映画「ザ・インターネット」は、サンドラ・ブロック主演、アーウィン・ウィンクラー監督の1995年の映画です。
この映画「ザ・インターネット」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
女性コンピューターアナリストが陰謀に巻き込まれ、戦う姿を描いたサスペンススリラー「ザ・インターネット」をお楽しみください。
「ザ・インターネット」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: アーウィン・ウィンクラー
脚本: ジョン・ブランカート他
製作: アーウィン・ウィンクラー他
音楽: マーク・アイシャム他
撮影: ジャック・N・グリーン■ 主要キャスト
アンジェラ・ベネット / ルース・マークス: サンドラ・ブロック
ジャック・デブリン: ジェレミー・ノーサム
ドクター・アラン・チャンピオン: デニス・ミラー
ミセス・ベネット: ダイアン・ベイカー
デイル・ヘスマン: レイ・マッキノン
ルース・マークス: ウェンディ・ガゼル
「ザ・インターネット」あらすじ
フリーの女性コンピューターアナリストであるアンジェラ(サンドラ・ブロック)に一枚のフロッピーディスクが送られてきます。
そこには偶然発見された国家機密のデータが保存されていたが、送り主は飛行機事故で死亡してしまうのです。
それからアンジェラも命とディスクを狙われることに・・・真実はいかに?
女性コンピューターアナリストが陰謀に巻き込まれるサスペンススリラー
「ザ・インターネット」ネタバレ
ある電話を受けた国防次官が、突然自殺してしまうと言う事件が起きます。
後にニュースで国防次官がエイズに感染していたことが発覚するのです。
フリーで働く腕利きのコンピュータープログラマーのアンジェラ・べネット(サンドラ・ブロック)。
アルツハイマーを患う母は施設にいるため、気ままな一人暮らしをしています。
彼女の楽しみはチャットで会話をすること。
アンジェラは好きな男性のタイプを聞かれ、どこにもいないような理想の男性像をチャット仲間に話すのでした。
ある日、大手コンピューター会社のソフト社に勤める友人デール(レイ・マッキノン)から一枚のフロッピーディスクが送られてきます。
モーツァルト・ゴーストというそのプログラムは、病院や電力会社へアクセスすることが出来るファイルだったのです。
デールは直接会ってこのファイルの事を話したいとアンジェラに告げます。
アンジェラは6年ぶりに休暇を取りバカンスに出かける予定があったため、デールの申し出を断ろうとしますが、旅行に出発する前にはこちらに着くと言われデールを待ちます。
しかし、デールが運転するセスナはコンピューターの誤作動が原因で事故を起こし帰らぬ人となってしまうのです。
アンジェラが乗るはずの飛行機は、空港のコンピューターが誤作動を起こし、予定よりも遅く出発しましたが無事メキシコに到着したアンジェラ。
現地のビーチでデールから預かったファイルを見ていると、ジャック(ジェレミー・ノーサム)という男性から声を掛けられます。
ジャックとは話も合い、そのまま一緒に過ごしディナーも一緒に取ることに。
ジャックが会社からボーナスで貰ったと言う船に乗り、ロマンチックな時間を過ごしていましたが、その帰り、アンジェラは引ったくり犯にバッグを奪われてしまいます。
ジャックが犯人を追いかけますが、ジャックは引ったくり犯とグルだったのです。
バッグからディスクを奪った後、ジャックは引ったくり役をした仲間を銃で撃ち、犯人に襲われたように見せるため、自らの手をナイフで切りつけ怪我を負ったように見せかけます。
そんな事を知らないアンジェラは、ジャックに惹かれていくのです。
しかし、一夜を共にし、ふと手にしたジャックのジャケットに拳銃が入っていることに気付いたアンジェラは、そのことをジャックに問いただします。
すると、ジャックは以前チャットでアンジェラが話した理想の男性像の話を始め本当の姿を見せ始めます。
ジャックはアンジェラのパソコンをハッキングしてアンジェラの事を調べ、モーツァルト・ゴーストのファイルが入ったディスクを奪う計画だったのです。
本性を知られたジャックはアンジェラを銃で殺害しようとします。
しかし、アンジェラが事前に弾を抜いていたため間一髪のところでジャックから逃げ、近くに置いてあったワインボトルでジャックの頭を殴るのです。
ジャックが気を失っている間にどうにか逃げようと無線を使いますが繋がらず、船の鍵を探しているとアンジェラのバックから盗まれたフロッピーディスクが見つかります。
それを持ち、備え付けのゴムボートで脱出を図ったアンジェラ。
しかし、目の前の岩に気付かずゴムボートは座礁してしまいます。
アンジェラは病院で目を覚ましました。
