映画「サブウェイ123 激突」は、デンゼル・ワシントン主演、トニー・スコット監督の2009年のアメリカ映画です。
この「サブウェイ123 激突」ネタバレやキャスト、あらすじや最後ラストの結末を紹介します。
地下鉄ジャック犯と鉄道職員の頭脳戦を描いた「サブウェイ123 激突」をお楽しみください。
「サブウェイ123 激突」のキャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: トニー・スコット
製作: トッド・ブラック他
製作総指揮:バリー・ウォルドマン他
脚本: ブライアン・ヘルゲランド他
撮影:トビアス・シュリッスラー
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ■ 主要キャスト
ウォルター・ガーバー:デンゼル・ワシントン
ライダー:ジョン・トラボルタ
カモネッティ警部補:ジョン・タトゥーロ
フィル・レイモス:ルイス・ガスマン
ジョン・ジョンソン:マイケル・リスポリ
市長:ジェームズ・ガンドルフィーニ
デルガドー:ラモン・ロドリゲス
ジョージ:アレックス・カルジュスキー
「サブウェイ123 激突」あらすじ
ニューヨーク地下鉄の運行司令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)
ある日、列車がライダー(ジョン・トラボルタ)にハイジャックされてしまいます。
交渉役にライダーから指名されたガーバーは、人質の乗客19人と身代金1,000万ドルを用意することになります。
ガーバーは事件を回避できるのか?
「サブウェイ123 激突」ネタバレ
いつもと変わらないニューヨークの街並み、そして人々でにぎわう地下鉄の電車。
そこで事件は起きました。
銃を持った男が運転手である車掌を脅して列車に乗り込み、乗客にも言うことを聞くよう指示。
3人のリーダーであるライダー(ジョン・トラボルタ)が車掌室から指令室へ連絡を入れると、担当だったガーバー(デンゼル・ワシントン)につながります。
列車の故障等の知らせかと思っていた彼ですが、ライダーが人質を取って立てこもっていると知り驚きました。
そして身代金である1000万ドル要求してきたライダーはガーバーから市長(ジェームズ・ガンドルフィーニ)へ知らせろと命令。
彼は「交渉は自分では無い方が…」と言いましたが受け入れられませんでした。
ガーバーは連絡を入れ、ライダーとのやり取りを通じて常に時間などの交渉を譲らない強気な姿勢である一方で、神を信じる熱心なカトリック信者だと分かります。
「人質を殺さないでくれ」とライダーを説得しつつも、人質交渉チームがやって来たことでその役目を終えました。
ガーバーは引き継ぎをし、交渉チームのリーダーであるハモネッティ(ジョン・タトゥーロ)に帰るよう指示を受けて指令室を後にします。
そして、ハモネッティがライダーと交渉し始めますが、「ガーバーを出せ!」と一喝。
それでも交渉を続けようとしたためにライダーは人質を一人殺し、ガーバーを慌てて呼び戻すことになりました。
ガーバーが戻ったことで機嫌を取り戻す中、ガーバーが日本で賄賂を得た疑いから指令室に回されていると知ったライダー。
そこで「ワイロを受け取ったと言え!本当のことを言わなければ青年を殺す」と言って青年に銃を突きつけます。
ガーバーは認めませんでしたが、青年は懇願したことで「ワイロを受け取った」と答えました。
青年は助かり、ライダーにも「あんたはオレのヒーローだ」と一目置かれ、身代金の到着を待ちます。
市長は指令室を訪れ、ライダーに「何とか言えよ?」と言われたため、仕方なく綺麗ごとを並べて回答していくことに…
そんな市長に対しライダーは容赦なく罵声を浴びせたのでした。
そうした時間を稼ぐうちに犯人たちの情報を突き止める警察たち。
一人はフィル(ルイス・ガスマン)と言い、システムに詳しかったため停車位置も決めることができ、出所したばかりとのことでガーバーはその話でライダーとの会話につなげたのです。
