劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」ネタバレ あらすじ
アニメ

劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」は、1987年のアニメ映画です。

この劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所や無料動画について紹介します。

高校最後の夏、主人公たちの恋の結末が描かれる最終章「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」をご堪能ください。

 

劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」あらすじ

甲子園をめざしていた弟・和也を失った双子の兄・達也と南を描いた劇場版第1作『タッチ 背番号のないエース』

劇場版「タッチ背番号のないエース」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!
劇場版「タッチ背番号のないエース」は、1986年のアニメ映画です。この劇場版「タッチ背番号のないエース」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所や無料動画について紹介します。アニメ版とは違うアレンジの劇場版「タッチ背番号のないエース」をご堪能ください。

強豪・須見工VS明青の地区予選・決勝を描いた第2作『タッチ2 さよならの贈り物』

劇場版「タッチ2 さよならの贈り物」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!
劇場版「タッチ2 さよならの贈り物」は、1986年のアニメ映画です。この劇場版「タッチ2 さよならの贈り物」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所や無料動画について紹介します。達也のライバル・新田との名勝負などが描かれた劇場版の第2作目「タッチ2 さよならの贈り物」をご堪能ください。

そして、須見工の4番・新田にホームランを打たれ、甲子園の夢が破れた達也と南は高校3年生になり最後の夏がはじまります。

 
明青学園高等部、新体操部を辞め「野球部に戻る!」と南は校長に直訴していました。

今や、浅倉南は高校新体操界のスター選手!

でも、達也たち野球部の、甲子園ラストチャンスを支えたいと思っている南。

「こんな時に、監督まで倒れちゃって!」と怒っている南は、渋る校長に詰め寄ります。

じつは、野球部の西尾監督が過労で入院してしまい、しばらく監督不在という事態に!

すると「大丈夫です…代理監督が見つかった…」と校長はニンマリ笑います。

 
放課後、野球部の練習中に一人の男がグラウンドに入って来ました。

「こんなチームが、甲子園をめざしてるとは…」と蔑むように言います。

柏葉英二郎、口ひげにサングラスをかけた強面の風貌。

その柏葉が「今日から、お前たちの監督だ」と告げ、野球部一同は驚きます。

この監督が曲者で・・・

 

劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」ネタバレ

南が野球部マネージャーに戻る事になり、主将の孝太郎や部員たちは大喜び!

でも、代理監督・柏葉と顔を合わせた南は、彼の乱暴な態度が気に入りませんでした。

その夜、西尾監督のお見舞いに行った達也と南、孝太郎。

明青学園OBで元・野球部員の柏葉を、西尾監督はとても信頼しているようです。

「野球を心から愛し、人を思いやり、真面目で優しく…」

西尾監督はそんな事を言うのですが、南たちには違和感しかありませんでした。

“竹刀” を持ち、部員を罵倒する柏葉からは、優しさは微塵も感じられないのです。

 
後日、その違和感の原因を達也の親友・原田正平が教えてくれました。

明青学園OB、元・野球部エースで主将、人望の厚い男の名前は柏葉英一郎。

彼の弟・英二郎は、兄とは正反対!野球部に入るも暴力事件を起こします。

そして「この恨みは、必ず返してやる」と言い、英二郎は明青野球部を去りました。

西尾監督は、勘違いで兄・英一郎ではなく弟・英二郎に代理監督を依頼したのです。

 
日曜日、喫茶【南風】に現れた柏葉英二郎は、和也の名前を出し達也を挑発。

南は、柏葉が持つ一枚の写真に、高校生くらいの女性が写っているのに気づきます。

鬼監督・柏葉の過酷で暴力的なトレーニングに、必死に食らい付く野球部員。

練習後の彼らはグラウンドに倒れ込み、体はボロボロでした。

 
ある日の放課後、西尾監督に会いに来た鬼監督の兄・柏葉英一郎と偶然鉢合わせた南。

英一郎と野球部の練習を見る南は、弟・英二郎の事を切り出します。

穏やかで優しい英一郎でしたが「…困ったものです」と、弟の話はせずに帰りました。

その頃、鬼監督・柏葉英二郎は眼科診療を終え、帰り道あの写真の女性とすれ違います。

彼女の名前は柏葉令子、今は兄・英一郎の妻で一児の母でした。

 
いよいよ甲子園・地区予選が始まり、明青の1回戦の相手は世多高。

先発は、この前まで “人並みのキャッチボールも出来ない” 1年生の佐々木です。

エース・達也にセンターを守らせ、1回表に5点を取られても微動だにしない柏葉。

17‐10となった七回裏、1回戦でコールド負けのピンチに明青は力み過ぎて空回り!

