファー・スミス:ミシェル・ホーン
マース・クラップチェック:ベン・フォスター
デニス・ケリー:ジョナサン・タッカー
ケヴィン・ケリー:マーシャル・オールマン
ジェーン・タリー:セレナ・スコット・トーマス
アマンダ・タリー:ルーマー・ウィリス
謎の男:キム・コーツ
キャロル・フローレス:マージーン・ホールデン
「ホステージ」あらすじ
若者3人がある家に押し入り、立てこもります。
完璧なセキュリティシステムのこの家は、ある組織のマネーロンダリングに関わる人物の家だったのです。
人質解放に向けて動く警察と、マネーロンダリングの証拠隠滅のために動く組織。
組織はタリー(ブルース・ウィリス)の家族を拉致して、うまく立ち回るように仕向けるのですが・・・
「ホステージ」ネタバレ
ロス市警の敏腕交渉人タリー(ブルース・ウィリス)は一年前、交渉が失敗し自らの家族を人質に取った立てこもり事件の被害者を見殺しにしてしまいます。
彼はその後事件の失敗に罪を感じロスを去り、カリフォルニアの警察署で所長を務めていました。
ある日三人組の若者デニス、ケビン、マースはふと立ち寄った店で買い物をしていた一家を見かけます。
父親のウォルター(ケヴィン・ポラック)、その娘のジェニファーと弟のトミーのスミス一家です。
デニスがジェニファーをからかうと無視して中指を立てられ軽くあしらわれてしまいます。
これにムカついたデニス含む三人のチンピラは一家の車を追跡してその車を奪う事を計画。
スミス一家の家に辿り着いた三人を待っていたのはセキュリティが万全な一軒家の豪邸でした。
車を奪う目的でスミス家に侵入する三人でしたが監視カメラの存在に気付き中の住人である一家を銃で脅します。
しかしそこへ黒人女性警官のキャロル(マージーン・ホールデン)が訪問。
実はスミス家の長男であるトミーが家に侵入したマースを見かけた際にこっそり無音警報で警察に通報しておりその通報を聞きつけた警官が家を訪ねてきたのでした。
三人組はウォルターを銃で脅し警官を帰すように促すします。
ウォルターは訪ねてきたキャロルに間違えて警報音を押してしまったと言って、問題がないから引き上げるように伝えます。
しかし外に三人が乗り捨ててあったトラックを見つけたキャロルはその車が前の週にヴァレンシアで起きた車の乗っ取り事件で使われた車である事を他の警官からの無線で知るのです。
その直後興奮したマースは駆け付けたキャロルに発砲。
事件の知らせを受けタリーも現場に出動します。
マースの銃撃にあいつつも、何とか倒れているキャロルを車に乗せ一旦引き返すが間もなくキャロルが死亡してしまいます。
タリーは元交渉人としてデニスを説得するも思わぬ事態になってしまった為に逃走用のヘリを用意するように言われます。
一方、謎の男(キム・コーツ)がウォルターに電話を掛けるも繋がりません。
ウォルターはデニスに銃で殴られ気絶していました。
実はこの男は裏社会の犯罪組織で組織の帳簿操作を会計士であるウォルターに任せていました。
ウォルターはこの犯罪組織の隠し口座に関する情報をDVDにして映画のDVDのパッケージに忍ばせていたのです。
事件によって隠し口座の情報が漏れてしまう事を恐れた組織はテレビで報道されたタリーが交渉人である事を知り、タリーの妻と娘を人質に取りDVDを手に入れ組織に渡すように脅します。
すぐさま現場に引き返すとタリーはまず指揮官に連絡を取り立てこもり犯の三人は家の中から監視カメラで警察の動きを見ている事を伝え、監視カメラを壊すように仕向けます。
次にタリーは監視カメラが壊れた後はこれから警察が三人を殺そうとしているが自分に任せれば命の安全は保障する事を伝えデニスに交渉します。
カメラを壊して貴重な情報を得られなくなった事を指揮官に責め立て情報源は姉の携帯を使って、電話をしてきたトミーからであると伝え指揮権を自分に移します。
