映画「スクリーム2」は、ネーヴ・キャンベル主演、ウェス・クレイヴン監督の1997年の映画です。
この映画「スクリーム2」のネタバレ、あらすじや犯人、最後のラスト結末、見どころを紹介します。
ハロウィン・マスクを被った殺人鬼が再び!「スクリーム2」をお楽しみください。
これで「スクリーム2」のすべてがわかります。
「スクリーム2」あらすじ
連続殺人事件から2年。
シドニー・プレスコット(ネーヴ・キャンベル)は大学に進学し、恋人もできて楽しい毎日を過ごしていました。
一方、芸能レポーターのゲイル(コートニー・コックス)は事件をまとめた本を出版してベストセラーとなり映画化もされていたのです。
ところがその試写会の会場で、事件を彷彿とさせる惨殺が起こるのでした・・・
人気ホラー・シリーズ第2弾です。
「スクリーム2」ネタバレ
前作「スクリーム」から2年後。
物語は、大学生のモーリーンとフィル・スティーヴンスのカップルが映画館に行くところから始まります。
ホラー映画好きのフィルが、あまり乗り気ではないモーリーンを半ば無理やり「スタブ」の試写会に連れてきたのです。
「スタブ」の原作本は「ウッズボロー殺人事件」。自身も事件に巻き込まれたニュースキャスターのゲイル・ウェザーズ(コートニー・コックス)が書いたベストセラーでした。
映画の上映中にトイレに行ったフィルは、隣の個室から聞こえてきた話し声が気になり、間の仕切りに耳をつけて聞こうとします。
すると、隣から仕切り越しにナイフを突き立てられ、さらに何度も刺されて床に倒れこんでしまいます。
一方、席で「スタブ」を見ていたモーリーンの横に、映画の中に出てくるのと同じ死神マスクをかぶった人物が座ります。
最初はフィルだと思ったモーリーンでしたが、抱き着いた時に手にべっとりと血が付き叫び声を上げます。
死神マスクはモーリーンを追いかけ、ついには胸にナイフを数回突き立てました。
モーリーンはスクリーンの前まで行き、何人もの視線を浴びながら絶命しました。
しかし、その様子を見ていても誰も本当の殺人とは思わず、アトラクションか何かだと思って通報する者はいませんでした。
一方、高校を卒業したシドニーは友人のハリー(エリゼ・ニール)、ボーイフレンドのデレク(ジェリー・オコネル)に囲まれて、大学生活を送っていました。
その日常は、平和ではありましたが、「ウッズボロー殺人事件」がベストセラーになった事でマスコミや心無いいたずらをする者達に悩まされることもありました。
また、高校の同級生で殺人事件の生き残りでもあるランディ(ジェイミー・ケネディ)も同じ大学の映画学科に在学中で、同級生のミッキー(ティモシー・オリファント)らと映画論を語り合っていました。
そんな中、映画館で「スタブ」の上映中にモーリーンとフィルが殺害されたというニュースが飛び込んできました。
彼らもシドニー達と同じ大学に通っていたのです。
早速、映画と実際の殺人が関係あるのではないかと考えるマスコミが大学に押し寄せてきました。
TVでも、シドニーの母親殺害容疑で逮捕され、1年前の事件で冤罪が証明され釈放されたコットン・ウェアリー(リーヴ・シュレイバー)がインタビューを受けており、それを見ていたシドニーは顔をこわばらせていました。
そして、シドニーのことを心配した元副保安官のデューイ(デヴィッド・アークェット)や、取材を行って更に有名になろうとするゲイルもやってきました。
シドニーを只々心配するデューイとは違い、ゲイルは彼女のファンだという地方紙の記者のデビー・ソルト(ローリー・メトカーフ)や取材陣につきまとわれながら、事件についての質問をシドニーにしてきました。
シドニーも最初は取材に応じていましたが、事前に知らせることなくコットンを連れて来た事にキレ、またゲイルを殴ってしまいます。
また、デューイも本の中で間抜け呼ばわりされたとゲイルと非難しました。
それでも取材スタイルを変えることなく、ゲイルは更に闘志を燃やして事件を追う決意をしたのでした。
その夜、シドニーはハリーに誘われて大学の友愛会のパーティに行き、周りからの恐怖や嫉妬心が入り混じった視線に耐えながらも、久しぶりに大勢の人に囲まれて時を過ごしていました。
同じ頃、寮で留守番していたシーシー(サラ・ミシェル・ゲラー)の元に電話かかって来ます。
最初はイタズラかと思っていましたが、だんだんと口調が凄みを増してきたので怖くなってきます。
そして、他に誰かいるはずもないのに女子寮内で物音がする事に気づきます。
