映画「7番房の奇跡」は、リュ・スンリョン主演、2014年の韓国映画です。
この映画「7番房の奇跡」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末と見所について紹介します。
「7番房の奇跡」は、韓国のアカデミー賞に当たる2013年の大鐘賞で4部門を受賞して、韓国映画で観客動員歴代3位の記録を樹立した大ヒット作です。
■ スタッフ
監督: イ・ファンギョン
製作: キム・ミンギ、イ・サンフン
製作総指揮 : キム・ウテク
脚本: イ・ファンギョン、ユ・ヨンア、キム・ファンソン、キム・ヨンソク
撮影: カン・スンギ
音楽: イ・ドンジュン■ 主要キャスト
イ・ヨング:リュ・スンリョン
少女イェスン:カル・ソウォン
大人になったイェスン:パク・シネ
ヤンホ:オ・ダルス
チュノ:パク・ウォンサン
マンボム:キム・ジョンテ
ボンシク:チョン・マンシク
ソ:キム・ギチョン
チョン・ジニョン:イェスンの義父
「7番房の奇跡」あらすじ
知的障害(知的年齢6歳)のあるイ・ヨング(リュ・スンリョン)は、6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)と貧しくとも2人仲良く暮らしていました。
ところがある日、ヨングは殺人容疑で逮捕されてしまいます。
なんと被害者は警察庁長官の娘。
もちろんイ・ヨング(リュ・スンリョン)は無実なのですが、イェスン(カル・ソウォン)と別れ、刑務所に送られてしまいます。
そしてヨングは、7番房で5人の先輩たちと寝起きを共にすることになるのですが、この7番房のメンバーがなかなか一筋縄じゃいかないメンツでした。
その後、ひょんな事から友情を感じ始めた7番房の5人は、イ・ヨング(リュ・スンリョン)とイェスン(カル・ソウォン)を会わせるべく奮闘します。
そのうち、こんな純粋な男、イ・ヨング(リュ・スンリョン)が殺人などできるわけがないと確信し、無実を勝ち取るために行動するのですが・・・
裁判当日になって、弁護士から「警察庁長官が怒り狂っている。イェスンに何をするかわからない」と脅されたヨングは、法廷で罪を認めてしまいます。
判決は死刑です。
この純粋無垢な親子に奇跡は起こるのでしょうか?
「7番房の奇跡」ネタバレ、最後のラスト結末は?
この「7番房の奇跡」のラストの結末から言うと、結局イ・ヨング(リュ・スンリョン)は無実のまま死刑になってしまいます(泣)
映画は時系列的にイ・ヨング(リュ・スンリョン)の死後、大きく成長したイェスン(パク・シネ)の視点で描かれていきます。
話は成長したイェスン(パク・シネ)が、父の元7番房の仲間達に会いに行く所から始まります。
そのうち舞台が法廷に代わり、イェスン(パク・シネ)が無き父イ・ヨング(リュ・スンリョン)の弁護を始めます。
実は裁判といっても正式な裁判ではなく「模擬裁判」なのですが、ココで当時父ヨングが収監されていた「7番房の奇跡」を語りながら真実を明らかにしていくのです。
そして回想になり、ようやく我々は登場人物の整理が付くようになります。
ヤンホ(オ・ダルス)は元暴力団員、密輸、房長だった人。
チュノ(パク・ウォンサン)は詐欺師
マンボム(キム・ジョンテ)は女たらし
ボンシク(チョン・マンシク)は夫婦でスリ
ソじいさん(キム・ギチョン)は当たり屋という面々です。
イ・ヨング(リュ・スンリョン)は、ひょんな事から刑務所でヤンホ(オ・ダルス)の命を救います。
ヤンホ(オ・ダルス)は、そのお礼にイェスン(カル・ソウォン)と7番房で会わせてあげるのです。
冷静に考えれば刑務所内、しかも監房の中に入れるなんて、そんな事は不可能なのですが、それは「奇跡」ですからツッコミは無しです(笑)
愉快な仲間とイ・ヨング(リュ・スンリョン)親子の仲睦つましい姿で、しばらくは笑いもあるのですが、イ・ヨング(リュ・スンリョン)は死刑を求刑されてしまいます。
映画終盤では、警察庁長官の圧力で、イ・ヨング(リュ・スンリョン)は娘イェスン(カル・ソウォン)を守るために罪を認めてしまうのです。
ここからは悲しすぎるほどの親子愛が描かれます。
イェスン(カル・ソウォン)が天使のように愛くるしいのが、逆に切なくなります・・・
すでに7番房の仲間だけでなく、刑務官までもがイ・ヨング(リュ・スンリョン)の味方になっていました。
誰の目からもこんな純粋な男が犯罪を犯すわけが無いと確信していたからです。
そしてついに最後の日、イ・ヨング(リュ・スンリョン)とイェスン(カル・ソウォン)が泣き叫ぶ中、無情にも引き裂かれてしまうのです・・・
現代に舞台が戻り、成長したイェスン(パク・シネ)が父イ・ヨング(リュ・スンリョン)の無実を晴らすべく弁護します。
判決は無罪!
見事に父の汚名を晴らします。
模擬裁判ですから、正式な判決ではないものの、法廷は歓喜の渦になります。
7番房の元仲間達と当時の看守で、現在はイェスン(パク・シネ)の義父となったチョン・ジニョンも大喜びです。
ラストは裁判が終わり、美しく立派に成長したイェスン(パク・シネ)が父に想いを馳せ、雪の中でアップになってTHE ENDです。
「7番房の奇跡」見所ポイント!
7番房の奇跡の見所は、なんと言ってもイェスン(カル・ソウォン)の演技です。
主演のイ・ヨング(リュ・スンリョン)を食っちゃうんじゃないかってほどの演技でした。
映画の後半はイェスン(カル・ソウォン)が映るたびに泣いていた人も多いと思います。
ヤラレましたね・・・
余談ですが映画前半に出てくるセーラームーンのランドセル。
韓国でもセーラームーンは人気なんですね。
イェスン(カル・ソウォン)がセーラームーンの歌を歌いながら、踊るシーンは超絶可愛いかったですよ。
この前半のイェスン(カル・ソウォン)のこれでもか!の可愛さの連発が、後半の悲しみをよりいっそう倍増させてます。
この映画で泣けない人はいないんじゃないでしょうか?
お子さんがいる方だったら、十中八九泣けます・・・
個人的には前半の導入部分はわかりにくかったので、いらなかったかなと。
バッドエンドでもあり、ハッピーエンドでもある終わり方には賛否両論があったようですが、最後のイェスン(パク・シネ)の美しい涙目で帳消しです(笑)
コレは泣きたい時の為に、見るべし!
同じく韓国映画で泣ける親子を描いた「世界で一番いとしい君へ」もメチャおすすめです。