「ランナウェイ/逃亡者」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ランナウェイ/逃亡者」ネタバレ あらすじミステリー/サスペンス

映画「ランナウェイ/逃亡者」はロバート・レッドフォード主演、監督の2012年の映画です。

この映画「ランナウェイ/逃亡者」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

指名手配中の元過激派メンバーが繰り広げる必死の逃亡劇を描く「ランナウェイ/逃亡者」をご堪能ください。

 

「ランナウェイ/逃亡者」あらすじ

―昔のニュース映像。それは、過激派組織「ウェザーマン」のメンバーが起訴された事を報じていました。

1970年代後半、「ウェザーマン」はベトナム戦争に反対する学生達により作られました。

最初は反戦活動を行っていましたが、やがて行動は過激になって行き、CIAをはじめとした政府施設の爆破や銀行強盗に手を染めてゆきます。

そして、1980年に起こしたミシガン銀行襲撃と、その際の守衛殺害の容疑でメンバー13人が指名手配されます。

しかし、1人が拘留されただけで、その他は行方が分からなくなってしまいました。

 
30年後の2011年、一人の主婦(スーザン・サランドン)が家族と朝食を摂り、車にのってガソリンスタンドに向かいました。

支払いを済ませてから数分後、FBIによって給油中だった彼女は包囲され、逮捕されます。

彼女は元「ウェザーマン」の中心メンバーで、銀行で守衛を殺した主犯の1人 シャロン・ソラーズだったのです。彼女は特に抵抗する様子もなく、あっさりと捕まりました。

地方紙の新聞記者ベン・シェパード(シャイア・ラブーフ)は、編集長のレイ・フラー(スタンリー・トゥッチ)からシャロンの逮捕を報じた他紙の記事を突きつけられます。

「足元でこんな大事件が起こったんだ。なぜ今なのか?仲間はどうしているのか?追ってみろ」

 優秀ながら余りやる気のないベンでしたが、しぶしぶ取材を引き受けます。

  
同じ頃、オールバニで弁護士をしているジム・グラント(ロバート・レッドフォード)は、11歳の娘 イザベル(ジャッキー・エヴァンコ)と二人きりの平穏な生活を送っていました。

