映画「スパイ・ゲーム」は、ブラッド・ピットとロバート・レッドフォード主演、トニー・スコット監督の2001年のアメリカ映画です。
この「スパイ・ゲーム」のネタバレ、キャスト、あらすじや最後ラストの結末、見どころを紹介します。
ベテランスパイが捕らわれの相棒を救うため決死の救出劇「スパイ・ゲーム」をお楽しみください。
「スパイ・ゲーム」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: トニー・スコット
製作: ダグラス・ウィック他
製作総指揮: アーミアン・バーンスタイン他
脚本: マイケル・フロスト・ベックナー他
撮影: ダニエル・ミンデル
音楽: ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ■ 主要キャスト
ネイサン・ミュアー:ロバート・レッドフォード
トム・ビショップ:ブラッド・ピット
エリザベス・ハドレー:キャサリン・マコーマック
チャールズ・ハーカー:スティーヴン・ディレイン
トロイ・フォルジャー:ラリー・ブリッグマン
グラディス・ジェニップ:マリアンヌ・ジャン=バプティスト
ハリー・ダンカン:デヴィッド・ヘミングス
アン・キャスカート大使夫人:シャーロット・ランプリング
「スパイ・ゲーム」あらすじ
伝説のCIA工作官、ネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)は、退職まであと1日。
そんな時、自分が育てたスパイ、ビショップ(ブラッド・ピット)が中国で逮捕されたことを知ります。
師弟関係にあったものの方向性の違いで離れてしまった二人。
CIAはビジョップを見殺しにしようとしていました。
ビショップを救出するためミューアーの最後の作戦が始まる・・・
「スパイ・ゲーム」ネタバレ
蘇州刑務所に医師として潜り込むビショップ(ブラッド・ピット)
囚人に予防注射を施していく途中、電気装置のヒューズに触れたことで漏電し、その電気ショックの影響で死んだフリをしました。
監視を逃れている間に牢にいたとある女性を助けようとしますが車で刑務所を出る寸前、監視にバレてしまって囚われてしまうのでした。
そんな折、ワシントンではCIAに務めるミュアー(ロバート・レッドフォード)が定年退職を迎えていたのです。
朝からハーカー(スティーヴン・ディレイン)にトム・ビショップの資料を求められ、それを届けると会議に通されました。
ビショップはダンカン(デヴィッド・ヘミングス)のチームで仕事をしていたのですが、何故か単独行動をとって囚われてしまった…
ひとまず、彼の目的等を解明するため、ミュアーは1975年にベトナムでビショップと出会ったことを話します。
ハン・チェー将軍を殺害するための作戦で行動を共にし、将軍がベトコンの作戦会議に出席するのを狙って遠方から狙撃…
敵のヘリコプターに妨害がある中で見事、暗殺に成功しました。
ミュアーは4月になってその現場を引き上げる際に、ビショップを引き抜く計画を立てて12月に実行。
その後、CIAに入った彼を鍛えていったのです。
「ロデオ作戦」では、ビショップはシュミットを亡命させるのが任務でしたが、途中で計画変更。
ミュアーは彼を見殺しにしろと命じ、ビショップは苦渋の決断で実行したのです。
しかし、それはアン・キャスカートをハメることだと知って、犠牲になった彼を思ってミュアーを責めますが、「これが任務だ」と突き放されるのでした。
この頃からビショップはミュアーとの考え方の違いを感じ始めていたのです。
その話を終え、「奥さんから電話」と言われて会議を出ると、秘書からだったため内容をごまかしつつ返答。
会議の様子を伺うと、口実を作ってビショップを見殺しにしようとしていると分かったため、「サイドショー」と呼ばれる中国政府を盗聴している作戦について聞き出します。
ハーカーはミュアーがビショップを助けようとするのではないかと思い、彼の通話記録を確認して行動を監視。
しかし、ミュアーは香港へ盗聴不可能の電話をし、昔の仲間に「中国にスパイが送られた」という旨をオンエアで放送するよう依頼していたのです。
