映画「チャイルド・プレイ」は、ガブリエル・ベイトマン主演、ラース・クレヴバーグ監督の2019年の映画です。
この映画「チャイルド・プレイ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
殺人人形シリーズ『チャイルド・プレイ』の現代版をお楽しみください。
「チャイルド・プレイ」あらすじ
ベトナムにあるカスラン社の製造工場では、AI搭載人形 “バディ” が大量生産されていました。
スマート家電も操作する赤毛に青い目をした人形は、自動学習機能があり話す言葉も丁寧。
AI安全装置が小さな子供も守ってくれる、彼らの “親友”に最適な商品です。
しかし、理性を失い憎悪にまみれた一人の工員が、すべての抑制プログラムを解除した一体のバディを作り出しました。
こうして、親友を喜ばせ一生守ってくれる、自我を持った “恐怖のバディ” が世に出てしまいます。
この人形、誰が手に入れるのでしょうか?
「チャイルド・プレイ」ネタバレ
店頭に並ぶ大人気商品・AI搭載人形 “バディ”
カレン(オーブリー・プラザ)が返品・交換窓口員として働く、Zマートでも販売しています。
最近、引っ越しをしたシングルマザーの彼女は、小学生の息子・アンディ(ガブリエル・ベイトマン)、猫のルーニーと暮らしていました。
アンディは、左耳に補聴器をつけた消極的な男の子で、いつも一人でいます。
ここに引っ越してきたのは、息子に再出発をして欲しいという母の思いもありました。
仕事を終えマンションに帰宅すると、カレンは管理人に出くわします。
監視カメラの修理でもしていたのか、エレベーターに乗る彼女をジッと見る少し不気味な男でした。
この日も、外に出ず家にいたアンディ。
カレンは外で見かけた少女・ファリン(ビアトリス・キットソス)と、悪ガキ・パグ(タイ・コンシーリョ)と遊んでおいでと送り出しますが、アンディは気が進まないようです。
ある日「電源を入れると目が赤くなり、不気味だ」と、一体のバディを返品に来た女性客がいました。
二週間後には新型のバディが発売されると同僚のウェスから聞いたカレンは、故障で廃棄処分になるこのバディをアンディの誕生日プレゼントにと、強引に持ち帰ってしまいます。
仕事を終え帰宅したカレンは、恋人・シェーン(デヴィッド・ルイス)を家に入れていました。
しかし、タイミング悪く学校から帰ったアンディはキスする二人を目撃。
嫌悪感をあらわに「じゃあね」と、カレンとシェーンを避けるように行ってしまいます。
母の恋人・シェーンを快く思わないアンディは、廊下の隅にしゃがみ込んでいました。
そんな彼に、声を掛けたのは中年のマイク(ブライアン・タイリー・ヘンリー)です。
彼は、アンディとおなじフロアに住む、ドリーン(カーリース・バーク)の息子。
刑事という職業柄、たまに見かけるアンディが気になるマイクは「一緒にどう?」と誘いますが、シェーンを帰したカレンがやって来てこの日は別れました。
カレンは、少し早いですがアンディに誕生日プレゼント “バディ” を渡します。
スマホと接続すると、不精巧なりにその目でアンディの顔をスキャンしたバディは「君が僕の親友?君の名前は…」と話し掛けてきました。
アンディが名前を伝えると「僕の名前は?」と質問するバディ。
そこでアンディは「ハン・ソロ」と、名前を付けるのですがバディは「チャッキーって言った?」と、意味不明な返答をします。
結局 “チャッキー” と、呼ぶ事になったこのバディ。
「君は友達…」と、他のバディと同じようにバディソングを歌うチャッキー。
他のバディと違うのは、言語や行動の抑制が解除されているAI人形だということ。
「死ぬまで君は僕のバディ……君を “放さないよ” …」
アンディを親友と認識したチャッキーは、彼のために何でもしてくれるのです──
毎日アンディを見つめ、何でも真似をしてみせるチャッキー。
AI人形としてアンディのために動きますが、間違いばかりで彼を喜ばす事が出来ません。
そんな健気なチャッキーに、アンディは笑顔を見せ誰にも言えない思いを話すようになっていきます。
少しずつ友情が生まれていたのですが、その出来事はあまりにも衝撃すぎました。