恐る恐る向かってみると、いたのはパーティに遅れた寮生でした。
ほっとしたシーシーでしたが、背後を死神マスクが通り過ぎて行ったことに気づきませんでした。
警報装置を入れたものの手遅れで、死神マスクは既に部屋の中に身を潜めており、シーシーは突然襲われ、背中を刺された上にベランダから落とされて殺されてしまいました。
やがて、寮で何かあったようだとパーティ会場に事件の知らせが入りました。
みんなは寮へ向い、独り残ったシドニー。
そこに突然死神マスクが現れて襲いかかりシドニーを殺そうと追いかけまわしだしました。
そこにデレクもやってきて、死神マスクを追いかけますが、その際に腕を切りつけられてしまいました。
しかし、死神マスクは外に警察が集まりだした事を察知して逃げ去ってしまいました。
警察とゲイルは今回の犠牲者の名前が2年前の事件と同じであることに気づき、模倣犯の犯行と見てシドニーに警護を付けます。
自分が狙われていると知ったシドニーはデレクと別れようとしますが、デレクは食堂でトップ・ガンのマネをして歌いながらシドニーに「君を守る」と誓います。
カフェで映画マニアのランディはデューイに続編のルールを熱く語ります。
「その1:殺しを増やす、その2:殺しのシーンはさらに凝って血もハデに、その3:マルチに売るなら決して…」
しかし、途中でデューイに遮られました。
ゲイル、デューイ、ランディがキャンパスで事件について話し合っている時、ゲイルの携帯に犯人から電話がかかって来ます。
ランディは電話の声を聞きながら犯人を捜そうとしますが、それを察知した犯人に車に連れ込まれてナイフでメッタ刺しにされてしまいます。
その頃、シドニーの前にコットンが現れ有名司会者のトーク番組に一緒に出てくれとしつこくつきまとい警察に連行されます。
しかし殺人に関しては証拠がなく釈放されます。
一方、ゲイルもランディの死にショックを受け、犯人を捕まえたいという心情をデューイに告白し、犯人探しに本腰を入れると誓います。
そして、持っていた撮影済みのテープに犯人らしき人物が映っていなかどうか調べる為に大学に忍び込みます。
ゲイルとデューイは大学の映画学科の教室で取材ビデオを一緒に調べるうちに仲直りしますが、そこに死神マスクが現れ、デューイは放送室のガラス越しにゲイルの目の前でメッタ刺しにされてしまいます。
ランディの死に落ち込んだシドニーは2人の刑事とハリーに付き添われて車で安全な隠れ家へと向かいます。
デレクは名残惜しそうにそれを見送りますが、車が走り去った直後、友愛会のメンバーに拉致され、パーティ会場のど真ん中で磔にされて晒しものにされてしまいます。
刑事たちと共に安全な隠れ家に向かっていたシドニーとハリーでしたが、信号待ち中に死神マスクが襲って来ます。
あっという間に刑事たちを殺して車を乗っ取ります。
しかし、死にかけていた刑事がフロントガラスに飛び乗り、それを強引に振り払おうとしたせいでハンドル操作を誤り、路肩に衝突してしまいます。
後部座席で意識を取り戻したシドニーとハリーは、後部座席と運転席の間の仕切りを壊して運転席側に移りますが、窓はふさがっていて出る事が出来ません。
唯一の脱出方法は、気を失っている死神マスクのすぐ前を通って窓から出る事だけでした。
まずは息をひそめてシドニーが、続いてハリーも何とか無事に逃げ出す事が出来ました。
ほっとした二人はすぐに大学に戻ろうとしますが、どうしてもマスクの下の正体を確かめたいと思ったシドニーはハリーの制止を振り切って車に戻ります。
ところが、恐る恐るのぞいた車の中にはもう誰もいませんでした。
驚いてシドニーが振り返ると、ハリーの背後に死神マスクが現れ、ハリーを刺し殺してしまいました。
シドニーは悲鳴を上げて逃げ、死神マスクも追いかけてきました。
「スクリーム2」犯人
デューイを目の前でメッタ刺しにされ、茫然自失で大学内を逃げていたゲイルは、廊下でコットンに出くわします。
見ると、その両手は血で真っ赤に染まっていました。
コットンは倒れていたデューイを助けようとした時に付いた血だと弁明しますが、ゲイルは信じず、その場から逃げながら警察に「連続殺人犯の正体はコットンよ!」と電話をします。
同じ頃、シドニーは何とか大学構内に逃げ込み、演劇科の舞台に辿り着きます。
そこには磔にされたデレクがそのまま十字架に縛り付けられていました。
シドニーは助けようとしますが、そこに追いついた死神マスクが現れます。
そしてマスクを取りました。