そんなある日、ジムを訪ねてビリー・クジマーノと言う人物がやって来ます。

ビリーは元ヒッピーで、麻薬で逮捕歴がありました。

その時に弁護してくれたのがジムだったのです。

そして、ビリーはシャロンの古い友人でもあり、ジムに彼女の弁護を依頼に来たのでした。

「彼女は自ら出頭する気でいた。しかし、FBIはわざわざ彼女を逮捕しに来たんだ」

しかし、ジムは「自分より優秀だから」と別の弁護士を紹介して、自らが弁護する事は頑なに拒み続けました。

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「ランナウェイ/逃亡者」ネタバレ

事件をこれまでとは別の角度から掘り下げる為、ベンが向かったのはシャロンが拘留されているFBIのオールバニ支局でした。

そこにはベンが昔付き合っていたダイアナ(アナ・ケンドリクス)が捜査官として勤務していたのです。

学生時代に会ったきりだったベンがいきなり現れ、シャロンにインタビューをさせて欲しいと言い出した事にダイアナは困惑するばかりでした。

取材の申し出や捜査情報の漏洩は断りましたが、ベンにしつこく食い下がられ、ビリー・クジマーノの盗聴記録にシャロンの名が出てきた事があったとだけ明かしてくれました。

早速、ビリーの農園を訪ねたベンは、ここでも粘り強く事件の事について聞き続けました。

そして、最初にジムに弁護を依頼して断られていた、とビリーは口を滑らせてしまいます。

 
ベンは、これだけの大事件での弁護を断ったジムを探しはじめます。

オールバニの弁護士と言う条件でHPを次々に調べ、やがて、ジムに辿り着き、直接電話をかけます。

突然、自宅にかかって来た便からの電話に驚きながら、ジムは「今、食事中だから」と取材を断ります。

しかし次の日、自分の事務所にジムがやって来ると、受付の前にベンが座っていました。

ジムは取材を拒否しようとしますが「回答拒否と記事にしていいですね?」と半ば脅され、渋々でオフレコでの取材を承諾します。

ベンは早速、ジムがシャロンやビリーの依頼を断り、弁護を他人にゆだねた理由を探り始めます。

しかし、ジムは「話す事は全てオフレコにしてくれ」と冒頭から予防線を張った上で「私が犯人を庇ったと思っているのだろう?君達は”オールバニの人権派の弁護士”と記事に書いたな。身元を隠したつもりだろうが、ここまで書けば特定するのは簡単だ。こんな形で批判されるのは不愉快だよ」とベンに抗議した上で「妻を失くして、子供を育てるのに忙しかった。そうでなければ引き受けていたよ」と追求をかわし、車に乗り込むと早々に事務所を立ち去りました。

 
あまりの剣幕に圧倒されていたベンでしたが、ジムの車のナンバーを控えておくことは忘れませんでした。

そこから陸運局の職員を買収してジムの社会保障番号を入手し、更にそこから身元や過去を調べ上げてゆきました。

一方、ジムの方も何やら深刻な表情で押し入れの奥に隠してあった古い荷物を取り出していました。

更に、長らく連絡を絶っていた弟 ダニエル(クリス・クーパー)に連絡を取り、何か頼みごとをしていました。

そして、 夜中に「旅行に行こう」とイザベルを車に乗せ、何処かへ向かって出発しました。

 
その頃、ベンは得意げな顔をしてレイ編集長のデスクにやって来ました。

「シャロンの依頼を断った弁護士の事、調べてみたんです。身を隠していたウェザーマンのメンバーを説得して自首させているのかと思って」

「・・・いい記事になりそうな話だな」

「でも違いました。何もないんです」

「ウェザーマンとの関係が何も出てこなかったのか?」

「それどころじゃありません。ジムには1979年以前の過去が何もありませんでした。彼がシャロンの弁護をする筈ありません。まして共犯のミミ・ルーリーやニック・スローンの弁護もしないでしょう。何故なら、ジムこそが逃亡犯の一人 ニック・スローンだからです!」

その特ダネはすぐに紙面に掲載され、大反響を呼びました。

 
当然、その報せを受けてFBIも彼の身柄確保に動き出しました。

「相手は30年も我々をコケにしてきた奴だ。絶対捕まえる。心して掛かれ!」

捜査を指揮するFBI捜査官 コーネリアス(テレンス・ハワード)は部下達を焚きつけますが、移動を続けるジムとイザベルの行方はつかめずにいました。

二人は捜査の網をくぐり抜け、たどり着いたNYの高級ホテルに宿泊していました。

父娘水入らずの楽しいディナーの後、イザベルを部屋に残してロビーにやって来ました。

そして、ソファーの間に封筒を隠してその場を離れます。

暫く物陰からそのソファーを見守っていたジムはダニエルがソファーの間に残した封筒を取り出すのを物陰から見守っていました。

FBIの尾行がいることにも気づいていました。

 
尾行している捜査官がダニエルに近寄ろうとした時、ジムは火災警報のスイッチを押しました。

ホテル中に警報が鳴り響き、全ての部屋から避難しようと宿泊客が出てきました。

その隙にジムはホテルを抜け出し、地下鉄に乗り込んで姿を消しました。

ダニエルもジムが借りた部屋に向かい、封筒の中に入れられていたカードキーで部屋に入ってイザベルを保護しました。

部屋を出るとイザベルとダニエルはFBIに囲まれましたが、封筒に入っていた書類を示し「私はこの子の保護者だ。正式な書類もここにある!」と叫んで逮捕やイザベルと引き離される事態を回避しました。

