「ラブソングができるまで」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ラブソングができるまで」ネタバレ あらすじ
ラブストーリー

映画「ラブソングができるまで」は、ヒュー・グラント主演、マーク・ローレンス監督の2007年の映画です。

そんな映画「ラブソングができるまで」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころについて紹介します。

この「ラブソングができるまで」の恋愛ラブコメディをお楽しみください。

 

「ラブソングができるまで」あらすじ

80年代に人気を博した「PoP」のボーカル・アレックス(ヒュー・グラント)。

今や過去の人となった彼の元に、ある日人気歌姫(ヘイリー・ベネット)から楽曲提供の依頼が舞い込みます。

苦手な作詞に悪戦苦闘するアレックスでしたが、たまたまアルバイトで来ていたソフィ(ドリュー・バリモア)の鼻歌に心を奪われます。

アレックスはソフィと組んで曲を作り始めるのですが・・・

 

「ラブソングができるまで」ネタバレ

1980年代に大人気だったバンド『PoP』のボーカル アレックス(ヒュー・グラント)は、いまやすっかり落ちぶれ、同窓会や物産展などで昔のファン相手に歌って生活をする毎日を送っていました。

TV局に呼ばれ、久しぶりの出演かと思いきや、昔のスターがボクシングで対決し、勝ち残った一人だけが歌える企画を持ちかけられ、すっかり意気消沈してしまいます。

しかし、マネージャーのクリス(ブラッド・ギャレット)は全く落ち込んでいませんでした。

実は、これまでになくデカい仕事の話が舞い込んでいたのです。

それは人気絶町の歌姫・コーラ・コーマン(ヘイリー・ベネット)への楽曲提供でした。

彼女は「Pop」の大ファンで、アレックスの曲で歌いたいと言うのです。

 
その話の最中、アレックスの部屋に植木鉢の水やりアルバイト ソフィー(ドリュー・バリモア)がやって来ます。

これまで水やりをしてくれていたジェーンの代理で来たのですが、入ってきてすぐに世話をしていたサボテンの針で手をケガしてしまいます。

ちょっとした傷にも拘らず
「カットバンや抗生剤は無いの?」と狼狽え始め「感染症になったら怖いから、これで失礼します。医者に行かないと」と、そそくさと帰ってしまいます。

「変人だな」

とソフィーの様子に呆れながらも、二人は話を進めます。

そして、その日の夜にコーラがミュージックビデオを撮っているスタジオに出向きます。

 
スタジオでは、インド映画風のダンスや音楽を盛り込んだようなスピリチュアルな感じのMVが撮影されていました。

その斬新さにアレックスが驚いていると、撮影を終えたコーラがやって来て「アレックス、私は7歳のころにあなた達の曲を聞いて両親が離婚した辛さを乗り越えたの。その頃からファンでした。是非、あなたの曲を歌いたいの。2週間後のマディソン・スクエアガーデンで」と言ってきました。

しかも、昔の曲ではなく「愛に戻る道(Way back into love)」と言うワードを盛り込んだ(コーラが彼と別れたばかりで、傷ついた心を癒す曲を聞きたいので)新しい曲を、今週中に作って欲しいと言われます。

上手く行けば再び注目を浴びる可能性大です。

しかし、コーラ自身はアレックスを推してくれていますが、彼女のスタッフは保険として他にも7人のアーティストに依頼しており、失敗すればチャンスをかっさらわれてしまう事になります。

10年間も曲作りをしていない上、今週中と言う有り得ない程の短時間で仕上げなくてはいけない事にプレッシャーを感じながらも、アレックスは作詞家 グレッグと共に作曲を始めます。

しかし、皮肉屋でパワフルな歌詞を好むグレッグとは反りが合わず製作は難航します。

 
そんな時、再びソフィーが鉢植えの手入れにやって来ます。

邪魔をしないようにしていたソフィーでしたが、良い歌詞が浮かばずに言い争っていた二人の言葉を聞き「恋の呪文で変わるかも~♪」と思わず浮かんだ言葉を口ずさんでしまいます。