2アウトになり諦めムード…すると打席に立つ1年生の佐々木がデッドボールで出塁します。

望みを繋いだ明青は、17‐18でなんとか1回戦を突破しました。

 
ある日の放課後、明青学園にやって来た柏葉令子に気づいた南、2人は話をします。

野球に打ち込む、柏葉兄弟の夢は「令子を甲子園に連れて行く!」

でも、先に明青学園に入学した兄・英一郎は、その夢を叶える事が出来ませんでした。

「俺が、2人を甲子園に連れて行く!」そう約束し明青学園に入学した弟・英二郎。

ところが、暴力事件で野球部を退部、夢破れた英二郎は家出し疎遠になっていました。

「英二郎さんは優しい人…甲子園を目指していた…」令子は、今も信じています。

 
その夜、南は「多分…柏葉監督の好きだった人」と、達也に令子と会った事を話しました。

今は兄・英一郎の妻となった令子に「…片想いか~」と頬杖をつく達也。

柏葉兄弟と令子の関係が、自分と達也と和也の関係に似ている…と南は感傷的です。

 
部室で目頭を押さえる柏葉は人の気配に「誰だ!」と、慌ててサングラスをかけました。

「…浅倉です」と部室で入り、2人きりになった南は柏葉にお願いします。

「復讐はやめて下さい」突然言われたその言葉は、柏葉には思いもしない事でした。

達也たち明青野球部に過酷なトレーニングを強いる、柏葉が抱いている本当の思いとは?

ベスト8に進んだ明青学園、もちろんライバル・新田がいる須見工も残っています。

 
ある日、明青野球部OBの2人が、柏葉英二郎に声を掛けてきます。

でも、彼を兄・英一郎だと思っている2人は、サングラスを外した顔に怯えました。

弟・英二郎が野球部を退部した原因は、彼らにあったようです。

「エースの座が欲しかったんでしょ?…暴力事件まででっち上げられて…」

彼らに、凄んでみせる柏葉は「決勝戦…どんな復讐劇が見られるか」と言い残し去ります。

 
地区予選・決勝 明青VS須見工

スタンドには南や原田、そして柏葉英一郎と令子も応援に来ています。

入院していた明青野球部の西尾監督は、この日ラジオを聞きながら退院の準備。

そして「…代理監督の柏葉英二郎監督が……」に驚き、やっと間違いに気づきました。

 
一回から須見工打線に苦しめられる明青ですが、トリプルプレーでピンチを抑えます。

四回を終わって0‐3 須見工がリード、でも柏葉は何も言いません。

隣に座り「…鬼監督が必要なんですよ、甲子園に行くには」と伝える達也。

柏葉の異変に気付いた孝太郎は「目が良く見えないんじゃないか?」と言い出します。

じつは、失明の危機が迫っていた柏葉。

でも、見届けたいモノがあると、手術を先延ばしにしていました。

 
「冗談じゃない…決勝戦って時に!」と、憤りをピッチングにぶつける達也。

ストレートのフォアボール、そして三者三振!ベンチに戻る達也は柏葉の正面に立ちます。

やはり、目が見えずらいのか達也がいる事に柏葉は気づきません。

達也は柏葉の隣に座り「…甲子園をめざした兄弟がいた……」と、話し始めます。

「…10年後、暴力事件を起こし野球部を追放された弟は、監督として戻ってくる…」

「復讐は終わりですか?…目は、いつから見えないんですか?」

そう言って、打席に向かった達也はフルスイングで三振、七回表 2アウト。

 
明青野球部OBの2人は球場に来た西尾監督に、柏葉が復讐を企んでいると伝えます。

でも、西尾監督は達也のスイングを見て「…わしには、そう見えんけど」と、清々しい顔。

「…君らは、復讐される訳でもあるのかね?」と、聞き返されOBの2人は口ごもります。

2アウトの場面、孝太郎のホームランで明青に待望の1点に観客は盛り上がります!

