映画「コロンビアーナ」は、ゾーイ・サルダナ主演、オリヴィエ・メガトン監督の2011年のフランス・アメリカ映画です。
この映画「コロンビアーナ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末と見どころについて紹介します。
両親の復讐のために暗殺者となった女性を描く「コロンビアーナ」をお楽しみください。
■ スタッフ
監督: オリヴィエ・メガトン
製作: リュック・ベッソン他
脚本: リュック・ベッソン他
撮影: ロマン・ラクールバ
音楽: ナサニエル・メカリー■ 主要キャスト
カトレア・レストレポ:ゾーイ・サルダナ
マルコ:ジョルディ・モリャ
ジェームズ・ロス:レニー・ジェームズ
幼少期のカトレア:アマンドラ・ステンバーグ
ダニー・デラネイ:マイケル・ヴァルタン
エミリオ・レストレポ:クリフ・カーティス
ドン・ルイス:ベト・ベニテス
「コロンビアーナ」あらすじ
1992年コロンビア、カトレアは9歳でした。
カトレアの父親はドン・ルイス(ベト・ベニテス)と取引をした後、用済みと判断されて命を狙われていました。
父親は家に帰り、妻とカトレア(アマンドラ・ステンバーグ)に逃亡の為の身支度をさせます。
しかしルイスの手下がやって来て、カトレアの目の前で両親は殺されてしまいました。
カトレアは動揺しながらもリビングに座っていました。
すでにカトレアは父からこの後どうすべきか教わっていました。
手下の一人が彼女に欲しいものは無いかと問いかけます。
彼女は「ドン・ルイスの命が欲しい」と言い、テーブルの下に隠してあったナイフを取り出して相手の手の甲につきつけ、家の外へ逃げました。
叫び声を上げる手下。
石造りの家が立ち並ぶ街の屋根や道伝いに駆け抜けるカトレア…
追ってくるバイクを商店街の店にぶつけて難を逃れ、間一髪の所で地下に滑り込み追手を巻いたのです。
そして、アメリカ大使館へ行き、父に渡されたカードを門兵に見せて中へ。
そこで「渡したいものはあるか?」と問われたカトレアは、飲み込んでいたチップを吐き出します。
父が残したルイスに関する秘密のデータをパソコンでデータを確認した捜査官は、カトレアから詳しい事情を聞きました。
そしてそのまま飛行機に乗せられ叔父のエミリオ(クリフ・カーティス)を頼ってアメリカのシカゴへと向かいます。
たどり着いた先で涙を流すカトレアに対してエミリオは「もう大丈夫」と言って迎えました。
カトレアに食事が用意されておりエミリオの息子は殺されていたことと、犯人を殺して復讐を果たしていたことを知ります。
彼女は女戦死ジーナのようになりかったと語ります。
そして両親の仇を討つために、殺し屋になりたいと考えます。
エミリオはそれを許しました。
そして・・・
「コロンビアーナ」ネタバレ
エミリオは学校への入学手続きを始め、本来学期途中の編入は認められていないところを、大金を送ることで学長の許可を得ました。
しかし、カトレアは学校に通う時間が惜しいと言います。
するとエミリオは道路で銃を抜き車や公共物を撃って「お前がしたいのはこういうことか?」と問います。
世の中の仕組みや人間についての基礎を知らねば5年で死ぬ。と断言された彼女は学校に通うことを決意しました。
そして15年後・・・
カトレアは復讐相手に必ずメッセージのカトレアの花を残していく、凄腕の暗殺者になったのでした。
カリフォルニアでフィリップスと偽名を使っていたカトレア(ゾーイ・サルダナ)は、飲酒運転でパトカーに車をぶつけたため取り調べを受けていました。
酔っぱらって免許不所得という罪から一晩拘留されることになました。
その同時刻にはリッツォという罪人が送還されていました。
カトレアの狙いはリッツォの暗殺でした。
彼女は隠し持っていた針で牢の鍵を解除し、その先の休憩室の水をコップに入れてスプーンも持って電気室へ。
機器に上手く設置しダクトを通って換気用のプロペラの手前までたどり着いた時に、ちょうど電気室の仕掛けが働いてプロペラが停止。