赤い目を光らせたチャッキーが、飼い猫のルーニーの首を絞めたのです。
原因は些細な事でした。
二人でゲームをして、落ちたカードを拾ったアンディの手をルーニーが引っ掻いたのです。
その時の感情で「ムカつく猫だ」と言って、 手から血を流し怒っているアンディ。
チャッキーは “親友・アンディを傷つけた猫は悪者” とインプットしたようです。
はじめて見たチャッキーの恐ろしい姿に、アンディは「やっちゃダメ!」と教えました。
以前、外で見かけた少女・ファリンと、悪ガキ・パグと知り合ったアンディ。
二人は、AI人形のルールを無視した悪い言葉遣いのバディを気に入ったようです。
ある日、アンディとパグ、ファリンが部屋でスプラッター映画を観ていました。
ハンマーやチェーンソーで切り裂かれる身体を、笑いながら観ている三人を記憶したチャッキーは、キッチンへ行きナイフを持ち出します。
ナイフを手に、背後から現れたチャッキーに気づいたファリン。
はじめは冗談だと笑ったパグも真顔になり、危険を感じたアンディが押さえつけました。
制止を聞かず、アンディの腕を切りつけたチャッキーは「喜ぶと思って」と言うのです。
「ごめん」と謝りますが、怒ったアンディは一人で遊びに行ってしまうのでした。
独りになったチャッキーは「シェーンはクソだ!」と言う、アンディの声を再生しシェーンを怒らせます。
彼との関係が険悪になり、アンディを叱るカレンは「ルーニーも怖がる」と言って、チャッキーを棚の中に仕舞いました。
そんなカレンの姿と「仕舞うなんてヒドい」と、自分を守ろうとしてくれたアンディをジッと見ていたチャッキー。
翌日、アンディが学校から帰ると、大量の血を流し死んでいるルーニー。
傍に立つチャッキーが「ムカつく猫だ」と、ルーニーに引っ掻かれたときに放ったアンディの言葉を再生し「また遊べるよ」と、彼を見つめます。
涙を浮かべるアンディは、ルーニーを箱に詰めゴミに出し「シェーンが、ドアを開けっ放しにしてた」と、カレンに嘘をつきました。
いつもジッと見ているチャッキーに怯え、避けるアンディ。
しかし、またチャッキーに行動を起こさせてしまう言葉を口にするのです。
ある日「シェーンはクソだ!」と再び耳にし、怒りをあらわにしたシェーンがアンディに詰め寄ります。
シェーンへの憎悪で満ちたアンディの心を、目を赤くしたチャッキーはインプット。
アンディは、言ってしまいます「死ねばいい あんな奴」
帰り際、玄関先で口論しているカレンとショーンを偶然見かける刑事のマイク。
気が立っているシェーンが、車に乗るとガタンと物音がするのでした──
自宅に帰ったシェーンを迎えたのは妻と小さな娘が二人、この事実をカレンは知りません。
彼は、クリスマスのイルミネーションを外すため、ハシゴをかけ屋根に上ります。
すると、ハシゴを揺らす何者かによってシェーンは地面に落下。
両足から骨が飛び出るほどの衝撃に絶叫する彼に、更なる恐怖が迫ります。
庭にある、耕運機のスイッチを入れる小さな手。
ジリジリと近づいてくる、鋭い刃を持つ耕運機に怯えるシェーン。
片腕で必死に耕運機を止めるシェーンの前に、ナイフを持った赤い目のチャッキーが現れました。
「親友をいじめるな!」
チャッキーが振り上げたナイフを止めようと、シェーンは咄嗟にソノ手を放します。
翌朝、庭のスイカ畑には血肉が散乱し、身体には13か所の刺し傷、現場には幼児の足跡。
現場に来た刑事のマイクは、顔の皮が剥がれ頭蓋骨があらわになった無惨なシェーンと対面します。
親友・アンディの “幸せ” を一番に考えるチャッキーから、贈られた最高のプレゼント。
“大きなスイカに、シェーンの顔の皮を貼り付けた生首”
ソレを見て腰を抜かすアンディに「死ねばいい…」と、あの時彼が言った言葉をチャッキーは再生。
怯えるアンディは、嫌がるチャッキーをクローゼットに閉じ込め、友達のパグとファリンに助けを求めます。
生首を見てあまりの残忍さにパグは恐怖に悶え、凛とした少女・ファリンも背筋に戦慄が走ります。
何とか処分しようと考えた彼らは、目に入った包装紙で包みゴミに出す事に決めました。
ところが、途中でカレンに見つかり「プレゼント…」と、言って墓穴を掘るアンディ。
カレンに付き添われ、アンディはアレを同じフロアに住むマイクの母・ドリーンに「プレゼント」と渡します──
