「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」は伊藤淳史、仲村トオルのW主演、星野和成監督の2014年公開の映画です。

この映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

『チーム・バチスタシリーズ』の最終章、日本初のAiセンターを守れるか?緊迫の「ケルベロスの肖像」をお楽しみください。

 

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」あらすじ

日本初となる国際Aiセンターの始動が迫ったある日。

厚生省官僚、船橋直樹(中丸新将)の別荘の地下室で9人の医療関係者の遺体が発見されます。

その死の謎に挑むことになったおなじみ東城医大付属病院不定愁訴外来の田口(伊藤淳史)・舟橋の部下白鳥(仲村トオル)のコンビ。

果たして国際Aiセンターは無事に始動できるのでしょうか?

 

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」ネタバレ

とある火葬場。
職員が焼きあがった遺骨を焼却炉から取り出します。

職員はそこにあるはずのないもの、医療用の鉗子(ペアン)があることに気が付きます。

 
海辺に建てられた厚生省官僚、船橋直樹(中丸新将)の別荘。

海外から帰ってきた舟橋の妻は夫を探し、エレベーターで地下室へ行こうとします。

しかしブレーカーが落ちていたため、外に出てブレーカーを上げてからエレベーターに乗り込みます。

暗い地下室には9人の遺体と、大量のペットボトルが転がっていました。

 
戦車に乗った田口公平が、日本初となる国際Aiセンターに向かいます。

新しくできるAiセンターに新型MRI、リヴァイアサンが導入され、その運搬に戦車が使われているのです。

Ai(オートプシー・イメージング)とは死亡時画像診断のことです。

戦車を降りた田口はある女性の姿を見かけます。

しかし記者に囲まれてしまい、その姿を見失います。

そんな田口に声をかけてきたのは別宮葉子( 桐谷美玲)という記者です。

 
白鳥もオープンに合わせてセンターにやってきて、桜宮市市長相手に珍しくおべっかを使っています。

そこにセンターの顧問に就任した東堂文昭(生瀬勝久)が現れます。

市長相手に言いたい放題の東堂に、さすがの白鳥もひやりとします。

そして田口の診療室で愚痴を言いたい放題の白鳥、東堂を呼んだのは上司の舟橋だと言います。

そんな時、白鳥の携帯電話に舟橋から電話が入ります。

しかしかけてきたのは舟橋の妻で、舟橋が亡くなったと言います。

 
一方現場では生存者の存在が明らかとなり、唯一の生存者が東城大学医学部付属病院に搬入されます。

原因がわからないものの何とか死なせないようにとジェネラルルージュこと速水晃一(西島秀俊)が、内科医の榊陽一(二階堂智)の救命にあたります。

 
ブレーカーが落ちた地下室に閉じ込められ、亡くなった舟橋達。

そのメンバーは製薬会社や中央薬事審議会所属経験のある大学教授でした。

10人は勉強会として集まっていたそうですが、勉強会なのに資料やパソコンがないといぶかしがる白鳥。

田口はふと知り合いの医師滝沢(松坂桃李)を見かけ、声をかけます。

一方、リヴァイアサンの調整を終えた東堂は遺体の調査を行い、死因が重水であることを突き止めます。

ペットボトルの中身が、普通の水から飲みすぎると体に影響のある重水に変えられていたのです。

 
不審死の真相を解明したと注目を浴びる東堂。

リヴァイアサンでなければ真相を明かせなかったと絶賛します。

東堂の会見はニュースとして放送され、そこには白鳥も映っています。

法医学者への敬意がない、許せないと言う桜宮すみれ(栗山千明)と南雲忠義(中村育二)。

そして南雲はバッグを渡します。

 
そんな中、今度は田口に脅迫状が届きます。

「三の月、東城医大病院とケルベロスの塔を破壊する」という脅迫状。

この脅迫状の送り主に、田口は思い当たる人物がいました。

「ケルベロスの塔」の意味が分からない田口に白鳥は、東堂がAiをケルベロスと例えていることを教えます。

3つの顔を持つケルベロス、同じように東堂はAiに医療の検査、警察の捜査、遺族の希望という3つの顔があると考えているのです。

田口は手紙の主としてあの式典の時に見かけたすみれのことを思い浮かべます。

そんな時、榊が目覚めます。

「女が…女が…」と繰り返す榊。

 
白鳥は薬会社の役員や教授と共に榊も呼ばれたことに目を付けます。

そしてたまたま訪れた患者と田口とのやりとりをヒントに白鳥は、薬害事故がキーワードだと気づきます。

実はこの10人は「ケルトミン」という薬剤の治験に関わっていたのです。

榊の様子を見る速水。

そこに白鳥もやってきました。

ケルトミンのことを訪ねる白鳥。

舟橋が脅迫されて集めたそうですが、榊はなぜ自分も対象になったかは分からないと言います。

そこのメンバーは初めて会う相手ばかりだったと言う榊、脅迫したのが男か女かわからないけど女にエレベーターに案内され、降りたところでブレーカーを落とされたと言います。

