映画「シャーロットのおくりもの」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「シャーロットのおくりもの」ネタバレ あらすじ
SF/ファンタジー

映画「シャーロットのおくりもの」は ダコタ・ファニング主演、ゲイリー・ウィニック監督の2007年の映画です。

この映画「シャーロットのおくりもの」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

一匹の子ブタを巡って、心優しい少女と聡明なクモが繰り広げるファンタジー「シャーロットのおくりもの」をご堪能ください。

 

「シャーロットのおくりもの」あらすじ

アメリカ合衆国メイン州サマセット郡、自然が残るのどかな町は春を迎えました。

農業を営むアラブル家は、両親と姉弟の四人家族。

農具を置く納屋の一角に、家畜として豚を飼育しています。

ある晩、おかあさん豚が産んだのは、11匹の可愛らしい子豚。

みんな元気にお乳を飲んでいますが、1匹だけ兄弟より小さな子豚は飲む事が出来ません。

 
命の誕生に目を輝かせるのは、小学生の娘ファーン(ダコタ・ファニング)。

だけど、パパは家畜には不向きだと、小さな子豚を拾い上げその手には斧が握られます。

ファーンは小さく生まれたと言うだけで、子豚の命が奪われてしまうなんて許せません。

「私が小さかったら殺すの?」

「何て事を!ファーンは人間で豚とは違うだろ」

ファーンにとって人間も豚も同じ生き物で何も違わない、小さな命を精一杯守りました。

 
小さな子豚をウィルバーと呼び、内緒で小学校にまで連れて行き可愛がるファーン。

娘の動物を思いやる気持ちを尊重して来た両親ですが、限界を感じていました。

家畜には小さくても日に日に成長するウィルバーに、この家は狭すぎます。

「私はウィルバーと約束したの!」と、これからも世話をし続けるつもりのファーン。

両親は、向かいの家のホーマー・ザッカーマンにウィルバーを引き渡す事にしました。

 
ザッカーマン農場の納屋には、牛や馬、羊にガチョウが飼育されています。

会いたい時はスグに会えるけど、離れてしまうのはやっぱり寂しい。

涙をこらえるファーンは、ウィルバーを納屋に下ろし「大好きよ」と伝えます。

ずっと一緒だったファーンが行ってしまい、知らない納屋に残されたウィルバー。

落ち着かない様子で行ったり来たりすると、何やらピンと来た!

自分を囲む柵に何度も体当たりするウィルバーは、とうとう柵を壊し自由を手にします。

 
馬鹿だと思っていた豚が想像以上に勇敢で、大興奮の牛や馬、羊にガチョウ。

「そのまま走れ!」や「いや、戻れ!」と声を上げると「待ちな!そっちは燻製小屋」と、慌てて呼び止める声がします。

ウィルバーは、じっと小屋を見つめると、何だか嫌な予感がしたのか後退り。

「エサの時間だ」と言う人間の声に釣られ、あっさりと納屋に戻って来ました。

「自由より残飯を取るとは…」動物たちは、春生まれのウィルバーに呆れます。

 

「シャーロットのおくりもの」ネタバレ

ファーンと仲良しだったウィルバーは、とっても優しい豚。

でも、この納屋に居る事、その先にとっても恐ろしい運命が待ち受けるなんて知りません。

「冬にはどうなるか…絶対にあの子には秘密だよ」と心配する声も。

この納屋に居る動物たちは、家畜の意味を理解しています。

自由を諦め納屋で暮らす彼らが出会ったのは、生き生きしている豚のウィルバー。

人間たちは気づいていないけど、彼らはとってもお喋り!

ウィルバーは彼らとの暮らしで、色んな事を学んで行きます。

 
ザッカーマン農場の納屋に暮らすのは、憂鬱そうな牛のビッツィー&ベッツィー。

馬のアイクも不機嫌で、羊たちは口うるさい羊のリーダー・サミュエルに叱られてばかり。

卵を温めてヒナの誕生を心待ちにしているのは、ガチョウのゴリー&グッシー夫婦。

そして、彼らが大嫌いなネズミのテンプルトンも地中に住んでいます。

ウィルバーが「一緒に遊ぼう!」と誘っても「ここは遊ぶ場所じゃない」とピシャリ!

