「夏への扉-キミのいる未来へ-」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「夏への扉-キミのいる未来へ-」ネタバレ あらすじ
SF/ファンタジー

映画「夏への扉-キミのいる未来へ-」は山﨑賢人主演、三木孝浩監督の2021年の映画です。

この映画「夏への扉-キミのいる未来へ-」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

SFの名作初の映画化、「夏への扉-キミのいる未来へ-」をご堪能ください。

 

「夏への扉-キミのいる未来へ-」あらすじ

1995年東京、ロボットの研究をしている科学者の高倉宗一郎(山﨑賢人)。

彼は、自分は大切な人をなくす運命だといいます。

宗一郎は生まれてすぐに母を、17歳で父を亡くしました。

 
その頃、世間ではスペースシャトルが飛び、帝都大では世界初瞬間移動の実験が成功していました。

そんな時、宗一郎は生まれたばかりの猫を拾いました。

ピートと名付けた猫と共に父の親友の下で暮らすことになった宗一郎。

彼の娘の松下璃子もピートをかわいがってくれ、時代は平成へ。

宗一郎は松下から機械工学を学び、幸せな日々を送っていました。

 
しかし今度は松下夫妻が飛行機事故で亡くなり、璃子は叔父の松下和人(眞島秀和)と暮らすことに。

そして宗一郎は自宅兼研究所でピートとふたり暮らしをすることになりました。

 