その向こうのリッツォが収容されている場所へ到着したカトレアは彼を銃で射殺し、急いで収容元に戻って寝たふりをするのでした。
警察はリッツォの殺人を内部の犯行だと考えて調査を始めますが、その頃にはカトレアは釈放されエミリオと合流していました。
実は彼女はルイスを狙っていると示すため、この4年で22件も殺害した相手に「カトレアの花」の絵を残していたのです。
そのことが報道されたため、エミリオは自分達の身の危険もあることから止めるよう言うのでした。
カトレアに命じられた次のターゲットはマルチ商法で稼いだ後に雲隠れをした男…
彼女は豪邸に忍び込み警備を殺して男をプールへおびき出すことに成功。
そして男の足や肩を撃ってプールへ落とし、飼われていたサメに男は食われて死亡。
任務は遂行されました。
しかし、ドン・ルイスは徐々にカトレアの居場所を突き止めつつありました。
すでにエミリオの友人が殺されるにまで到ったのです。
そのためエミリオは仕事を与えることを止め、家にも戻るなと言いました。
カトレアは涙を流し、恋人のダニー(マイケル・ヴァルタン)を想います。
画家のダニーはカトレアの素性を知りません。
しかし、ダニーがこっそり撮っていた寝顔の写真が、警察のデータベースに載ったために事態は急変。
ダニーが手かがりと知った警察はカトレアが電話をかけた際に逆探知に成功し、SWATを配置したのです。
包囲されたと気付いた彼女は急いで部屋を出て下の階へ行き、SWATが部屋のドアを爆破すると同時にエレベーターへの壁を同じく爆破します。
そこから吹抜を降りて駐車場から地下鉄へつながる通路から逃げ切りました。
そして、エミリオの家に赴きますが、彼らはルイスの手下に殺されていたのです…
カトレアは声を上げて泣きました。
彼女は警察のロス(レニー・ジェームズ)という男の家に訪れて、これまでの経緯を話しました。
そして、ルイスを秘密裏に保護していたCIAのリチャードに居場所を聞くように言います。
失敗すればロスの家族の命は無いとも・・・
ロスはリチャードに頼みにいきますがあしらわれてしまいます。
そこにカトレアから電話が・・
今、自分は遠方からリチャードを狙っていると伝えます。
リチャードは命惜しさにルイスの居場所を言いました。
「コロンビアーナ」ラスト最後の結末
カトレアは最後の戦いと心して装備を万全に整えてルイスの屋敷へ車を走らせます。
そして屋敷の正面からミサイルを撃ち込み手下たちを次々倒していきました。
ルイスの側近のマルコ(ジョルディ・モリャ)と対峙し、互角に戦ってようやく勝利。
しかし、隠れていたルイスは車で逃亡してしまったのです。
彼女はマルコの持っていた電話でルイスにかけます。
ルイスは「今度は逆に狩ってやるからな!」と当たり散らします。
するとカトレアは「私はそこにいる」と・・・
状況が呑み込めないルイス。
実はルイスの車内には彼女がしつけていた2匹の大型犬がいました。
カトレアは電話越しに「お食べ」と命令します。
ルイスはその大型犬に殺されるのでした。
カトレアは最後にダニーに電話をかけ、彼に別れを告げて物語は幕を閉じます。
THE END
「コロンビアーナ」見どころ
幼い頃に両親を亡くし、復讐を決意した少女の悲しいお話です。
マフィアの娘であることの運命なのでしょうか?
正義はカトレアにありますが、結局復讐を遂げる彼女にも悲しみが常に付きまとうのです。
誰も幸せになれないストーリーですが、その悲哀をカトレア役のゾーイ・サルダナが上手に演じています。
ゾーイ・サルダナと言えば「アバター」や「アベンジャーズ」など人間じゃないキャラが多い女優さんですが、今回はバッチリと人間の喜怒哀楽を表現しています。
制作、脚本があのリック・ベッソンですので「ニキータ」や「レオン」といった殺し屋を描いた作品に通じるところがたくさんありました。
そこを意識して鑑賞してみても面白いですよ。
個人的にはエミリオ役のクリフ・カーティスが渋くて良かったですね。
でもまさか劇中で亡くなるとは・・・
アクションよりも人間の感情のヒダを感じ取ってください。