 
まんまと裏を書かれたコーネリアスは激怒し、ジムの行方を何としても探しだすよう部下達に命じました。

しかし、何の手掛かりも見つけられません。

すっかり手詰まりになったコーネリアスに、ダイアナが提案しました。

「拘留中のシャロンは相変わらず黙秘を続けています。しかし、例の新聞記者(ベン)となら話すと言っています」

仕方なく、コーネリアスはシャロンにインタビューする事を許可しました。
  
「相手は凶悪犯だ。要求には応じるな・・・ボサっとするな。さっさとやれ」

 
FBIの支局に呼ばれたベンは、コーネリアスに急かされて取調室に入りました。

机を挟んでシャロンに向かい合ったベンは、早速質問を始めました。

まず聞いたのは、何故30年も経って出頭する気になったか、でした。

「娘と息子がいたからよ。彼らが私の逮捕を受け入れられる年齢になるのを待っていたの」

次に聞いたのは、平和運動がテロ行為に変わった経緯でした。

「私も貴方の様にまっすぐ世の中を見る事が出来たら・・・昔だったら、頭のいい若者は平和運動に参加していたわ・・・」

そして、ベトナム戦争により人々が次々と徴兵されて、多くの人が帰ってこない事に憤りと恐怖を覚えた事、海外で抗議運動が始まり、自分達もその波に乗りたいと思った事がきっかけだったと明かしました。

「私達はどうしたら良いかも分からず抗議運動を行い、警察に殴られて大怪我をしたわ。でも、戦争は拡大するばかりだった」

「しかし、貴方には暴力以外の選択肢もあったのではないですか?」

「当時、政府は多くの国民を戦地に送って殺していたわ。それを傍観する事こそ暴力と思ったのよ」

「賛同は出来ませんね。僕は暴力には訴えない。時間を戻せたら、また同じことをしますか?」

「自分に愛する者がいなかったら…同じことをするでしょうね。もっと抜け目ない、確実な方法でね。過ちは犯したけれど、私達の行動が間違っていたとは思わない。」

「ボクと話をしたいと思ったわけは?」

「大抵の人は真実に興味がない。でも、貴方はまだ真実に興味を持っていると思ったの」

「ジムは何故、逃げているんだと思いますか?」

「分からないわ。でも、彼なりの理由があってのことでしょうね。私の逮捕で彼の素性がバラされた事を恨んではいないでしょう。今更、裏切る訳がないと分かっている」

「ジムとミミ・ルーリーの事をどう思いますか?」

ここで時間が来たと告げられました。

 
インタビューの様子を見ていたコーネリアスは、シャロンに共感するようなベンの言動に怒っていました。

FBIから更なる情報を得たいと思っていたベンでしたが、ダイアナからさえ「もう二度と協力はしない」と突っぱねられてしまいます。
  
一方、ベンはジムの弟 ダニエルに「シャロンにはこの前インタビューをしました。以前、ジムとも会いました・・・実は話したい事があるんです」とアポイントを取る事に成功します。

各社の記者やレポーター達が玄関前にたむろっている中、ベンは悠々とダニエルの家に入ってゆきました。

しかし、実は特に伝言や話したい事はなく「お兄さんの事は尊敬していましたか?」などと在り来りなインタビューをするしかありませんでした。

 
用がなさそうな雰囲気を察したダニエルはベンを追い返そうとします。

慌てたベンは、保護中のイザベルの様子に目を向けます。

ダニエルの家にはイザベルの部屋や専用の家具は無いようでした。

ベンは思い切って聞いてみました。

「姪御さんはお元気ですか?ずっと養育してゆくにはしては、家具などの用意もないようですが?」

ベンは、ダニエルがいつか現れるジムに娘を返してやろうと考えているのではないかと探りを入れます。

その質問をした途端、ダニエルは慌てだしました。

それを見て、ベンの”ジムは戻ってくる気だな”と言う思いは確信に変わりました。

 
その頃、逃亡中のジムは列車の乗客に紛れてミルウォーキーに入っていました。

そして、ダイナーである男の隣に座りました。

男は隣に座るジムの顔を見るなり、驚きの声を上げました。

「おい、嘘だろ・・・」

男の名前はドナルド・フィッツジェラルド(ニック・ノルティ)。現在は材木会社を営んでいますが、かつてはウェザーマンの一員であり、シャロンと一時期結婚して別名を与え、彼女が姿をくらます手伝いをしたこともありました。