アレックスは「その歌詞、良いね」と言ってくれましたが、グレッグは素人に横槍を入れられた事に気を悪くして帰ってしまいます。

邪魔をしてしまった事を謝るソフィーでしたが、アレックスは彼女のセンスを気に入り、一緒に曲を作ってくれないかと申し出ます。

ソフィーはそんな事は経験がないから自信がないと断って帰ろうとしますが、アレックスはせめて今夜のステージを見に来てくれと頼みます。

 
ソフィーはその日の夜、共に痩身エステの店を経営している姉 ロンダ(クリステン・ジョンストン)の家で姪っ子たちの面倒を見ていました。

夫と食事をして帰宅したロンダにアレックスに招待された事を話すと、彼女は眼の色を変えて「すぐに行きましょう!」と再び出かける準備を始めました。

アレックスから「Popってバンドを知ってる?」と問いかけられるまで彼がメンバーだと気付かなかったソフィーとは違い、ロンダはPopの大ファンだったのです。

ステージとは言いながら、アレックスが歌っていたのは同窓会の余興でした。

それでも80年代に青春真っただ中だった女性達にアレックスは大人気で、ファンサービスとばかりに腰やお尻を必要以上に振って場を盛り上げていました。

そんな中、ロンダはアレックスの前に群がる女性を押しのけて声援を送っていました。

ステージが終わると、ソフィーはロンダと共にアレックスの所に行きました。

仕事を邪魔したことを詫び、改めて申し出は受けられないと言いましたが、会話の中で次々と素敵な歌詞を生み出してゆくソフィーをアレックスはますます気に入り「君は女性版コール・ポーター」だと絶賛します。

それでもソフィーは首を縦には振らず、その日はロンダを連れて帰ってしまいました。

 
諦めきれないアレックスは、明朝にソフィーが経営する痩身エステの店で待ち構えていました。

やがてやってきた彼女を捕まえ「君が大学時代に書いた短編小説を読んだ。素晴らしかった」と説得しますが、ソフィーの返事は変わりません。

そこでアレックスは「5分で良いから」とソフィーを楽器店に引っ張って行き、ピアノを弾きながらソフィーの考えた歌詞を曲付きで歌い上げて見せました。

その曲の素晴らしさと「僕の直感はきっと間違っていない。君は天性の作詞家だよ」という言葉に心を動かされ、ソフィーは遂に作詞を承諾します。

 
そして二人はアレックスの部屋で曲作りを始めますが、夜になる頃にはすっかり行き詰っていました。

そこで気分転換をしようと散歩に出かけます。

「ねぇ、どうしてPopは解散したの?」

「新しいマネージャーが、メンバーの一人だったコリンをそそのかしてソロデビューさせて・・・」

そしてアレックスは、コリンがアレックスの曲を盗んでソロデビューし、そのショックから酒やドラッグに溺れた過去や、自分もソロデビューしたものの評価は最低で曲作りをやめてしまった事、そこから長い間鳴かず飛ばずだったものの“80年代歌謡祭”への出演かきっかけで昔のファンが少し戻って来て、そこから客船や同窓会、イベントの余興などの巡業で食いつないでいる事を話しました。

「影を引きずる辛さはよく分かるわ・・・」

何気なく口にした言葉がきっかけとなり、ソフィーの頭の中に“影を引きずって歩いて来たんだ~♪”という歌詞が浮かんできました。

部屋に戻った二人は再び曲作りに没頭し、いつの間にか朝になっていました。

アレックスはまだまだ続けたいと思っていたのですが、空腹に耐えかねたソフィーが「パン一枚で良いアイディアが出るかもしれない」とゴネ出し、二人は朝食を買いに出かけました。