順調かと思われたやり取りでしたが、ライダーをいつでも狙撃できるように待機していた隊の一人がネズミに驚いて誤って狙撃。
その弾が車掌に当たって死んでしまい、ガーバーは慌てて事故だと無線を入れますがライダーは有無を言わさず人質の一人を射殺したのです。
そして、身代金の受け渡し時間が迫る中、大金を積んだ車がサイレンを鳴らして道路を駆け抜けますが事故に遭って到着が遅れるというアクシデントも発生します。
到着が遅れることにいら立ったライダーですが、実は彼は投資をしていてこの事件で株価が変動すると踏んで大儲けを企んでいました。
この作戦には電車の運転手でもあったフィルが必要でしたが彼は射殺されています。
そこでガーバーに金を持ってこさせることにしたのです。
そうして「7分で持ってこい」と言われた彼はハモネッティにヘリコプターへ案内され、そこで妻に電話をして事情を説明。
妻は彼の身を案じて必ず帰るよう伝え、ガーバーは了承し地下鉄へ…
ホームから線路に降りて、台車で金を運んで到着。
ライダーに歓迎され「いい男じゃないか」と言われ、電車を運転するよう命じたのです。
電車を走らせたライダーは電車の赤信号で止まったフリをして「33丁目駅」の手前で止めさせ、仲間と共にガーバーにも電車を降りろと命令。
そして加速するようスロットルに細工をし、「コニーアイランド駅」まで走らせ続けますが電車は脱線寸前でした…
しかし、ギリギリのところでブレーキがかかったことで乗客は助かりました。
「サブウェイ123 激突」ラスト最後の結末
その頃、線路を歩いていたライダーは使われていない「ルーズベルト駅」へガーバーに案内させていたのです。
ガーバーは向かいの電車が来るのに乗じて逃げます。
ライダーは彼を撃とうとしますが地上に出る事を優先します。
地上に出た犯人一味はそれぞれ別の方向へ逃走しますが、その企みに気づいた警察は2人を捕らえるのに成功しました。
ガーバーは脱出口から逃げようと考えましたが、ライダーを追うことを決意して地上へ。
そこでタクシーに乗るライダーを見つけ、走っていた車を停め、運転手を降ろして追いかけます。
橋に差し掛かった際に、渋滞でほぼ進まず…
ライダーはタクシーを降りて歩き始め、そこにガーバーが追いつき銃を向けます。
ライダーは観念し「撃てよ!」と鬼気迫る勢いで言い放つのでした。
ガーバーはそれでも「俺は撃たない!」と言って警察がやって来るのを待ちます。
するとライダーはカウントダウンを始め、残り数秒と共に銃をガーバーに向けたのです。
ガーバーはその瞬間、ライダーを撃ちました。
ライダーは「あんたはオレのヒーローだ」と言い残して死んだのです。
事件を経て市長は心から感謝を述べ、今回の件で嫌疑がかかっても味方をすると約束します。
「車で送ろう」と言われましたが、ガーバーは「電車で帰ります」と言って、妻に言われた牛乳を持って帰り、物語は幕を閉じます。
THE END
「サブウェイ123 激突」見どころ
映画の冒頭からガーバー(デンゼル・ワシントン)がテキパキと電車をさばく姿を映すことで、まずガーバーの鉄道員としての優秀さを見るものに植え付けました。
ただしガーバーがワイロをもらった疑惑がある。事も視聴者が知ることで、もしかしてガーバーも一味、または犯罪者なのでは?という思いを頭の隅に植え込まれます。
しばらくガーバーとライダー(ジョン・トラボルタ)の頭脳戦はそんな一抹の可能性を秘めながら進みます。
見事な演出だと思ったら、監督は名匠リドリー・スコットでした。
今作には疑問点が数点あり、そのひとつがガーバーの贈収賄の疑惑。
劇中にその真意は明かされることはありませんでした。
そしてなぜライダーはガーバーにこだわり、最後には撃たせたのか?
ここがよくわかりませんでした。
巧妙に仕組まれたワナがあるわけでもなく、謎解きがあるわけでもなく・・・
強烈に残ったのはバーガーよりもライダーの存在感でした。
こういう冷酷でワイルドな役は本当にジョン・トラボルタは似合います。
トラボルタがスキンヘッドでワイルドな刑事を演じた「パリより愛をこめて」もおすすめです。
あまり激しいアクションはありませんがこの二人の心理戦を楽しんでください。