今でも、彼の会社は前科者や元過激派を何人も雇い入れています。

ジムは、強盗襲撃で指名手配を受けている最後の一人 ミミ・ルーリーも彼の協力で逃亡したのではないか、彼がミミの行方を知っているのではないかと考えたのです。

しかし、強盗の後でミミはドナルドを頼って来たことはありませんでした。

「いきなりフラッと来た奴に、強盗の共犯と疑われるかもしれない情報を簡単に話すと思うか?」

そう言いながらも、ドナルドはジムの為に足の付かない車を用意し「ミミの行方ならジェドを訪ねるんだな」と政治組織「民主的社会を求める学生」(SDS)の元党員 ジェド・ルイス(リチャード・ジェンキンス)の事を教えてくれました。

 
その頃、ジムが探しているミミ・ルーリー(ジュリー・クリスティ)はカリフォルニアの海辺に潜伏し、ヨットで大麻や麻薬を密輸して生計を立てていました。

一仕事終えて家に帰ると、現在の恋人マック・マクロード(サム・エリオット)がシャロンの逮捕と逃走中のジムの事を書いた新聞記事を見せてくれました。

「そういえば、スローン(ジムの本名)とは昔いい仲だったな」

「・・・昔の事よ」

言葉と裏腹にミミの表情は複雑でした。

 
一方、ベンは銀行襲撃事件を洗い直し、事件の捜査にあたったヘンリー・オズボーン元署長(ブレンダ・グリーンソン)に行き着いていました。

事件の様子をインタビューする為に連絡を取ろうと、何度も伝言を残しましたが返事はありませんでした。

業を煮やしたベンは、直接ミシガンへ向かいました。

「経費を申請したら、即刻クビだからな!」

フラ―編集長はカンカンでしたが、ベンは気にしていないようでした。

 
ベンはボートハウスで友人達と話していたオズボーン元署長の中に強引に割って入り、質問を切り出しました。

「貴方は、銀行襲撃事件以前は学生達を監視する為に大学によく出入りしていたし、ミミ・ルーリーとは家族同士の付き合いがありましたね。ウェザーマンのメンバーと面識はなかったんですか?彼らの事件は謎が多すぎます」