「毛玉じじい!」や「ステーキ!」と喧嘩する彼らは、どうやら友達じゃないみたい。

 
大好きな友達ファーンが居ない時は、独りぼっちで寂しいウィルバー。

納屋の嫌われ者、意地悪なネズミのテンプルトンもウィルバーのエサは大好きだけど、遊んでくれません。

いつも「おやすみ」の挨拶に来るファーンも、今夜は来れませんでした。

みんなが寝ちゃっても、寂しくて眠れないウィルバーは「おやすみ」を繰り返します。

すると、誰かがウィルバーに「おやすみ」と答えてくれました。

月明りだけでは、何も見えない納屋の中。

「君は誰?どこに居るの?透明人間さん?」

「夜行性生物…夜に行動する生き物よ」

ウィルバーとカノジョは、明日お喋りする約束を交わします。

 
朝日が差し込む納屋で、元気いっぱいのウィルバー。

早速、カノジョを探すと「入り口の上、隅に居るわ」と聞こえ、よーく見るとクモが下りて来ました。

初めて見るその姿にウィルバーは興味津々だけど、馬のアイクや羊たちはクモに怯えます。

美しく張られたクモの巣、そこにカノジョのエサが掛かり捕食を知ったウィルバー。

「何か気持ち悪い」と本音も出ますが、カノジョは生態系を守る救世主と知りました。

 
ウィルバーがこの納屋に来てから、ずっと様子を見ていたクモの名前はシャーロット。

初めて友達が出来たウィルバーは、大喜びします。

「キレイな巣を作って、納屋の虫を捕ってくれるんだよ!」と、シャーロットの凄さをみんなに伝えるウィルバー。

だけど「ゲーッ!」とか「気味が悪い」と、みんなは嫌な顔をします。

「クモと豚が友達だってさ」牛のビッツィー&ベッツィーも、冷ややかでした。

 
季節は夏、ウィルバーとシャーロットは、みんなの目なんか気にせずお喋りの日々。

大好きなファーンも遊びに来てくれて、ウィルバーはとっても幸せです。

そんな気持ちを一変させたのは、意地悪なネズミのテンプルトンでした。

「…ウィルバーはクリスマスに、人間どもの役に立つ」

その言葉の意味が分からないウィルバーに、すべてを話すテンプルトン。

「燻製小屋は“そういう所”なの…?」ウィルバーはゴクリと息を呑みます。

冬になれば燻製小屋に入れられて、人間が大好きなハムやベーコンにされる。

「春生まれの豚が、雪を見るのは難しいわ」とシャーロットも悲しそうです。

 
ウィルバーが来る前の納屋は、他の動物の事なんて関心が無かったみんな。

「ぼく、生きたい!雪を見たいよ」と言う小さなウィルバーに、胸がざわつきます。

「私が、あなたを殺させたりしない」

大好きな友達ウィルバーに、クモのシャーロットは守ってみせると約束しました。

 
豚は食用としか考えない農場主のザッカーマンに、ウィルバーをずっと大切に育ててもらうためには?

ある朝、納屋の入り口のクモの巣に“SOME PIG(特別な豚)”と、クモの糸で綴られます。

のどかな町に起きた奇跡はスグに知れ渡り、ザッカーマン農場は見物人で溢れ返りました。

ウィルバーは、瞬く間に人気者!

だけど、人の気持ちは変わりやすく、見物人も来なくなり農場は静かになります。

 
もう一度、奇跡を起こすため頭を悩ませるクモのシャーロットに牛や馬、羊にガチョウ。

意地悪なネズミのテンプルトンは「“美味そう”“栄養満点”…“歯ごたえ十分”!」と邪魔ばかりします。

小さくてどう見ても並みの豚だけど、ウィルバーは奇跡を呼ぶ豚だと人間に知らしめる言葉──

“TERRIFIC(最高)”と綴られたクモの巣、二度目の奇跡に農場には再び人波が押し寄せます。

だけど季節は秋、クリスマスはもう少し先で、飽きっぽい人間はまた来なくなりました。

 
「クリスマスにハムが食えなくなる」と、ザッカーマンは壊れた燻製小屋の修理を急ぎます。

ザッカーマンにウィルバーを引き渡した時、ファーンはずっと大事に育ててくれると信じていました。

だけど“ハム”なんて話を聞いてしまったファーンは、友達を助ける方法を探します。

同じように納屋でも、みんながウィルバーのため言葉探しに奮闘中でした。

相変わらず邪魔するネズミのテンプルトンに、ビシッと言ってやるクモのシャーロット。

「ウィルバーが居なくなれば、残飯も無くなるのよ」その言葉は効果てき面!