公になったため助けられると安心しましたが、放送後に「ビショップは14ヶ月前に死亡した」と訂正が入ったことで、再び彼を解放するための策を練ります。
まずは、地図の解析室で担当者からビショップが囚われている場所がポンフー諸島であることを聞き出し、「報告書に書かれていない内密の情報がある」と言って再び会議に参加します。
刑務所で助け出そうとした女性はエリザベス・ハドレー(キャサリン・マコーマック)
そう切り出したミュアーは「ベイルート」の任務で彼女と出会ったことを語ります。
その際の任務はテロ組織のリーダーであるサラメを自然死として扱いつつも暗殺すべく、プロカメラマンと偽ってビショップは潜入捜査を開始。
彼は医薬品を難民キャンプに届け医者に近づき、そこで手伝っていたハドレーと会ったのでした。
ビショップは「ニューヨークタイムズ」に医師の特集を載せて信頼を得つつ、サラメが健康診断でやって来るのを待っていたのです。
ついにその日がわかり、ミュアーと合流して医師に「あなたの妻は実はサラメの手にかかって死亡した」と、嘘の情報を伝えて診断の際に薬を使って自然死させることを計画。
作戦は順調でしたが、ハドレーとビショップは関係を持っていることにミュアーが気付いて距離を置かせようとさせます。
ビショップは私生活を脅かされたくないと反抗…
そんな中、作戦決行の日となりましたが、キャンプ地帯が紛争に巻き込まれたため医師の到着が遅れます。
ミュアーは予備案として義勇軍に依頼していたため、彼らがサラメのいた場所ごと爆破…
大きな被害が出てしまいました。
ビショップはミュアーの元を去ることに決めたのです。
「スパイ・ゲーム」ラスト最後の結末
作戦の詳細を話した後、「アメリカの外交官との取引材料にハドレーを使い、スパイ容疑として捕まえた」とミュアーは報告して会議を後にします。
そして、映像の解析の資料を見てその中身を入れ替え、証券取引所のミッチに電話をして持っている株をケイマンの口座に28.2万ドルの送金を願い出たのです。
そして、ダンカンに電話をし、電力会社の役員と取引させてそのお金でビショップの囚われている建物に30分の停電を起こすよう指示します。
併せて承認印を偽造して緊急の任務をFAXで送って部隊を向かわせました。
ミュアーの暗躍に気付いたハーカーは彼を問い詰めますが、「土地を調べてお金を作ったのは引退後の不動産のためだ」とサラリと返し難を逃れたのです。
ワイリー中佐から「ディナー作戦」を決行するか確認の電話があり、ミュアーは了承します。
作戦が遂行され、部隊が到着し、停電の間にビショップとハドレーは無事救出されました。
救出されたビショップは、ディナー作戦という作戦名を聞いてミュアーが尽力してくれたのだと理解し号泣します。
「ディナー作戦」とはかつて、ミュアーとビショップがベイルートで活動していた時の作戦名で、この作戦名は二人にしかわからない名前だったのです。
そして、ミュアーは作戦が上手くいったことで安心して退職していくのでした。
THE END
「スパイ・ゲーム」見どころ
現地で動く工作員のビショップ(ブラッド・ピット)とビショップを助けるべく本国で動くミュアー(ロバート・レッドフォード)
それぞれ違う場所から物語が進行していきます。
この構成はディカプリオとラッセル・クロウの「ワールド・オブ・ライズ」に似ています。
しかし「ワールド・オブ・ライズ」と決定的に違うのは、上司であるミュアーが必死になって部下のビショップを助けるところです。
さらに泣けるのは自分(ビショップ)を救出するために手助けをして導いていたのは、かつてのボス、ミュアーだった事を最後の最後で知るのです。
この作戦中、ふたりの直接のやりとりはまったく無かったのですから・・・
それを知ったラストのビショップ(ブラッド・ピット)の号泣シーンにすべてが現れていますね。
何も言わなくても通ずる男同士の絆を感じてください。
ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、めちゃかっこいいです!