「夏への扉-キミのいる未来へ-」ネタバレ

1995年3月1日、テレビで流れるコールドスリープのCM。

そしてロボットについての特集で、宗一郎の顔が映りました。

ちょうど株式会社FWEを共同経営する和人から電話がかかってきた宗一郎は、写真を使われたことへの文句を言います。

そんな和人からの電話中、外を眺めていたピートが雪に気づくと家の中を走り回りだします。

折り返すと言って電話を切る宗一郎。

住居と食と天気は宗一郎の責任だと思い込むピートは、雪を見ると宗一郎に家中のドアを開けて回らせます。

そこに高校生となった璃子(清原果耶)が訪ねてきます。

外は冬だという璃子ですが、ピートは夏へつながる扉があると信じてあきらめません。

 
璃子の父が亡くなった後、自宅で宗一郎は仕事とは別にプラズマ蓄電池の研究に没頭していました。

璃子は新学期から全寮制の学校に転校することになり、宗一郎と会いづらくなるとぼやきます。

夏休みになったら来ればいいという宗一郎。

そこに宗一郎の同僚である白石鈴(夏菜)がやってきました。

鈴が現れたことで帰ってしまう璃子。

鍋を食べながら鈴は宗一郎に、自分と璃子どっちが好きかと尋ねます。

そして鈴は和人(眞島秀和)と宗一郎が決めたものだと、共同経営する株式会社FWEの株を鈴に譲る内容の契約書を持ってきていました。

株に興味はないがあなたにもっと研究に集中してほしい、璃子に嫉妬したという鈴の前で宗一郎は契約書にサインをします。

 
1995年3月8日、璃子の引っ越し前日。

宗一郎は和人に呼ばれ会社へ。

和人は糖尿病でインシュリンの注射を打っていました。

そこで突然、臨時の株主総会が開かれます。

参加者は和人と宗一郎、鈴。

和人は宗一郎が研究するA1ロボットの技術を持って大手企業マニックスへ会社を売却し、傘下に入ろうと言います。

当然反対する宗一郎でしたが、鈴が賛成に回ったため和人の案が可決されてしまいます。

鈴は株を手に入れるため、宗一郎に近づいたのです。

 
慌てて宗一郎が帰るとトラックが家から研究の成果や研究の必要な機器、研究中のロボットまでも持って行った後でした。

絶望した宗一郎。

そこに、郵便受けの中身を持った璃子がやってきました。

研究室を片付ける宗一郎に璃子は「私は絶対にいなくならない」と言います。

しかし宗一郎から子ども扱いされ、ショックを受けた璃子はそのまま宗一郎の家を後にします。

 
残された宗一郎は、璃子が持ってきたコールドスリープのチラシを見ます。

酔った勢いでコールドスリープを扱うクレデウス社にピートを連れてやってきた宗一郎は、ピートと共に30年のコールドスリープ、冷凍睡眠をする契約を交わします。

すぐにでもコールドスリープしようとした宗一郎でしたが、現実逃避でのコールドスリープを医者から止められます。

もともとは不治の病の人が未来の医療にかけて行われていたコールドスリープでしたが、最近は現実から逃げるためにコールドスリープする人が多いのです。

コールドスリープの書類を持ったままの宗一郎、その頃家に帰った璃子は実は和人と鈴がつながっていたことを知ります。

兄が宗一郎をかわいがっていたことが気に入らなかった和人は、宗一郎が璃子の父を受け継いで行っていたプラズマ蓄電池の研究データまで盗んだのです。

 
ふたりの関係を知ってしまった璃子は宗一郎に伝えようとして電話を掛けますが、気付いた和人に邪魔されてしまい宗一郎の家へ向かいます。

入れ違いに宗一郎から和人の家に来ると連絡が入りました。

鈴は和人に璃子を追うように言い、自分は宗一郎を待ちます。

 
和人の家で対峙する鈴と宗一郎。

法律的に問題はないと余裕を見せる鈴でしたが、宗一郎はマスコミにすべて公表する代わりに持ち出したものを返すように言います。

条件をのんだふりをして宗一郎を襲う鈴、インシュリンを打ったのです。

そして宗一郎のカバンをあさった鈴でしたが、かばんの中からピートが飛び出します。

怒ってピートを探す鈴ですが、見つかりません。

 
その時、外で宗一郎の車が突然動き出しました。

誰を味方にしたと叫ぶ鈴は、宗一郎が持っていたコールドスリープの書類に気が付きます。

そしてそのまま宗一郎は鈴によってコールドスリープさせられてしまいます。

自由に内容を変えられるよう自分の古巣であるマニックスの保険会社に変更した、という鈴の声を聞きながら眠りにつく宗一郎。

一方、宗一郎のもとに向かっていた璃子のもとに突然謎の車が止まります。

 
2025年2月25日、東京。

30年の眠りから目を覚ました宗一郎。

起きたばかりで何が何だかわからないまま検査を受けた宗一郎は、外に見える30年後の東京の姿に驚きます。

そして医者にピートのことを尋ねると、やってきたのはヒューマノイドロボットのピート(藤木直人)でした。

混乱しながら病院を後にした宗一郎。

マニックスは倒産してしまい、宗一郎の資産はわずかな補助金しかありません。

ピートは5日間宗一郎の身の回りをしてくれるそうで、2025年のことを教えてくれます。

そしてコールドスリープの会社から何度も璃子から電話があったと聞いた宗一郎は璃子のもとを訪ねます。

 
しかし古ぼけたそのアパートにいたのは、30年分の年を取った鈴でした。

自分の名前では対応してくれないからと、鈴が璃子のふりをして電話していたのです。

そして鈴からコールドスリープから1年後に和人は病気で亡くなり会社は買収、マニックス社との不正がばれて鈴が服役したことを聞かされます。

アンタの会社の株はあの男が持っていた、と訳の分からないことを言う鈴。