そしてタリーは再びデニスに連絡を取り「俺は君達の命を守った。だから今度は彼の命を救う手伝いをしてくれ」と言いウォルターの解放をするよう説得。
タリーは服を脱ぎ丸腰である事を示し、救急車で門まで向かい解放されたウォルターを救急車に乗せます。
タリーは病院へ向かう途中ウォルターが死んだと偽って彼に道中DVDの在り処を聞き出します。
タリーはトミーに電話をしテレビゲームのワッバゾーグを例えに出し父親の書斎に行きDVDを手に入れるよう指示するのです。
タリーは家に再び向かいデニスにウォルターは死んだと嘘をつきヘリで逃がす代わりに操縦士に金を渡すよう指示します。
ヘリが到着したものの3人乗りのヘリにマースが何故かジェニファーを連れて行くと言いだし4人になった為作戦は失敗。
これを発端に三人の中で仲間割れが発生しマースがケビンを階段から突き落とし殺害、その直後デニスを撃ち殺します。
「ホステージ」ラスト最後の結末
一人となったマースはジェニファーを連れ出そうとしますが、ジェニファーがナイフで自分の手に巻きついた縄を切る際に勢い余ってマースの頬を刺してしまいます。
マースが怯んだ隙にトミーと一緒に通気口に逃げ込みその道を辿って防弾使用の秘密部屋へ避難する二人。
マースはガラス越しにトミーとジェニファーがいる秘密部屋を銃で撃ち部屋のガラスを割ろうとしますが、防弾ガラスに阻まれた為火炎瓶に火をつけ家ごと焼こうとします。
トミーに電話をかけた際の電話で発砲音を聞いたタリーはパトカーで豪邸に向かいジェニファーとトミーを救出します。
屋敷に突入したFBIを火炎瓶で次々に撃退するマースと対峙したタリーは何とかマースを銃で撃ち自らが持っていた火炎瓶で焼死させる事に成功。
しかしトミーが必死に見つけたDVDも屋敷の炎で燃えてしまいます。
DVDを失ったタリーでしたが切り札として会計士であるウォルター自身を犯罪組織と妻と娘がいる場所に連れて行きます。
ウォルターの頭の中にはDVDに入っている隠し口座の情報が全て入っているからです。
組織の男にウォルターと引き換えに妻と娘を解放する事を交渉するタリー。
しかし突如ウォルターが組織の男を射殺し銃撃戦が勃発。
タリーも他の組織の男達を次々を撃ち倒し無事に妻と娘を救出する事に成功したのでした。
THE END
「ホステージ」の見所
今作ホステージの見所は最初は只スミス家の長女ジェニファーの態度に腹を立ててちょっとした車泥棒を働くはずだったデニス、ケビン、マースの三人が思わぬ展開で大事件に発展して追いつめられていく様でしょうか。
それもこれもマースが女性警官のキャロルを撃ち殺してしまった事がきっかけですが、このマースが他のデニス、ケビンの兄弟とは一味違う冷酷さを見せるのである種サイコパス感があり異彩を放っているのです。
しかも何故かジェニファーに一目惚れをしてしまった様な節を見せつつ狂った愛情をぶつけているようで不気味でもあります。
スミス家の長男であるトミーが機転を効かせてテレビの報道で見たタリーに連絡を取って助けを求めたり、家の中の通気口のような場所を使って難を逃れたりと子供とは思えない勇敢さも見所です。
そして何と言ってもやはりタリー刑事を演じたブルース・ウイリスの演技も素晴らしいです。
1年前に交渉人として失敗し最悪の結果を招いてしまったトラウマを払拭するかのように事件の解決の為と、人質に取られた家族の為に任務を遂行していきます。
その「今回失敗すれば今度は他人の家族ではなく自分の家族を失ってしまう」恐怖と緊張感を上手く表現出来ていたと思います。
ブルース・ウイリスの代表作「ダイハード」等と比べると多少小規模で尚且つツッコミ所がないわけではない本作ですが、家族の為に奔走するタフで男気溢れるブルース・ウイリスが見たい方や、2転も3転もするクライムサスペンスがお好みの方は見てみるべき良作です。