その後、3アウトになりマウンドに向かう達也は、柏葉に尋ねました。

「…目が悪いと、監督できませんか?ちょっと行ってきますから、考えといてください」

 
1‐3 依然として、須見工のリードで八回表 明青の攻撃。

達也は指示を仰ぐため柏葉に、須見工・ピッチャーの投球を伝えます。

「落ちるカーブを振って2ストライク…1球外すか、ストライクを取りに来るか…」

先頭バッターは三振、すると次の打者に柏葉は指示を出します。

まるで何かに急き立てられるように、柏葉の雰囲気が変わりました。

柏葉の不安を打ち消し、彼を突き動かした達也。

甲子園出場への強い気持ちを持っている柏葉は、ここから名監督として動き出します。

 
気合を入れ直した明青はヒットを打ち、追加点を取るもタッチアウト。

八回表で3‐3と並んだ明青、柏葉はマウンドに向かう達也にも指示を出しました。

「…もし新田まで打席が回ったら、ストライクを投げるな!」

「命令なら、従います」と聞く達也に、柏葉は「確率だ…」と答えます。

 
2アウト1塁、4番の新田を敬遠せず、ストライクを投げた達也の無謀さに呆れる柏葉。

第3球目で新田はホームランを打ち、八回裏 須見工は3‐5としました。

 
いよいよ九回表、最後の攻撃で2点以上を取らなければ明青は甲子園に行けません。

一層力が入る柏葉に明青ナインも同調「…上杉…自分で取り返せ」と、達也に告げます。

1アウトランナーなし「取り返してやろうじゃないか」すると達也は、まさかのバント!

俊足で1塁セーフを決め、柏葉は続く孝太郎に「全部、振ってけ!」と指示します。

須見工のピッチャーが投げた瞬間、2塁に走り出し盗塁を決めた達也。

1アウト2塁、孝太郎の打球をセンターが落とし達也は3塁を蹴り本塁へ!

「セーフ!」その間、孝太郎は2塁まで進み、明青に追い上げムードが漂います。

 
九回表 4‐5、2アウト2塁の場面で、鈍足の孝太郎にチャンスがおとずれました。

内野ゴロになる当たりで須見工はエラー「神様~!」と、懸命に走る孝太郎が1点を追加!

5‐5 追いついた明青に、スタンドは大歓声を上げ南も喜びます。

そんな南に試合を見届けられない柏葉英一郎と令子は、弟・英二郎への手紙を託しました。

 
九回裏の須見工を0点に抑え、試合は延長十回1、3塁にランナーを置きバッターは達也。

和也と野球をした子供の頃を思い出す達也は、思いっ切りバットを振り抜きます。

達也の打球はヒット!明青は1点を追加しますがそれ以上は取れませんでした。

 
達也は「監督の復讐、協力しますよ…」と言って、マウンドに向かいます。

素直になれない柏葉は「…俺は、お前が嫌いだって事を忘れるな…」と言いました。

「…徹底的に、嫌われてみたいもんですね…」と言い返す達也。

「だったら、甲子園に行くんだな」と柏葉は達也を送り出しました。

 

劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」最後ラストの結末は?

十回裏 6‐5、2アウト2塁、迎えた打者は4番・新田。

マウンドに集まる明青ナインに、達也は「敬遠だな…」と伝えました。

スタンドで見ている原田や西尾監督、誰もが敬遠を選択するものと思っています。

すると、新田への投球を前に「……外野、バック!」と守備位置を変える孝太郎。

「あと1人、しまっていこうぜー!」「おお!」と声を上げる明青ナイン。

達也に新田と勝負をしてもらいたい彼ら、バッターボックスの新田も真剣です。

 
初球、新田の強い当たりはファールとなり、敬遠ではないと驚く須見工ベンチ。

2アウト2塁、ファールボールが続き依然として2ストライクノーボール。

何度も投げ込み力が無くなって来た達也は、最後の1球に思いを込めました。

「南…ごめんな」達也が投げた球は、新田のバットをかすめストライクを取ります!