 
その途中、突然ソフィーが何かを見つけて物陰に隠れました。

驚いたアレックスが問いただしてみると、本屋の店頭にあった本の表紙に写っていた男が原因でした。

本のタイトルは『サリー・マイケルズ』。

作者はスローン・ケイツ(キャンベル・スコット)。

ソフィーは彼の顔写真を見る事が出来ず、本屋の前を通り過ぎるのもやっとでした。

暫くして落ち着いたソフィーが、理由を話してくれました。

 
大学時代、ソフィーは新しく開設された文学講座を受講します。

その講師がスローンでした。頭がよくハンサムだったスローンにソフィーは心惹かれ、やがて付き合うようになります。

しかし、スローンには海外出張していた婚約者がいたのです。

「宗教裁判の様だった」と言う修羅場を経て、ソフィーはスローンと別れます。

その1年後に恋愛小説『サリー・マイケルズ』が出版されます。

主人公はソフィーそっくりの女性で、二人が付き合っていた時のエピソードも盛り込まれていました。

しかも、スローンはその本はベストセラーとなり、全米図書賞まで受賞してしまったのです。

それ以来、ソフィーは何かを書こうとする度に『サリー・マイケルズ』の「彼女はモノマネの名人だった」という一節がよぎって何も書けなくなってしまったのです。

アレックスは「いい詞を書いて、スローンを見返してやろう」と励まします。

 
二人は締め切りギリギリまで曲作りを続け、二人でデュエットしてデモCDを作り上げました。

タクシーで空港に乗り付け、出発直前のコーラにCDを渡しました。

コーラはその場で曲を聞き、無言でヘッドホンを外すと、二人にハグをしました。

「こういう曲を求めていたの」

曲は見事に採用となりました。

 
アレックスとソフィーはささやかなお祝いをするため、クリス元夫妻とレストランにディナーにやって来ました。

すると、その店にスローンが現れます。

ソフィーはあからさまに動揺し始め、突然席を立ってトイレに隠れてしまいました。

アレックスは何とかソフィーをなだめ、言いたかった事をスローンに言うべきだと諭しました。

ソフィーは気合を入れる為にクリスの元妻の赤いドレスを借り、トイレから出てアレックスに付き添われながらスローンと対峙しました。

しかし、いざ彼の前にでると何も言えませんでした。

その上、「サリー・マイケルズ」がハリウッドで映画化されると知らされて更なるショックを受けます。

スローンが去ろうとした時、アレックスが追いかけて行って文句を言ったため、スローンと殴り合いの喧嘩になってしまいます。

 
ソフィーに抱えられてアレックスは家に戻りました。

ソフィーは胸にたまった言葉を吐き出せなかった上に、未だにスローンに振り回される自分を深く恥じていました。

しかし、彼女が新しい事に踏み出す勇気が出ない事をスローンのせいにしているとアレックスは指摘しました。

ソフィーは驚きながらも、その指摘を「当たっているわ」と納得します。

心のどこかで、ソフィー自身も逃げていると自覚していたのです。

その後、ソフィーはアレックスの手当をしていましたが、次第にいいムードになり、そのまま自然とキスをして一夜を共にします。

 
次の日、アレックスは遊園地でのショーにソフィーを連れてゆきます。

ステージ周辺の観客はノリノリですが遠巻きに見ている人たちの反応は冷ややかでした。

曲の合間、ステージ脇に戻ったアレックスは、アンコールと言われ「それは必要か?誰も聞きたがってない」と弱気になりますが、ソフィーに「あなたの曲は覚えやすいし、人をハッピーにさせるわ」と言われて少し元気を取り戻し、ステージに戻って持ち歌「僕と踊って」を歌ったのでした。

 
帰りの車で、ソフィーは姉 ロンダのディナーに呼ばれていた事を思い出します。

ソフィーは「あなたがいれば遅刻しても怒られないわ」とアレックスを誘いました。

案の定、アレックスの大ファンであるロンダは上機嫌で、ディナーはいい雰囲気の中で進みました。

ディナーの後、片付けの最中にアレックスとソフィーの関係に気付いたロンダに「恋愛は別よ。気を付けて」と注意されます。

 
次の日「曲の事で相談したい」と連絡を受けて二人はコーラのスタジオにやってきました。

コーラが「曲のイントロ部分を変えたいの、インド風の音を入れてこんな感じに」と披露した曲は、イメージをガラリと変えて全く雰囲気の違うものにされていました。

「これは2つの音楽文化をぶち壊す代物よ」とソフィーは元の通りに歌ってほしいとコーラに頼もうとしますが、アレックスは「好きにさせればいいさ」と止めます。

「あなたの尊敬するビートルズやスモーキーはこんな事をされて黙っていると思う?」

「比較にならない。彼等は天才で,言うなれば“ディナー”だ。僕みたいな“デザート”とは違う」

それでもソフィーはレコーディング前にコーラの邸宅で催されるパーティに乗り込み、アレックスの制止も振り切って、コーラに自分の思いを伝えました。

しかし、他のアーティストにCDセールスで負ける事を恐れるコーラは自分のスタイルと違う曲になる事を拒みます。

それでもソフィーは「妥協したらひどいものになるわ。あなたの最後のシングルと同じ。ヒットさせる事に気を取られて魂がこもっていない」と再び食い下がろうとしますが、アレックスは「これはビジネスなんだ。割り切るしかない」と説得します。

「曲に歌詞を追加して」とコーラから言われた二人は再び曲作りをしようとしますが、ソフィーはとてもそんな気分にはなれません。

焦っているのに乗り気ではないソフィーの態度に業を煮やしたアレックスは「君は人生がおとぎ話だとでも思っていたのか?思い通りにならないからって、真剣に考える事を拒んでるんだ。まったく、スローンの描いたサリーの人物像は的を射ていたな」と言ってしまいます。

傷ついたソフィーは涙ぐみながら「歌詞は後で送るわ」と出て行ってしまいました。

 

「ラブソングができるまで」最後ラストの結末

レコーディングの日、スタジオにやって来たアレックスはコーラの元にソフィーから追加の歌詞がファックスされていた事を知ります。

その歌詞にはソフィーの心の内が凝縮されており、コーラはとても気に入っていました。

アレックスも曲を聞き、自分が間違っていたと悟ります。

すぐさま、アレックスは痩身エステに行き、ソフィーを待ちました。

やがてやってきたソフィーに謝って、また一緒に曲作りをしようと言いますが、ソフィーは新しく出来るエステの支店に行くことを決めており、アレックスの申し出を断りました。

