映画「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト リアル・フレンド」は、エンリケ・ウルビス監督の2006年のスペイン映画です。
この映画「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト リアル・フレンド」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
スパニッシュ・ホラー・プロジェクトとは、スペイン映画界の鬼才たちが競作する “Peliculas para no dormir”(眠らないための映画)の作品のことです。
■ スタッフ
監督: エンリケ・ウルビス
製作:フリオ・フェルナンデス、アルバロ・アウグスティン
製作総指揮: カルロス・フェルナンデス、サンティアゴ・ヒメノ、エイトール・モンタンチェス
脚本: ホルヘ・アレニヤス
撮影: ウナクス・メンディア■ 主要キャスト
アンヘラ:ゴヤ・トレード
エストレヤ:ネレア・インチャウスティ
バンパイア:エドゥアルド・ファレロ
大男:ホセ・マリア・ポウ
スパニッシュ・ホラー・プロジェクト リアル・フレンドのあらすじ
シングルマザーの家庭で育った少女エストレヤは、スティーヴン・キングが愛読書で夜な夜なホラー映画を見るのが趣味という変った女の子。
友達のいないエストレヤは、いつも空想の友達と遊んでいました。
その友達とは、なんと映画「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス!!
そんな彼女の前に、今度は「ノスフェラトゥ」の吸血鬼が登場します。
しかも、この吸血鬼は空想ではなく、どうやら実在の人間のようであり、エストレヤはついにリアルな友達を獲得したと喜んでいたのだったが……。
この吸血鬼の正体はいったい?・・・
スパニッシュ・ホラー・プロジェクト リアル・フレンドのネタバレ、最後のラスト結末は?
リアル・フレンドのネタバレですが、吸血鬼とは空想ではなく実在の人物でした。
最初は、エストレヤの気持ちを読み取り、彼女の友達となってくれる吸血鬼でしたが・・・
その吸血鬼の正体は、凶暴な犯罪者であるエストレヤの実の父親でした。
実の父はとうの昔に死んだ聞かされていましたが、それは母がついた嘘だったんですね。
その父は、復讐のために戻ってきたのでした。
映画の終盤で、この事実が判明します。
危機を迎える母と娘・・・
クライマックスは、いよいよこの母娘が最大のピンチになった時です。
そんな父に対し、エストレヤはただただ無力でしかない・・・
その時、突然、空想の友達であるはずのレザーフェイスがリアルの存在となり父に襲いかかるのです。
こうして少女の空想が、母と娘を救ったという結末です。
正直、唖然です(笑)
スパニッシュ・ホラー・プロジェクト リアル・フレンドの見所
スペインのホラーテレビシリーズ「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」の一作。
今作の監督は「ナインスゲート」の脚本を担当した事もあるエンリケ・ウルビスです。
主人公エストレヤはホラー映画を見て空想をしているという点からも、全編に渡ってホラー映画愛が満載の一作と言えます。
オープニングからまず「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスが登場する所からして最高なのですが、他にも様々なホラーネタが散りばめられているのがたまりません。
対するエストレヤの母親というのが、ちょっと謎の存在として描かれています。
看護師として生計を立てていて、再婚する気もないという真面目な堅物の性格の持ち主。
しかし、時々見知らぬ男と愛のないセックスをしているという不可解な一面も持つ謎の人物。
そういう母の一面を知ってしまったエストレヤが、どんどん空想の世界に入り浸ってしまうというのも仕方のない流れでしょう。
そして、クライマックスで空想の存在であるはずのレザーフェイスが立ちあがる!
コレはさすがに予想できないでしょう(笑)
ホラー映画が一転、ファンタジーになったようです(笑)
今作の面白い所は、レザーフェイスだけではなく、ありとあらゆるホラー映画のキャラクターが父に襲いかかるという所。
この一連のシーンの笑いと恐怖が混在した面白さは、今作一番の見どころと言えるでしょう。ちょっとしたシーンのいたるところに隠しキャラ?がいます。
ホラー映画好きならニヤリとする事間違いなしの一作です。