そして璃子は宗一郎の家と燃えたと言います。

宗一郎がコールドスリープした日に宗一郎の家が火事になり、璃子はそのまま行方知らずとなったのでした。

 
璃子の墓を前に涙ぐむ宗一郎。

これからのことを考え、宗一郎とピートは謎の男の正体を探すことに。

一緒に過ごすうちに宗一郎は、ピートがあのプラズマ蓄電池で動いていることを知ります。

そしてふたりはFWEを買収したガーディアンに行きます。

約束もなく邪険に扱われた宗一郎でしたが、なぜか急に社長の坪井剛太(浜野謙太)に会えることになりました。

 
宗一郎にご無沙汰しておりますと頭を下げた坪井は、株主を調べてくれると言います。

坪井は宗一郎に憧れてロボットの道に進んだと言います。

坪井が小学生の頃、宗一郎は坪井の親の定食屋にやってきそうです。

坪井はテレビで宗一郎を知っていたため、有名人が来たと大騒ぎしその時に宗一郎から「君は将来立派な科学者になる」と言われたそうです。

その時宗一郎は、帝都大学の遠井教授(田口トモロヲ)に会いに来たそうです。

 
しかし記憶がない宗一郎。

遠井は時間転移装置を開発するために横領し、逮捕されたのです。

そして坪井の協力で宗一郎の株が大手ロボット開発会社アラジンの佐藤太郎に渡っていたことがわかりました。

アラジンの創設者である佐藤太郎に心当たりのない宗一郎でしたが、ピートの開発に佐藤璃子が携わっていると知り、松下璃子との関係が気になります。

ピートと共に遠井に会いに行くことにした宗一郎。

宗一郎を見た遠井は「30年も君を待っていた」と言い、そしてタイムマシンを作ったと言います。

わけのわからないピート。

あの時、和人の家の前から宗一郎の車を持ち出し株の名義を書き換えた黒幕、それは宗一郎だったのです。

 
過去を戻すため遠井のタイムマシンで30年前に戻ることになった宗一郎は、この時代では無価値の金をもって過去へ飛び立ちます。

その時、ピートが宗一郎に抱き着きます。

夜の田舎道。

そこを車が通りがかります。

 
1995年2月28日。

宗一郎が目を覚ますと目の前には佐藤太郎(原田泰造)が。

あの車を運転していたのが、佐藤だったのです。

弁護士の佐藤は宗一郎が眠っている間にピートから話を聞いていて、てきぱきと話を進めます。

すでに佐藤は宗一郎の金を換金していました。

そこから手数料を受け取り、佐藤の支援によって宗一郎はプラズマ電池の研究に没頭します。

 
1995年3月1日、坪井食堂にやってきた宗一郎。

そこで宗一郎は遠井に時間転移装置で未来からやってきたと話しかけます。

当然怪しまれる宗一郎でしたが、テレビに宗一郎に移ったことで遠井が信じてくれるように。

宗一郎のテレビのことを教えてくれた幼い坪井にサインをしてやった宗一郎は、「君は将来立派な科学者になる」と声を掛けます。

そしてプラズマ電池の研究を進めた宗一郎は佐藤に追加のお願いをします。

それはマニックスの税務処理に関する白石鈴の不正を告発すること、ピートとプラズマ蓄電池の特許のこととそのための新しい会社を設立することでした。

 
佐藤が報酬は払えるのか?と尋ねると宗一郎は社名は何がいいかと聞き返します。

アラジンとか?という佐藤に宗一郎は「報酬はFWE社の株とアラジンの社長就任」と言います。

そして最後に残された一番の願いは、璃子のことでした。

 

「夏への扉-キミのいる未来へ-」最後ラストの結末は?

1995年3月8日、宗一郎が株主総会ですべてを失う日。

宗一郎はまだ研究に没頭しています。

そんな中、ピートは宗一郎の家から研究成果を運ぶトラックを乗っ取ることに成功します。

そして宗一郎は和人の家からピート(猫)を助け出し、車で逃げるところを鈴が目撃します。

さらに宗一郎の家に向かう璃子を見つけ、宗一郎は璃子を抱きしめ謝ります。

そして宗一郎は璃子をビート(ロボット)に託すと車を自分の家に突っ込ませ、火事を起こします。

そして璃子の元に戻った宗一郎は、これからのことを話します。

宗一郎は佐藤に璃子に会わせました。

そして佐藤夫妻に璃子を託すると、前回することのできなかったクレデウスで30年のコールドスリープをするのでした。

 
30年後、目覚めた宗一郎を迎えたのはロボットと猫のピートでした。

璃子は開発者となり、ピートやプラズマ電池の改良に携わったのです。

そしてなんと、璃子も20年前に冷凍睡眠をしていたのです。

璃子のもとへ向かう宗一郎。

目覚めた璃子は宗一郎と再会したのでした。

完。

 

「夏への扉-キミのいる未来へ-」見どころ

1956年から愛され続けるロバート・A・ハインラインの名作、「夏への扉」。

「夏への扉」とは愛猫ピートが探す扉のことなのですね。

夏に続く扉があると信じ、その姿からあきらめない気持ちを学ぶ宗一郎。

30年間無理やり眠らされて人生に絶望するしかないと思いきや、宗一郎は自分の手で未来を切り開き過去を修正します。

 
そんな宗一郎を一途に思う年の離れた幼馴染の璃子。

タイムトラベルを扱うSFとはいえ、コールドスリープを使って年の差を縮めるという予想外の展開に驚いた人も多いでしょう。

 
主演は山﨑賢人さん。

山﨑賢人さんと言えば「まれ」、「グッド・ドクター」、「四月は君の噓」など人気作に多数出演している人気俳優です。

ヒロインは公開と同じく2021年の上半期に朝ドラでヒロインを務めた清原果耶さんです。

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