実際、実行犯の中で唯一逮捕されたダレッサンドロがミミ、スローン、シャロンに不利な証言をしていました。

しかし、彼は既に死んでおり、真相は生き残った3人しか知りません。

「今回のスローンの行動は、逃亡ではなく身の潔白を証明する為のもののように感じるのですが・・・」

「しかし、指紋が決め手になった。盗難車や銃にも大量についていたじゃないか。ジムはどうやって身の潔白を証明する気だ?」

その時、オズボーン元署長の妻 マリアンと娘 レベッカ(ブリット・マーリング)が戻ってきました。

「これから家族でヨット旅行だ。」

「僕はここに数日滞在します。またお話を伺えますか?」

「・・・こちらから連絡するよ」

オズボーン元署長は妻子と共にヨットハーバーに向かってゆきました。

 
中古車屋で新しい車を手に入れたジムは、並んでいる車の陰に隠れて電話を掛けていました。

掛けた先は弟のダニエルでした。近況を訪ねた後、娘のイザベルに代わってもらいました。

「お父さん、守衛を殺したの?今どこなの?」

「お前は何も悪くないし、心配しなくていい。必ずお前を迎えにゆくから、すぐに会える。そしたら何処かへ二人で行こう。どこに行きたい?」

「・・・家へ帰りたい」

娘の心細さを感じ取ったジムは悲痛な表情になりました。

電話はFBIに盗聴されていました。

位置を割り出したFBIが中古車屋に急行します。

その事を察したジムは、擦れ違ったトラックの荷台に携帯電話を放り込み、別の方向に車で走り出しました。

 
夜、バーにやって来たベンは、オズボーン元署長の娘 レベッカを見つけます。

いきなり話しかけ、戸惑うレベッカに構わず向かいの席に座ったベンは「君、御両親に似てないね」と強引に話しかけました。

「・・・養女だからね。何の用?」

「君に取材したい。コーヒーが良い?ランチが良い?」

「・・・コーヒー」

「決まった!また明日」

いつの間にか取材の約束を取り付けていました。 

 
次にジムが向かったのは大学でした。

元活動家のジェドは今や歴史学の教授となっていました。

講義の後で突然に講堂に現れたジムの姿に驚きました。

既に学生運動は遠い昔の事となり、社会的地位を気づいているジェドにとって、指名手配犯が会いに来るなど迷惑でした。

「君に会ったとFBIに知られ監視されるくらいなら、まだ不倫がバレるほうがマシだ。」

ジムはミミの行方を知らないかと尋ねましたが、30年前の事件以降は会っていないと答えるだけでした。

しかし、ドナルドから頼るように言われてきたと知ると、仕方なく協力を約束してくれました。

 
レベッカに話を聞くまでの間、ベンはミミとオズボーンの家族の新聞記事を見つけていました。

数時間後、ベンはコーヒーショップでレベッカと待ち合わせ、テイクアウトのコーヒー片手に、歩きながらの取材を始めました。

レベッカはベンの記事をネットで読んでくれており、良い記事だと褒めてくれました。

そして、自分の父 オズボーン元署長がベンと会うのを避け続けているのは、引退してボートや釣りを楽しんでいる生活を邪魔されたくないのだろうと話してくれました。

しかし、ベンはオズボーン元署長が家族ぐるみで付き合いのあったミミを知らないと言った事が引っ掛かっていました。

「嘘には2種類あるんだ。無意識につく嘘と、意図的につく嘘。お父さんは後者だ。過去を隠そうとしている様に思える。問題は、それが何故かだ」

尊敬する父親が隠し事をしていると言われ、レベッカは気を悪くしてしまいます。

「あなたが父の名誉を汚す様な記事を書くなら、こちらもそれ相応の対応をするわ」

しかし、ベンは思案顔でレベッカの抗議も上の空で聞いていました。

 
一旦別れ、美術館でジェドと再会したジムは情報提供者に繋がる電話番号を渡されます。

電話をかけると、電話口に出た情報提供者の女性は「あまり期待しないで」と前置きした上で、折り返しの電話を待つように言います。

暫く待っていると、ジムの携帯が鳴りました。

電話をかけてきたのは暫く前までミミと共に暮らしていた恋人マックでした。

「ミミはここを去ったよ。ボートは使わず、陸伝いに行くと言っていたが・・・・」

その言葉を聞いて、ジムにはミミの行先が分かった様子でした。

「ジェド、色々ありがとう」

「本当に感謝しているなら、もう二度と連絡しないでくれ」

そうして二人は別れました。

 
オズボーン元署長の地元 アナーバーで過去の資料を探っていたベンはミミの一家が材木会社を営み、アッパー半島のはずれに広大な森を含む私有地を持っていた事を突き止めます。

ベンは、直感でジムはそこに向かっていると察しました。

やがてシャロンの裁判が始まりました。

傍聴していたオズボーン元署長が裁判所から出てくると、待ち構えていたベンが近づいてきました。

「お話があります。断ったら、貴方はまずい立場に置かれますよ」

そう言われて、オズボーン元署長は後で必ず連絡すると約束して立ち去りました。

 
その頃、ジムはミミの一家が所有する森の中を歩き続けていました。

やがてジムは古びたコテージ辿り着きました。中に入りますが、そこには誰もいない様子でした。

ジムが辺りを見回していると、後ろから声がしました。

「掃除は無用よ。長居はしないから」

戸口に立っていたのはミミでした。

「私をおびき出すような真似をしたのは何故?」

ミミは明らかにジムの頼みを断ろうとしていました。

「僕には娘がいる。12歳だ。父親が逮捕されたなんて、これからの長い人生で大きな障害になる。助けてはくれないか?」

「・・・悪いけれど、協力は出来ない。貴方の潔白を証明する為、自首しろという事でしょう?メンバーを抜けたあなたにそこまでする義理は無いわ」

「僕は罪のない市民が命を落とすのが耐えられなかった。だから抜けたんだ。それでも君の事を待っていた。だけど、未だに”銀行”から戻ってこない」

 
その頃、ベンはオズボーン元署長とダイナーで話をしていました。

「オズボーンさん、あなたは隠し事をしている。ミミと家族ぐるみで付き合っていたのに、知らないふりをした。ジムの奇妙な行動の意味も察しは付いていた筈だ。彼は自らの潔白を証明する気でしょう」