 
一方、田口は北海道極北市へきていました。

しかしすみれにもすみれのいる病院の院長、南雲にも会えません。

仕方なく帰る田口を2階から見送るふたり。

そして南雲はひとり田口を追いかけ、あまり調子に乗らないよう白鳥に伝えるよう言います。

 
女の顔を聞かれるも説明できない榊、顔が思い出せないと言います。

そして速水はそこにいた医師にしゃべるなと言って連れてきます。

それが誰か答えられない榊。

しかし声をかけるとすぐに長谷川先生か、言います。

実は榊は5年前に事故にあい、顔が認識できなくなっていたのです。

普段は雰囲気や声で見分けているため周囲の人とはトラブルがないものの、患者からは顔覚えられないと言われていたのでした。

そして船橋が脅迫を受けみんなを集めたこと、誘導したのは女だったことが明らかになりました。

 
シンポジウムが狙われているとセンターに警察がやってきました。

物々しい様子のセンター。

榊の話を聞きに来た田口。

榊は「ケルトミンは良い薬だが1,000人に1人にとっては毒だった…もしその1人が僕の元患者なら謝りたい」と言います。

田口の所にケルトミンの被害者に関する資料を持ってきてくれた別宮。

そして3人で薬害被害者の話を聞きに行くことになります。

去年母が亡くなったと言う別宮に白鳥は母親と重ねている、肩入れしすぎと言います。

 
Aiセンターのオープン前日、別宮が姿を消しました。

別宮は本名西園葉子で、母親は15年前に飲んだケルトミンを内服して後に長らく寝たきりとなっていました。

そのケルトミンを処方したのが榊だったのです。

舟橋達を殺したのは葉子だと言う白鳥、まだ榊を狙っていると言います。

 
そして迎えられたAiセンターのオープニング当日。

榊はふと滝沢に昔どこかで会ったことがあるか尋ねます。

「いいえ」という滝沢。

その時、榊が急変し吐血します。

白鳥は滝沢の父親もケルトミン薬害の被害者であり、別宮の協力者かもしれないと言います。

急患が続き手一杯の速水は、滝沢に榊の手術を命じます。

白鳥は止めようとしますが、速水は「俺のチームに、人を殺すような人間は1人もいない」と言います。

 
セレモニーの一環、東堂の講演会が始まります。

リヴァイアサンによる死因解明が大々的なニュースとなったため、講堂は人であふれています。

そこにはすみれと南雲の姿も。

南雲はあのバッグを手にしています。

そして東堂の公演中、「過去の罪も暴けるのでは」と南雲が立ち上がりました。

そして南雲は見ていただきたい画像がある、犯罪の証拠だと画像を東堂に渡します。

画像を3D構築し、バリウムが詰まっていることを説明する東堂は他にもまだ詰まっているものがあることに気が付きます。

それは鉗子でした。

南雲の病院で亡くなったというその患者の遺骨の中にペアンがあった、30年前の手術時に忘れられたと言います。

そして30年前の手術は東城大学で行われたものであり、さらに20年前の別の手術で気付いたはずなのに除去できなかった、その場に研修医として白鳥がいたと言うすみれ。

東堂は血管が鉗子を取り巻く状態であり、取り除いた方が危険な状態であるため20年前に取り除かなかったと言います。

しかし白鳥はそれでも告知すべきだったと遺族に謝罪します。

 
その頃、病院では電子カルテルが書き換えられるシステム障害が起き、さらに病院全体のシステムが障害を起こしていたのです。

至急職場に戻るよう、講堂でも放送が流れます。

田口はまさかこれもとすみれに尋ねますが、違うと言います。

システム障害の原因は別宮だと推理した白鳥、システムを狂わせることで榊を殺そうとしていると言い、近くで見ているはずだと院内を探します。

そして田口達は屋上にいる別宮を発見しました。

「榊先生が死亡したら、そこから飛び降りるつもり?製薬会社の連中を脅していたのも、君だろ。君が調べた内容は、よほどマズイみたいだね」と言う白鳥。