死神マスクの正体は映画学科でランディと同級生だったミッキーだったのです。
あっさりと殺人鬼だと正体を明かした同級生のミッキーがデレクも共犯だと言います。
シドニーは恋人だったビリーを殺した2年前の事を思い出し、デレクを信じることができずに縄をほどくのをやめてしまいます。
その姿を見たミッキーは徐にデレクを射殺してしまいました。
そこにゲイルが姿を現します。
彼女は銃を突きつけられて此処に連れてこられたのでした。
ゲイルに続いて、銃を持って現れたのは、地方記者のデビー・ソルトでした。
その顔をよく見たシドニーは、彼女がビリーの母親ルーミス夫人で全ての黒幕だと気付きます。
彼女は2年前ビリーがシドニーに殺された復讐のために、インターネットで知り合ったミッキーを相棒に雇ったのです。
「スクリーム2」ラスト最後の結末
そして夫人はシドニーと相討ちになったように偽装するため、得意げに高笑いしていたミッキーをあっさり殺します。
そしてシドニーに銃を突きつけ、母親は自分から夫を奪い、シドニーは息子を奪ったとここぞとばかりに恨み言をぶつけて殺そうとします。
しかし、一瞬のスキをついてシドニーは楽屋裏に逃れ、壁越しに打ち込まれる銃弾を避けながら斧で次々とロープを切ってゆき、天井の重りやライトを落として夫人にぶつけました。
もう大丈夫と舞台裏から出てきたシドニーでしたが、夫人が瓦礫の下から飛び出し、シドニーを組み伏せてナイフを振り下そうとしました。
その時、銃を持ったコットンが現れます。
コットンは夫人から「刑務所に入れられた復讐にシドニーを殺せ」とけしかけられますが、シドニーがコットンとのTV出演に同意したので夫人を射殺します。
シドニーはコットンと和解した時、息を吹き返したゲイルが現れました。
ゲイルはミッキーに脇腹を撃たれましたが、致命傷ではなかったのです。
その時、実はまだ生きていたミッキーが襲い掛かってきました。
驚いたゲイルとシドニーはありったけの弾丸を打ち込み、今度こそ止めを刺しました。
やがて警察や救急隊、それにマスコミがやって来ました。
質問攻めにされる中、ゲイルは戻って来たカメラマンと共に中継をしようとしますが、デューイも瀕死の重傷ながらも命を取り留めたと知って彼に付き添ってゆきます。
シドニーもマイクやカメラに囲まれますが、「コットンに聞いて。彼はヒーローよ」と言うだけでした。
そして、コットンが「全てを語るには、それにふさわしい時間を場所、それに対価を用意してもらわないと・・・」とちゃっかり自分を売り込んでいる姿を見ながら、その場から静かに立ち去ったのでした。
THE END
「スクリーム2」見どころ
まず、前作「スクリーム」を模した劇中映画「スタブ」の上映中に本当の殺人が起こり、再び連続殺人が始まるという導入部が斬新で一気に作品の世界に引き込まれます。
映画好きのランディが語る「続編の法則」通り、前回の魅力がスケールアップして詰め込まれています。
主人公のシドニーは、前回の殺人事件で人間不信となっており、それをどう乗り越えてゆくかが物語の鍵です。
シドニーの疑いは、そのまま観客の疑いでもあります。
作品中でデューイがシドニーに「犯人が前の事件を模倣する気なら、そいつは君の近くに居る筈だ」という言葉通り、近しい友人や前回共に危機を乗り越えた仲間と言えでも信用できません。
誰もかれもが怪しく見えて「いったい誰が犯人なんだ?」とドキドキしてしまいます。
死神マスクは生身の人間ですが、神出鬼没で突然に現れます。
「いつ出てくる?どこから出てくる?」と言うドキドキもスケールアップしています。
前回、見どころの一つだった
「続編は1作目を越えられない」
「SWの帝国の逆襲は1作目を超える名作だ」
「あれは続編じゃない。3部作の2作目は違う」
などの会話や、ターミネータの話なども盛り込まれていて、映画好きを楽しませる工夫は今回もしっかり盛り込まれています。
前回は高校生で幼さもみえたシドニーも、2年の月日とトラブルを乗り越えたタフさや憂いによって、大人っぽさやセクシーさが出てきました。
ただ逃げるだけではなく、敵に立ち向かう勇気も見られるようになります。
また、前回は刑務所に入っていたコットンも、今回は冤罪を経験した有名人として登場します。
善人か悪人か分からない絶妙な態度で観客の心を惑わせてくれます。
前回とはまた違った楽しさを味わえる作品となっており、つづく「スクリーム3」もすぐに見たくなってしまう、期待以上の面白さでした。
続編はこちら。