ドリーンがプレゼントを開けるのはアンディの誕生日、猶予はあと一週間。
アンディは、チャッキーがいるクローゼットを開けました。
「寂しかったよ」と、久しぶりにアンディの顔が見れて、嬉しそうなチャッキー。
彼は “アンディを喜ばせたいだけ” なのです。
「おいで、遊ぼう」と、チャッキーを誘うアンディは涙が溢れていました。
暗い部屋に入ると、背後から襲われたチャッキーは、パグとファリンに押さえられ “心臓” を抜き取られます。
「アンディどうして?」と、叫びながらAI機能が停止したチャッキーは捨てられました。
親友だと思っていたアンディに、裏切られるチャッキー。
彼は、またアンディの前に戻って来ます──
マンションのゴミ捨て場で、チャッキーを拾ったのは管理人です。
彼はマンション中に監視カメラを設置し、住民の生活を覗き見る不気味な男でした。
赤い目をした強い憎悪を持つチャッキーの餌食となり、身体を切り刻まれる事になるなんて、まだ彼は気づいていません。
早速修理をはじめ、生き返ったチャッキーが見たのは、カメラに映るアンディ。
同じフロアに住むドリーンに渡したアレを、アンディは取り返そうとしていました。
この日は、マイクも来ていて三人で夕飯を食べていると、話題はカスラン社の配車アプリ。
ドリーンにアプリの使い方を教えると彼女は、言ってはいけない言葉を口にします。
「アンディは、私の親友よ!」
それを聞いたチャッキーは嫉妬し、ドリーンを “邪魔者” と認識したようです──
チャッキーを葬り、シェーンの生首も処分したアンディに平穏な時間が戻るハズでした。
ある日、友人に呼ばれ遊びに行くと、そこに居たのは “チョード” という名前のバディ。
アンディに、再び不穏な空気が漂います。
アンディはパグやファリン、友人たちと母・カレンが働くZマートに来ていました。
バディ2の発売日も近づき、賑わう店内。
アンディが一人で居ると “チョード” を演じる、生き返ったチャッキーが近づきます。
そして、誰にもバレないようにアンディを恐怖に陥れるのでした。
混乱するアンディは、今の持ち主・オマールとチャッキーを巡り喧嘩を始め、その時オマールはスマホを落としてしまいます。
アンディは、拾ったスマホの画面に映し出される、チャッキーの見ているモノを確認。
すると、ナイフを持つチャッキーの手が映り、彼は “邪魔者” ドリーンのもとへ向かっていました。
カスラン社の配車アプリで呼んだ自動運転車に乗り込み、目的地へと順調にすすむドリーン。
しかし、快適なドライブが一転、チャッキーの操作でスピードを上げ暴走する車に彼女の悲鳴が響きました。
ナイフを手にドリーンの前に現れたチャッキーは、彼女の胸を一突きします。
「ドリーンが殺される!」そして、猫のルーニーを殺したのもチャッキーだと母・カレンに打ち明けるアンディ。
カレンには、人形がそんな事をするとは信じられませんでした。
しかも、友人・オマールのスマホを盗み持つ息子を、カレンは益々信用できません。
アンディが思い悩んでいると、突然テレビに映るパグとファリン。
さらに、母・カレンが映され「邪魔する奴は、みんな消す!」と言うチャッキー。
アンディは、バットでテレビをたたき割ります。
Zマートには、バディ2の発売を待ち望む客で溢れていました。
解禁される深夜0時まで、あと少しです。
様子のおかしいアンディを連れて、仕事にやって来たカレン。
チャッキーの行方は誰も分からず、店内に並ぶバディ人形にアンディは落ち着きません。
同じ頃、ゴミ処理場でシェーンの生首が発見され、刑事のマイクはアンディのもとへ急ぎます。
アンディを心配して、友達のパグとファリンもZマートに来ました。
ここにチャッキーが居ると確信した二人は、アンディと店を出ようとします。
ところが、マイクが現れ手錠をかけられたアンディは逃げる事が出来ません。
時刻は0時、店内には客がなだれ込み歓声に包まれますが、それが悲鳴に変わります──
バディの着ぐるみを来た従業員・ウェスが、チャッキーに刺され血を浴びる人々。
照明が消えチャッキーによってハッキングされた、電化製品が次々と彼らを襲います。
「チャイルド・プレイ」最後ラストの結末は?