3日も目を覚まさなかったため、医師からはもう少し病院で安静にするようにと言われますが、それを振り切って退院したアンジェラはすぐにホテルへと戻ることに。
フロントにあるテレビではウォール街のコンピュータートラブルで株が暴落し、防御システムの“ゲートキーパー”が使われると報道されています。
部屋の鍵を受け取ろうとすると、既にチェックアウトしていると告げられるのです。
チェックアウトはしていないと主張するアンジェラでしたが、コンピューターではチェックアウトしていることになっているので取りあってもらえませんでした。
臨時ビザを申請しに来たアンジェラは職員の女性から「ルース・マークスさん?」と声を掛けられアンジェラは「違います。」と答えますが、「臨時ビザを申請したルース・マークスさんではありませんか?」と言われ、女性が持っている書類を見るとアンジェラの顔写真が貼ってあったのです。
名前が違うだけで、他は自分の住所や社会保険番号が記入されているその書類。
職員の女性は「カルフォルニア州のコンピューターに登録されてる名前はルース・マークスよ。」とアンジェラに告げます。
この書類にサインしないとビザが発行できないと聞いたアンジェラは、名前の違うその書類にルース・マークスとサインしてしまうのです。
帰国したアンジェラは、空港の駐車場に停めてあった自分の車が無いことに気付き、仕方なくタクシーで家まで帰ることに。
しかし家に帰ると、家が勝手に売りに出されていました。
そして家の中にあったものは全て無くなっていたのです。
警察を呼び、勝手に家を売り物にしている不動産屋に文句を言うと、「あんたはアンジェラじゃないだろう。本物のアンジェラはこの家の権利書を持っていた。」と言うのです。
パスポートや財布など身分を証明するものは旅行先で失くしてしまったため、本人だと証明できない事に苛立つアンジェラでしたが、臨時ビザの証明書がある事に気付き、それを警官に見せます。
しかし、その書類にはルース・マークスとサインをしてあるため、アンジェラだとは認めてもらえないのです。
アンジェラの家の前には旅行先で出会ったジャックが家の中の声を盗聴し様子を伺っていました。
そして、ルース・マークスの情報を操作し、ありもしない逮捕歴を作り上げるのです。
ルース・マークスの情報を調べた刑事は、ジャックが作った嘘の情報を鵜呑みにし、アンジェラを逮捕しようとします。
様子がおかしいことに気付いたアンジェラは、トイレに行くと嘘を付いて家から逃走するのです。
アンジェラは助けを求めソフト社のラスに電話を掛けますが、彼は辞めたと聞かされます。
他に知り合いがいなかったため、セキュリティー部門の担当者につないでもらおうとすると、その担当はアンジェラ・ベネットだと聞かされ、アンジェラは驚きます。
電話に出た偽物のアンジェラからは「助けてあげるからフロッピーを返しなさい。フロッピーさえ返してくれればあなたの人生は返してあげるわ。」と言われパニックになるアンジェラ。
どうにもできなくなってしまったアンジェラは、以前付き合っていた精神科医のアラン(デニス・ミラー)に助けを求めます。
アランに予約してもらったホテルに身を寄せたアンジェラは、旅先から持ち帰ったジャックの財布にあったメモに記されたIDを調べてみることに。
パソコンにコードを入力すると海軍病院に接続され、メモのパスワードを入力してみますが、無効と表示されサイトに入る事が出来ません。
しかし、画面右下にモーツァルト・ゴーストにもあったΠというロゴがあり、そこをクリックするとサイトの極秘情報を閲覧することが出来たのです。
そこには、国防次官のエイズが誤診であったと記載されていたのです。
不審に思ったアンジェラはチャットでサイバーボブに、Πのロゴについて質問をします。
すると、Π=プレトリアンと返信が来て、プレトリアンというサイバーテロリストのことだと分かります。
ウォール街や空港のシステムトラブルはプレトリアンのサイバーテロだったというのです。
詳しい話を聞くためにサイバーボブに直接会う事になったアンジェラ。
しかし、このやり取りの間にジャックにアンジェラの居場所を突き止められてしまいます。
一人では危険だからとアランもアンジェラに同行するはずでしたが、急に体調を崩し病院へ向かう事に。
アランはペニシリンアレルギーで発作を起こしていたのです。
直に処置したので命に別状はありませんでした。
アンジェラは1人でサイバーボブに会いに出かけます。
しかし、そこにジャックが現れ拘束されそうになるアンジェラ。
どうにかジャックを振り切ってアランのいる病室まで逃げてきたアンジェラでしたが、アランの様態が急変し、亡くなってしまいます。
アランの死について疑問を持ったアンジェラは看護師にアランの亡くなった原因を聞きますが、納得できる話ではありませんでした。