ブーブー文句を言いつつも「ゴミ捨て場に行くついでだ」と、協力してくれるみたいです。

ウィルバーに腹ごしらえの人参を貰ったテンプルトンは、少しバツが悪そうに「ありがとよ」と言いました。

 
ファーンは近く開催されるお祭りで、家畜の品評会がある事を知ります。

この品評会で優勝すれば、ウィルバーはハムにされずに済む。

ザッカーマン農場に、こっそり品評会のチラシを届けたファーンは奇跡を信じます。

納屋では“RADIANT(ピカピカ)”と言う、素敵な言葉が見つかりウィルバーを思うみんなは一安心。

その言葉を見つけたのは、あのネズミのテンプルトンでした。

ゴミ捨て場で言葉を探し回っていたテンプルトンが、カラスに追われながら命懸けで見つけてくれたのです。

 
その夜、納屋の入り口に“RADIANT(ピカピカ)”を完成させたシャーロット。

だけど、ドコかしんどそうで、カノジョにはあまり時間が残っていないようでした。

翌日、農場に集まった人々に宣言するザッカーマン。

「……特別で最高、そしてピカピカの豚!ウィルバーを祭りの品評会に出そうと思います」

“きっと、ウィルバーと一緒にクリスマスも過ごせる!“

仲良しになった牛に馬、羊にガチョウ、そしてクモは同じ気持ちでした。

 
品評会に参加する事が、決まったウィルバー。

クモのシャーロットにも優勝する姿を見せたくて「一緒に行こう」と誘いますが、カノジョは断ります。

「赤ちゃんが…。もうウィルバーは、赤ちゃんじゃないんだから私が居なくても」

ひとりでも頑張るように言われたウィルバーは「分かった、頑張る!」と、返事します。

 
いよいよ品評会は明日。

丁寧に手入れしてもらったウィルバーは、美しい毛並みになって気持ちよさそう!

だけど「もし優勝を逃した時は、ベーコンにして…」

ザッカーマンの言葉にウィルバーが気絶すると、シャーロットは放って置けません。

ウィルバーの優勝を信じるカノジョは品評会について行き、そこでも奇跡を起こす決心をします。

 
シャーロットの重たいカラダ。

もうすぐ赤ちゃんが生まれると気づくのは、卵を産み温めてかえしたガチョウのグッシー。

納屋で暮らすみんなは、“大事な友達を守りたい”そんなシャーロットの気持ちを尊重します。

「食べかけのケーキにチーズ、祭り会場はゴミの山!」

牛のビッツィー&ベッツィーは、ネズミのテンプルトンが協力するよう仕向けました。

こうしてウィルバーとシャーロット、テンプルトンはトラックの荷台に乗って祭り会場へ。

ウィルバーは今夜、品評会用の小屋の中で一晩過ごします。

 
みんなが優勝を信じますが、ウィルバーの隣の小屋で眠るのは丸々とした大きな豚でした。

手強いライバルだけど、諦めないシャーロット。

「アイツの優勝」と憎まれ口を叩くテンプルトンも、広い祭り会場で言葉探しを始めます。

途中、カラスの襲撃も難無くかわしたテンプルトンは、とっておきの言葉を見つけました。

それをシャーロットに届けると「俺、ケーキ食いに行きたい」と、祭り会場へ消えます!

「ウィルバーは、優勝するわ。そして真っ白な雪を見るの」

シャーロットは、一晩掛けてクモの糸で文字を綴りました。

 
いよいよ品評会当日。

ウィルバーの元にやって来たファーンが、目にした言葉は“HUMBLE(控え目)”。

ここでも起きた奇跡に大喜びしていると、既に隣の丸々とした大きな豚が優勝している事に気づきました。

ザッカーマンは「仕方ない」と諦めてしまい、ウィルバーを守れなかったファーンは悲しみます。

すると「ほらアレ!クモの巣だ」と、祭り会場に来ている人々も奇跡に気づきました。

素晴らしい奇跡を見せてくれる控え目な豚ウィルバーは、特別にメダルを授与されます。

 
これまでは、ウィルバーを客寄せや食用としか思っていなかったザッカーマン。

この奇跡に感謝してウィルバーを大事に育てて行くとの宣言に、ファーンもウィルバーも幸せいっぱい!

 

「シャーロットのおくりもの」最後ラストの結末は?