アンディがつける補聴器に「君を逃がさない」と、チャッキーが語りかけました。
そして、チャッキーが操作する赤い目をしたバディ2に狙われたアンディ。
手錠に繋がれ、思うように動けない彼を助けたのは勇敢な少女・ファリンでした。
パグやオマールも揃いみんなで危機を脱しますが、母・カレンの行方がわかりません。
アンディは友達を外に出し、一人でチャッキーに立ち向かいます。
電気ノコギリを持ち、Zマートの倉庫に行くアンディ。
そこに、ロープで縛られ吊り上げられているカレンが居ました。
“ママもアンディの敵、友達は僕だけ”
その事を忘れてしまった “故障したアンディを直そう” と、チャッキーはアンディの腹を切り裂こうとします。
絶体絶命のアンディが「君は友達…」とバディソングを歌い出すと、チャッキーの動きが止まり反撃に転じるアンディ。
吊るされた母・カレンを救おうとしますが、赤い目をしたチャッキーはあきらめません。
背後からアンディに掴みかかり、カレンそしてアンディとチャッキーも床に叩きつけられます。
必死のアンディは落ちているナイフを拾い、チャッキーに突き刺しました。
これで、終わったと思ったアンディに「君は友達…」と歌うチャッキー。
ナイフを握りアンディに飛び掛かると、現れた刑事・マイクが撃ち抜きます。
そして、立ち上がったカレンが、チャッキーの首をもぎ取り機能停止。
チャッキーの頭と、胴体はアンディたちによって破壊、焼却されました。
Zマートは大勢の死者を出し、この大事件は世の中を震撼させましたがバディを製造したカスラン社の非は確認されず、バディ2のリコールで幕を閉じました。
平穏を取り戻したアンディ。
しかし、チャッキーの執念は消えていないのか、店頭に並ぶ一体のバディ人形の目が赤く光ります──
THE END
「チャイルド・プレイ」見どころ
1988年の公開以降、世界中で知られるホラーアイコン “殺人人形・チャッキー”
時代が変わるとチャッキーも変わり、今作の彼はAI人形になっちゃった!
【子供が観ると、トラウマになること間違いなし!】と、恐れられたチャッキーの狂気。
気配を感じ振り返っても、そこには居ない…安心した次の瞬間!
暗闇で迫る恐怖、鋭い刃で切り刻まれる人間 (特にシェーンと管理人の “血ブシャー!!” )
王道のホラー・スプラッターは、もちろん健在なので「好きだけどチョット苦手…でも観たい!」と、言う方には恐怖とコミカルな要素を含んだ今作は、丁度イイかもしれません。
精神異常の殺人鬼・チャールズ・リー・レイの魂が込められた、初代・チャッキーをご存じの方も「AIチャッキーなんて~」と思わず、楽しんでほしいです。
現代の生活に欠かせなくなっている、AIスピーカー。
チャッキーの存在はもはや身近で、自動運転車への恐怖も植え付けられるかもしれません。
アンディの友達・ファリンが言った「AIによる世界の終末」も想像すると結構ゾクッとなり、大人が感じるリアルな怖さも描かれています。
果敢に恐怖のバディと戦う、一番強く頼もしい少女・ファリンに男友達が「付いてく!」と、クスッと笑えるシーンも。
アンディと怖い顔を練習するチャッキーは、どう見ても “変顔” ですが、殺人鬼と化してからのチャッキーの猛チャージは、心拍数の上昇とともに怒涛のクライマックスへ!
大勢でドキドキするのにピッタリな “AIの恐怖” を、お楽しみください。
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