だから舟橋は関係者を皆地下に集めたのです。

別宮は、「あいつら、また同じことをやろうとしてた。副作用を隠蔽して。私が記事を書いても、握りつぶされるだけ…でも、10人殺した女の記事なら、喜んで載せてくれる」と言います。

もう記事はできていて、榊が死んだら別宮は記事を世に出すつもりなのです。

 
別宮の母が亡くなる1ヶ月前、別宮は母親と散歩中に榊と再会していました。

母親は榊に気づき挨拶をしましたが、榊は覚えていなかったと言う別宮。

「自分が投薬して後遺症を負わせたにも関わらず、あいつは私たちのことを忘れていた」と別宮は今回の事件を計画したのです。

田口は榊が相貌失認で顔が判別できなかったこと、自分の患者の中に副作用に苦しむ患者がいるなら謝りたいと言っていたことを伝えます。

別宮は「いまさら言われても取り返しがつかない」と飛び降りようとしますが、田口はそんな彼女に「命を粗末にするな」と言います。

 

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」最後のラストの結末は?

別宮は白鳥が警察に連れていくことになりました。

別宮が進むその周りは、患者とケアする医療従事者であふれています。

榊の様態の連絡を受けた田口。

田口はパトカーの乗り込んだ別宮の元へ駆けつけ、「榊先生は無事です」と伝えます。

 
別宮の記事が、世間で注目を集めています。

白鳥は現場と患者の両方を支えるために厚労省に入省したことを、田口に言います。

田口は白鳥の辞表を取り上げ、真っ二つに破ります。

 
ハッキングによりシステムが再起不能となり、破棄されることとなったリヴァイアサン。

Aiセンターのために来た東堂もアメリカへと戻ることとなりました。

東堂はまたこの国のAiは大きく遅れる言いますが、白鳥はA今後広がっていくでしょうと答えます。

 
田口のデスクに包装された箱が置かれていました。

中身は田口の好きな戦車のミニチュア、誰かからのプレゼントであるミニチュアを見て田口は微笑みます。

完。

 

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」見どころ

ドラマ「チームバチスタの栄光」シリーズのラストを飾る劇場版「ケルベロスの肖像」。

ちょっと頼りない愚痴外来の田口医師を伊藤淳史さん、毒舌の厚労省職員白鳥を仲村トオルさんが演じています。

 
チームバチスタシリーズでおなじみのAi。

人を治すもの、というイメージの医療ですが人の死因を解明するのも医療の大事な役目なのです。

リヴァイアサンが破壊されてしまったことは残念ですが、東堂ならいつかまたリヴァイアサンを引き連れて戻ってきそうな気もしますね。

 
また物語の中で榊(二階堂智)の顔が認識できなくなる病気がひとつのキーになっていますが、この「失顔症」をテーマにしたミステリー「フェイシズ」も秀作です。

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すみれと白鳥の因縁がよくわからなかった人も多いでしょう。

すみれとの因縁は20014年放送のドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」に描かれています。

またドラマ版の視聴者には懐かしいジェネラルルージュ、速水も登場しています。

映画版「ジェネラルルージュの凱旋」では速水を堺雅人が演じていました。

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興味がある人はぜひ連続ドラマ及びスペシャルドラマを見てみてはいかがでしょうか。

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