延長十回、強豪・須見工に勝ち甲子園初出場の切符を手にした明青学園。

「和也…」と呼び掛ける達也に、明青ナインが抱き着きます。

6‐5の激闘に、球場は大歓声に包まれ試合終了のサイレンが響きました。

 
明青ベンチから姿を消し、ふら付きながら歩く柏葉に南が駆け寄ります。

目が見えにくい柏葉に代わり、兄・英一郎と令子からの手紙を読む南。

手紙には “…ありがとう” “…監督姿、素敵でした” と書かれていました。

すると「…俺の復讐は、終わった…病院に連れていけ」と、柏葉は南に頼みます。

 
後日、目の手術をした柏葉に、須見工戦のウイニングボールを手渡した達也。

そして、明青学園野球部は甲子園へと出発しました。

完。

 

劇場版「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」見どころ

甲子園をめざす最後の夏に、達也たちの前に現れた鬼監督・柏葉英二郎。

その過酷な練習に耐え、チーム一丸となって戦う地区予選、決勝の相手は強豪・須見工!

かつて同じように甲子園をめざす野球少年だった、柏葉の本心に気づいた達也が動きます。

 
今作で描かれるのは、達也たち明青学園野球部、そして柏葉の夢を勝ち取るまで。

劇場版3部作 完結編ですが、前2作同様かなり再構成されていて肩透かしが否めません。

『タッチ2 さよならの贈り物』のラストは “達也” として甲子園をめざす感じで終わりました。

だからと言って、今作は和也の登場はほぼ無くなります。

原田も出番が減り、勢南・西村は居るはずの地区予選ベスト8から抹消されて登場はナシ!

TVアニメ版で勢南はベスト8からベスト4には行けませんが、ここはグッと来る名シーン。

“いい男・西村” を堪能できるので、出来ればカットしてほしくなかった…。

 
今作は、明青野球部を甲子園初出場に導いた、柏葉英二郎に注目です!

高校時代に断たれた野球への情熱を “復讐劇” として達也たちにぶつける柏葉。

初見の人は、ちゃんと彼のエピソードを理解したほうが断然楽しめます(尺が足らなすぎ!)

達也が、柏葉に言った名言!

「敬遠は、一度覚えるとクセになりそうで…」は、ちゃんと出てきますよ。

八回、柏葉に「新田に…ストライクを投げるな!」と言われたのに勝負した達也。

「なぜ、勝負した?」と問われた達也の答えです。

 
一方で、カットしてほしくなかった…と思うシーンもまだまだあります!(苦笑)

延長十回、打席に入った達也が和也と野球をした子供の頃を思い出し回想する場面。

漫画版では「凄いバッターになれるよ…2年間、毎日練習すれば」と言われる達也。

和也にそんな事も言われて、第1作、2作目で和也を思って投げている達也だからこそ!

「今年で2年目!!」と言う達也の強い思いを、和也に届けて欲しかった…。

このシーンはTVアニメ版でもカットされているので、あくまで個人的感想です。

 
さらに、野球シーンは描かれても、達也と南のドキッとする展開はありません。

甲子園初出場は喜ばしいのに、その後の大切なシーンはダイジェストでエンドロールにぶち込む所業!

「上杉達也は、浅倉南を愛しています…世界中の誰よりも」を皆が聞きたかったでしょう。

やはり、全101話をまとめるのは厳しいですね!名シーンも多すぎるので仕方ない!

前2作同様 “逆に” TVアニメ版との違いを「楽しもう!」と前向きにオススメします。

何故なら、再構成に文句を言いつつ『タッチ』を好きな気持ちは無くならないからです!

OP主題歌はTHE ALFEEの『君が通り過ぎたあとに‐DON’T PASS ME BY‐』

そして『FOR THE BRAND‐NEW DREAM』で、物語は終わります。

『タッチ』には欠かせない芹澤廣明の音楽、歌声にも浸って下さい。

 
漫画連載が開始された1981年、そしてTVアニメが放送された1985年。

長い長い時間が流れても愛され続ける『タッチ』を、この機会に一気見してみては?

「101話は、厳しい~」という人は、劇場版3部作で肩慣らしもアリです。

色褪せない名作を、どうぞご堪能下さい!

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