 
そして、コーラのライブ当日、ロンダの家族と共に会場にやってきたソフィーでしたが「観客席からアレックスの顔を見るなんて耐えられない」と怖気づいて帰ろうとします。

しかし、ロンダに「ここできっぱりけじめをつけて、新しい道を歩き出すのよ」と言われ、勇気を出して会場に入ります。

やがてライブが始まり、会場はインド風の音楽とセクシーダンスが融合した独特の雰囲気に包まれます。(ロンダは途中、あまりのセクシーさに子供達の目を手で覆ったりしていましたが、子供たちは「ファンクラブに入ってもいい?」と聞き、夫はセクシーなコーラのダンスから目を離せなくなる程に気に入っていました)

やがてコーラが「次は新曲です」と言うと、ロンダの子供たちは「ソフィーの曲だね!」と盛り上がりますが「曲を書いたのはアレックス・フレッチャー!」と言われ、ソフィーは「自分の存在が無かったことにされた・・・」と落ち込んで会場を出ようとします。

しかし、アレックスが歌い始めた曲は二人で作った「愛に戻る道」ではなく、彼が作詞・作曲した全くのオリジナルでした。

 
“ずっと苦手だった。メロディーにピッタリの言葉を探すのは。でも、これは僕の心の言葉だから、ヘンな歌詞でも許してほしい~♪・・・”

それは明らかにソフィーに向けた歌でした。

その事に気付いたソフィーは感動し、再び席に戻って曲に聞き入りました。

やがてアレックスの曲が終わってコーラが再びステージで踊り始めた時、ソフィーはバックステージに向かいました。

そして、次の出番の打ち合わせをしているアレックスを見つけ「素晴らしかったわ。あれは間違いなく“ディナー”よ!」と感動を伝えました。

二人は近づき、キスしようとしますが直前でコーラが次の曲を紹介しました。

「次は新曲の『愛に戻る道』。作詞・作曲はアレックス・フレッチャーとソフィー・フィッシャーです!」

流れてきたのは、アレンジを加える前のソフィーとアレックスが作ったままの『愛に戻る道』でした。

「コーラに『ソフィーを引き留める為に』と頼んだら、受け入れてくれたんだ」

そう言ってアレックスはステージに上がり、コーラと二人で曲を歌いあげたのでした。

その後、二人は一緒に暮らして曲を作りヒットを幾つもとばしました。

またPopの再ブームも到来し、アレックスも人気が出てくる事となったのでした。

THE END

 

「ラブソングができるまで」見どころ

かつてヒットを飛ばしながら、今は過去の栄光にすがって生きる落ち目のミュージシャンと、才能がありながら、過去に捕らわれて自分に自信が持てなくなった女性が織りなすハートフルな恋愛映画です。

ちょっと変わっていて偏屈だけど、素直で可愛らしいソフィーをドリュー・バリモア、落ちぶれた元スターで、駆け引きやCDセール数の競争が横行する音楽ビジネスの中にドップリつかりながらも、まだ美しい音楽の素晴らしさや誰かを幸せにする純粋な喜びを忘れてはいないアレックスをヒュー・グラントが好演していました。

まさにピッタリだったと思います。

 
また、二人が色々と悩みながら素敵な曲を作り上げてゆく過程も見どころの一つです。

完成された曲を最初から最後まで一気に聞くのも良いものですが、作りかけながらも心地良いメロディーや歌詞がほんの少し流れた時には「もっと聞きたい!」と期待が膨らんで楽しい気分になれました。

そして、何と言っても、作り込まれた曲が良いタイミングで使われており、言葉や演技に負けないくらい登場人物の心情を見ている側に伝えてくれるのが最大の魅力です。

冒頭に流れるPopの代表曲「恋は突然」、遊園地のアンコールで歌われた「僕と踊って」、アレックスがソフィーに向けて書いた、ライブで歌われた曲(“Don‘t Write Me Off”),そして「愛に戻る道」(ライブでのデュエットもいいですが、デモを録音する時にアレックスとソフィーが歌っているシーンもシンプルながら心地よいです)どれも素敵な曲で、何度見ても心が躍って楽しめます。

売り上げやエキセントリックな演出に走る音楽業界を皮肉りながらも辛辣過ぎず、ステキな音楽とお互いを尊敬して励まし合う恋愛模様が丁度良い配分で盛り込まれた、見ていて元気になれる作品です。

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