「・・・おそらく、ジムはミミが真相を証言してくれると期待しているんだろう。しかし、それはミミにとって不利益になる。自首するって事だからな」

「しかし、ジムは証言してくれると信じている。彼がそう信じる根拠は何でしょう?それに、何故30年も経って?」

「さぁ、知らんよ」

「分かっている筈です。ミミの一族が所有している土地に彼女が隠れているかもしれない事にも気付いていたのに知らないふりをした。警官である貴方が、犯人隠匿の罪を犯してまで隠したかった事でしょう」

「・・・君はそれを知ってどうする積りだね?」

「自分の仕事をします。記事を書きます」

「分かっているのか?それによって罪なき者まで傷つく事を」

「あなたは自分が『罪なき者』だと?」

「私は・・・違うだろうな。しかし、娘のレベッカはそうだ」

ベンの予想は確信に変わりました。

その事を察したオズボーン元署長は「片付ける事が出来た」と言ってダイナーを出てゆきました。

 
その晩、オズボーン元署長はレベッカに何度も電話をしましたが、出てはくれませんでした。

「レベッカ、何度も済まない。大事な話がある。連絡してくれ」

オズボーン元署長は何度も伝言を残しました。そして、その晩は家に帰りませんでした。

その頃、ジムとミミはコテージで言い争いをしていました。

「ニック、貴方はいつも冷静だった。あの時だって、あの場にいてくれたら、警備員を殺す事は無かったわ」

「でも、実際は僕はあの場にいなかった。君だって行くべきじゃなかった。あの時、僕達は負けたんだ」

「そうじゃない。負けたのは貴方だけ。全てを忘れ、金持ちを守る体制に取り込まれた。私は違う。大義を捨てて、手のひらを返した連中とは違う!」

「別人になった積りでいても僕は騙されない。僕達には大義より大事なものがあった・・・子供だ。僕達には大義が重すぎて育てる事は出来なかった」

「・・・やれる事はやった。義務は果たしたじゃない」

 
やがて朝になりました。

先に目を覚ましたミミは窓の外を眺めていました。

ジムが目を覚ましたことに気付くと、本当は過去に一度だけ、二人の子供―オズボーン元署長に託した娘 レベッカーを見た事があったと告白しました。

「どうしても我慢が出来なかった。とても美しい女性になっていたわ・・・」

しかし、やはり自首する事は出来ないとジムに告げました。

ジムもすでに心を決めており、ミミの思いを受け入れてそれ以上は説得しようとしませんでした。

 
同じ頃、アナーバーの飛行場でオズボーン元署長はレベッカと話していました。

朝になってメッセージを聞いたレベッカは、そのただならぬ様子を察して飛行場に駆けつけたのです。

「私は罪を犯した。書類を偽造して、お前の素性を偽って養女にした」

「何となく分かっていたわ。でも、私は産みの親の事を聞かなかった。知りたくなかったからよ」

「・・・帰ったら、ゆっくり話そう」

そう言い残して、オズボーン元署長は待機していたヘリに乗り込みました。

そして、コーネリアス捜査官と共にミミの潜伏先に向かって飛び立ってゆきました。

 
一方、ベンもミミ達のいるコテージに向かっていました。

道なき道をかき分け、ベンがコテージに着いた時、ミミは既にコテージから去った後でした。

ベンはまさに出発しようとしていたジムを見つけて話しかけました。

「潔白を正面する為、ミミに会いに来たんでしょう?ここにいるんですか?」

「いや、来てないよ」

その時ジムは、FBIのヘリが近づいてくる音に気付きました。

「君が通報したのか?特ダネだな。おめでとう」

「僕じゃありません。無実の人を投獄させるわけにはいかない」

「しかし、ミミは自首しない。だから、あのヘリをこちらに引きつけないとな」

「・・・娘さんに会いました。最初の娘さんです」

「大スクープだな。しかし、気を付けろ。その記事は大反響を呼ぶ。それは多分、君の望みとは違ったものだ。そして、その代償を自身で払うことになる」

そう言って、ジムは走り去ってゆきました。

 

「ランナウェイ/逃亡者」最後ラストの結末は?

