映画「記憶探偵と鍵のかかった少女」は、マーク・ストロング主演、2013年のアメリカ映画です。
この映画「記憶探偵と鍵のかかった少女」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
他人の記憶に侵入し事件を解決に導く探偵の物語「記憶探偵と鍵のかかった少女」をお楽しみください。
このイギリスの名優マーク・ストロングは意外にもこの「記憶探偵と鍵のかかった少女」が映画単独初主演作になります。
■ スタッフ
監督: ホルヘ・ドラド
製作: ジャウム・コレット=セラ、ピーター・サフラン、フアン・ソラ、メルセデセ・ガメロ
製作総指揮 : オリヴィエ・クールソン、ロン・ハルパーン、マリア・コントレラス、トム・ドラム、ナタリー・マルチャーノ
脚本: ガイ・ホームズ
撮影: オスカル・ファウラ
音楽: ルーカス・ビダル、ジョン・オットマン■ 主要キャスト
ジョン・ワシントン:マーク・ストロング)
アナ・グリーン:タイッサ・ファーミガ)
ミシェル・グリーン:サスキア・リーヴス)
ロバート・グリーン:リチャード・ディレイン)
ジュディス:インディラ・ヴァルマ)
ピーター・ランドグレン:ノア・テイラー)
トム・オルテガ:アルベルト・アンマン)
セバスチャン:ブライアン・コックス)
「記憶探偵と鍵のかかった少女」あらすじ
人の記憶に入れる特殊な超能力を使って、いくつもの難事件を解決に導いてきた探偵ジョン・ワシントン(マーク・ストロング)に、問題を抱えた16歳の少女アナ(タイッサ・ファーミガ)の依頼が舞い込みます。
最初はアナに食事を食べさせるだけの簡単な仕事のはずでしたが、アナの記憶に潜入すると、その記憶は衝撃的なモノばかりでした。
そして、アナの専属看護師ジュディス(インディラ・ヴァルマ)が2階から突き落とされる事件が起こります。
アナに疑いがかかり、継父のロバート・グリーン(リチャード・ディレイン)は施設にアナを入れると言います。
「あの子は呪われている」と・・・
ジョンはその真相を解明すべく捜査を始めます。
するとアナには過去にも数々の謎の事件がありました。
果たしてすべての謎の真相は・・・
「記憶探偵と鍵のかかった少女」ネタバレ、最後のラスト結末は?
ジョン(マーク・ストロング)がアナ(タイッサ・ファーミガ)から見た記憶には「実父の事故死」「母親によてつけられた掌の傷」「教師による性的虐待」「ルームメイトの殺人未遂事件」などの謎に包まれたモノばかりでした。
しかも、関係者はすべてその記憶を否定します。
アナの記憶を信じれば、まわりのすべての人間が嘘を付いている事になります・・・
ネタバレすると、アナがジョンよりも数段上だったという事です。
記憶に潜入できるハズのジョンは、アナの特殊能力によって、いつのまにか捻じ曲げられた記憶を見せられていたのです。
アナはクロで、目的は両親からの独立、自由でした。
結局そのもくろみは、まんまと成功します。
ジョンは殺人容疑で逮捕されて、アナは資産を手に入れ消えてしまうのです。
この結末の伏線は、ストーリーのいたる所に隠されていました。
まず映画の冒頭、始まりの「20分だ」という一番最初のセリフからです。
コレはジョンの記憶に同僚であるピーター・ランドグレン(ノア・テイラー)が潜入する際のセリフだった。という事です。
つまりジョンが逮捕されてからの話・・・
ココからすでにランドグレンがジョンの記憶に潜入して見た話にすり替わっています。
劇中に何度も現れる謎の男は、記憶に潜入したランドグレンだったんですね。
そしてジョンが言った「記憶に異常があると、何かしらの異差現象が現れる」
ジョンがアナの記憶に潜入した際に、時計がとまったり、異常に早くなったり、アナが見えないハズのジョンに視線を送ったりという現象がありました。
この時からすでにアンは記憶を捏造してジョンに見せていた事になります。
「教師による性的虐待」「ルームメイトの殺人未遂事件」などすべてアナの仕業。
ジョンの能力をうまく利用してかく乱させたアナの勝利です。
ジョンの「自分が潜入した記憶は絶対に正しい」という思い込みが、すべての元凶でした。
更にはジョンの奥さんを亡くしたトラウマをうまく利用するあたりは、アナも実はジョンの記憶に入れた事を意味します。
アナ、恐るべし・・・(笑)
完全にジョンの完敗なのですが、唯一の救いはラストの、アナの専属看護師だったジュディス(インディラ・ヴァルマ)とのシーンです。
このふたりは、これから親しくなっていきそうな予感を持たせながらエンディングとなります。
もしかしたら、このジュディスとの流れは、すべてを見通していたアナのジョンへのせめてもの償いだったのかもしれません・・・
THE END
「記憶探偵と鍵のかかった少女」見所ポイント!
記憶探偵と鍵のかかった少女の見所は、そのシーンがジョンの記憶なのか、アナの捏造の記憶なのかの見分けでしょうか。
それと捏造だと思われる記憶の理由の判別法ですね。
アナがクロだとわかって見ても、アナ(タイッサ・ファーミガ)の仕草が微妙で絶妙な演技です。
そして美人さん・・・
実績もあり自信たっぷりに登場したジョンが追い込まれていく姿は、滑稽でもあり、見所でもあります。
どこまでが現実で、どこまでが記憶なのか、そしてその記憶は正しいのか?
このあたりを注意してこの映画を見ると、さらに面白さが倍増すると思います。
映画の中ではハッキリされませんが、見方によっては、実はジョンの上司でもあるセバスチャン(ブライアン・コックス)も絡んでいるんじゃないか。とか色々な想像ができる終わり方です。
アナは資産家の娘ですからね。
あなたはどう結論付けますか?