アランもジャックらの手によって殺害されたのです。
アランの車で一夜を明かしたアンジェラは警察の職務質問にあってしまいます。
ジャックがアランの車を盗難車として登録していたため逮捕されてしまうのです。
弁護士に自分はルース・マークスではない、コンピューターの中身が全て書き換えられてしまったと訴えますが、ゲートキーパーですべて防御されているからそんなことは起こり得ないと取り合ってもらえません。
アンジェラは、ゲートキーパーに欠陥があるのだと気付きます。
懸命にそのことを弁護士に説明しても、正気だとは思ってもらえませんでした。
悔しい思いをするアンジェラの元に、アランの友人だと言うFBI捜査官のベンという男性が身元引受人としてやって来ます。
ベンのオフィスへ向かう途中、ベンとの会話で違和感を覚えたアンジェラ。
フロッピーが壊れた事はジャックにしか言っていないのにベンがそのことを知っていたのです。
ベンがFBIの捜査官ではないと気付き、どうにかベンの車から逃げ出します。
近くのモーテルに逃げ込んだアンジェラは、テレビのニュースでGシステム社の“ゲートキーパー”が全政府に導入されると知るのです。
そして、ベンが銃で頭を撃たれ死亡したニュースで自分が容疑者として追われていることも知ります。
「ザ・インターネット」ラスト最後の結末
ソフト社を訪れたアンジェラは、セキュリティー部門のフロアで空いているデスクを見つけ、そこから偽のアンジェラ(ウェンデイ・ガゼル)に電話をかけます。
偽のアンジェラは、プレトリアンにアンジェラが近くにいる事を報告し指示を仰ぐのです。
偽のアンジェラを確認したアンジェラは火災報知器のシステムをわざと作動させて社員を外に避難させ、偽のアンジェラのデスクで情報を探ることに。
そこへプレトリアンからモーツァルト・ゴーストを消すようメッセージが届きます。
IPアドレスから辿ってみるとプレトリアンはGシステム社のグレックだという事が分かり、その情報をフロッピーにコピーし、嘘の火事で出動していた消防士の制服を着てソフト社から逃げることに成功します。
しかし、その後をジャックが追ってくるのです。
コンピューター見本市にやって来たアンジェラは、パソコンを試せるブースからFBIへコピーしたファイルと、重大な犯罪を見つけたというメールを送信します。
メールを送り終えた時、アンジェラを追ってきたジャックと偽のアンジェラに見つかってしまうアンジェラ。
ジャックに「ゲートキーパーの秘密をFBIへメールしたわ。国務次官とデールの殺害もね。」と言うアンジェラに余裕の顔を見せるジャック。
「君が送ったファイルはESCキーで消せるんだ。」と言ってESCキーを押すジャック。
するとウィルスに感染しゲートキーパーのプログラム自体が消えてしまったのです。
このウィルスはアンジェラが、色んなウィルスを集めているデールに送った破壊ウィルスでした。
偽のアンジェラのデスクにアンジェラがデールに送ったはずのフロッピーがあったため、持ち帰って来ていたのです。
二人の目が離れた隙に逃げ出したアンジェラ。
ジャックは人影が動いたのを見て銃を撃ちますが、それは偽のアンジェラでした。
陰に潜んでいたアンジェラは、ひっそりとジャックに近づきビルを繋ぐ連絡通路で消火器を使ってジャックを殴ります。
その衝撃でジャックは落下し命を落とすのです。
自分の人生を取り戻したアンジェラは、母親を引き取り親子二人での生活を始めます。
テレビのニュースでは、システムアナリストのアンジェラという女性からの情報提供でグレッグが逮捕された事、そしてコンピューター見本市でルース・マークスという女性と、身元不明の男性の遺体が発見されたと報道されるのでした。
THE END
「ザ・インターネット」見どころ
1995年に公開された映画なので、20年以上前の作品ですが、情報社会となった現在では、ありそうだなというストーリーにゾッとします!
逆に公開当時はかなり最先端を描いた作品だったのだと思います。
国民が番号で管理され、その番号で紐付された個人情報がこういったプログラムで書き換えられてしまうと考えると恐ろしすぎますよね!
同じくコンピューターを題材にした2006年のミステリー「ファイヤーウォール」もおすすめです。
サイバー犯罪がどんどん深刻化、複雑化している現代では、あり得そうに思えてしまうのが怖いです。
自分の情報を誰かが奪ってしまうというハラハラの展開はテンポ感も良く、手に汗握るシーンも沢山あります。
アンジェラをじっと付け狙うジャックが薄気味悪くてサスペンス要素も楽しめるのです。
犯人グループのボスと直接対峙するシーンはないので、最後は何となくあっさりと終わってしまいますが、それでもそれまでのアンジェラの逃走シーンなどで見応え十分です。
アンジェラ役のサンドラ・ブロックが若くて初々しいですよ。