シャーロットにその気持ちを伝えようとすると、カノジョは品評会用の小屋の上、その隅に卵の袋を産み付けたようです。

「納屋が赤ちゃんグモで、いっぱいになるね!」と、無邪気に喜ぶウィルバー。

だけど、衰弱したシャーロットは、もう納屋に戻る力はありませんでした。

 
「“すいじゃく”?どういう意味」と聞くと「私は死ぬのよ」と答えるシャーロット。

ウィルバーは大切な友達を助けたいけど、上に居るシャーロットには届きません。

そこに、農場に帰るトラックが近付き、満腹で幸せなネズミのテンプルトンが帰って行きます。

開けられるトラックの荷台、シャーロットの卵の袋を上の隅っこから外すテンプルトン。

「大好きよ」と、大切な友達に伝えあうウィルバーとシャーロット。

カノジョは命が尽き、赤ちゃんが入った卵の袋はウィルバーに守られて納屋へ。

メダルを貰ったウィルバーにみんなが喜び、シャーロットの死にみんなが悲しみました。

 
この納屋にウィルバーが来てから牛や馬、羊にガチョウは友達になり、ネズミだって!

長い冬、みんなでクモのシャーロットが残した卵の袋を見守ります。

クリスマスも終わり、初めて雪を見たウィルバーに次の春がやって来ました。

「生まれたよ!ぼくはウィルバー。ママの友達だよ」

 
納屋のみんなは赤ちゃんグモの誕生に喜びますが、数百匹のクモは風に乗ってスグに旅立ちます。

寂しそうなウィルバーに、この納屋を気に入った3匹のクモが話し掛けました。

3匹が巣を張ったのは、かつてシャーロットが暮らした入り口の上の隅っこ。

ウィルバーは、大好きな友達に囲まれて幸せな日々を送ります!

THE END

 

「シャーロットのおくりもの」見どころ

本作は世界中で読まれた、同名児童文学(E・B・ホワイト著)の映画化です。

個人的に劇中で描かれる生命の尊さは、大人の心を浄化する力があると思っています。

ダコタ・ファニング演じる少女ファーンや、クモのシャーロット。

その小さなカラダから溢れ出す愛情に、きっとあなたも胸を打たれるでしょう。

 
だけど、正直クモと一緒に暮らせない私。(はじめ納屋のみんなが言ったように、嫌いです)

クモの生態なんぞに興味も無く、見つければ騒ぎ立てて家から追い出しちゃいます。

初めて観た時は涙もろい性格だから、もちろんシャーロットの最期は悲しかったです。

その後「何であんなに弱ったんだろう?」と調べると、一気に胸が熱くなりました。

そっ、そっ、壮絶過ぎる!シャーロットは見事なまでに“母は強し”を体現してたんです。

本物のクモじゃなければ平気なので、グッと来ちゃった私は本作が大好きになりました。
(ホント、人間って勝手…)

 
納屋のみんなにとことん嫌われて、笑い者にされちゃうネズミのテンプルトンも注目です。

ウィルバーのために言葉を見つけて来ても、誰も「ありがとう」とは言いません。

みんなと仲良くなれない、不器用なネズミの心の叫び!(本編74分頃~)

そして“残飯好きの性”が憎めない、可愛らしいテンプルトンは最高ですよ。

テンプルトンの声は、俳優のスティーヴ・ブシェミが担当しています。

テンプルトンを観ていると、ブシェミのしかめっ面が想像できて面白さ倍増!

日本語吹き替えも良いですが、英語版での鑑賞もおススメです。(声優陣が豪華なんです)

本作で懸念があるとすれば、やはり見事なCGで映し出されるシャーロットなのでしょう。

 
更に、本編開始27分頃にはガチョウのゴリー&グッシー夫婦の卵を通して、生々しいシーンも描かれます。

ヒナが誕生すると納屋は幸せに包まれるのですが、一つの卵はかえりません。

そうなると収集癖のあるネズミのテンプルトンが、卵を嬉しそうに巣穴に運ぶんですが…。

なんやかんや大騒動が起きて、生命の終わりが腐卵臭という形で描かれます。

 
本作は、大ヒットした映画『ベイブ』(1996年)と概ね作風は似ていますが、本作の方がより生命をストレートに描いているように思います。

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まだ小さいお子さんが居る方には、奇跡を信じる心優しい医師ドリアンの言葉も聞いて欲しいですね。

シャーロットの“おくりもの”は、ウィルバーだけじゃなく、納屋の友達やテンプルトン。

そして、人間たちにも贈られます。

「ありがとう」「大好き」が、心を温かくしてくれる奇跡の物語をお楽しみ下さい。

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