上空から見ていたコーネリアスは、逃げてゆくジムの姿を見つけてすぐにヘリを下ろし、捜索犬や捜査官達を追跡に向かわせました。

ジムは森の中を逃げ回りましたが、やがて追い詰められ、逮捕されました。

ヘリの所に連れてこられたジムと対面したオズボーン元署長は悲痛な表情で「久しぶりだな。会えて嬉しい、とは言えんが」とだけ呟きました。

ジムは何も言わずにヘリに乗り込みました。

一方、ジムの陽動で追跡を逃れたミミは首尾よく桟橋に辿り着き、係留されていたヨットに乗り込む事が出来ました。

暫くヨットを進めたミミでしたが、やがて首を振り、思い直したような表情になりました。そして進路を変え、島に戻ってゆきました。

  
バーの片隅で記事を書いていたベンの耳に、TVからニュースキャスターの声が聞こえてきました。

キャスターは、銀行襲撃事件の主犯で最後の逃亡者だったミミが自ら出頭してきた事を伝えていました。

また、彼女の証言により、長年主犯の一味と思われていたジムことニック・スローンが実はその場にいなかったことが明らかになった、とも伝えていました。

そのニュースをじっと見ていたベンは、やがて目の前にある書き上がったばかりの記事に視線を移しました。

記事には、オズボーン元署長が書類を偽造してジムとミミの子を養子にした経緯が書かれていました。

ベンは暫く考え末、記事を削除しました。

 
店を出たベンがスマートフォンを見ると、レイ編集長からの着信履歴が幾つも表示されていました。

しかし、ベンはそれらを無視してスマートフォンをしまい、再び歩き出しました。
 
数日後、ジムは釈放されました。

出てきた途端にジムは取材の記者たちに囲まれました。

公園にやって来たジムは、ベンチに座っていたイザベルを見つけました。

イザベルもジムに気付き、やがて二人は仲よく話ながら、連れ立って歩き出したのでした。

THE END

 

「ランナウェイ/逃亡者」見どころ

大ベテラン俳優 ロバート・レッドフォードが主役・監督を務めた作品です。

現在は優秀な弁護士、そして娘思いの父親「ジム」。

しかし、かつては理想に燃えた革命家「ニック」、その両面を併せ持ち、色褪せないセクシーさも感じさせる演技は流石でした。

指名手配犯となりながら、ニックはジムと名を変えて30年も追跡を逃れていました。

しかし、共犯だったシャロンが逮捕された事で過去に向き合わざるを得なくなります。

FBIのコーネリアス捜査官の追跡をかわし、ジムはかつての仲間で恋人でもあったミミを探します。

そのスリリングな展開は見応え充分です。

 
また、逃避行の最中にジムはかつての仲間達や絶縁状態だった弟と再会します。

演じるのはクリス・クーパー、ニック・ノルティ、リチャード・ジェンキンスなど渋みがあって円熟した俳優ばかりです。

彼らとの会話はストーリー展開の上で重要な役割を持っていますが、それ以上に過ぎてしまった熱く若かった時代と、落ち着いてしまった現在とのギャップが感じ取れ、彼らに絶妙な哀愁を感じさせてくれました。

それを追う新聞記者 ベンは、若者らしく向こう見ずで、なりふり構わずゴリゴリ真相を追及してゆく姿や、最後にスクープを取る事より大切な事があると気付いて一歩成長する姿が印象的でした。

 
見ようによっては、大御所 ロバート・レッドフォードが若手俳優のシャイア・ラブーフに世代の橋渡しをしているような作品でもありました。

ラストシーンで優しそうな笑いを浮かべて愛娘と並んで歩くジムの姿は温かさに溢れていました。

派手なアクションは無いものの、どんな時でも堂々としていて、善悪を越えてカッコいいロバート・レッドフォードは唯一無二の存在だと改めて思いました。

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