映画「悪魔は誰だ」は、オム・ジョンファ主演、チョン・グンソプ監督の2013年の韓国映画です。
主演のオム・ジョンファは、この映画で韓国版アカデミー賞といわれる大鐘賞で主演女優賞を受賞しています。
そんな、映画「悪魔は誰だ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、犯人、見所について紹介します。
■ スタッフ
監督: チョン・グンソプ
製作: アン・ヨンジン
脚本: チョン・グンソプ
撮影: イ・ジョンヨル
音楽: アン・ヒョンジョン■ 主要キャスト
ユン・ハギョン(幼い娘ソジンを失った母親):オム・ジョンファ
オ・チョンホ(ソジン誘拐事件の担当刑事):キム・サンギョン
ハンチョル(ボムの祖父):ソン・ヨンチャン
カン・チャンシク(ボム誘拐事件の担当刑事):チョ・ヒボン
カク隊長(ボム誘拐事件の隊長):ユ・スンモク
ボム(ハンチョルの孫):ホ・ジョンウン
ハン・ジョンヨン(ボムの母):ソン・ミンジ
ハン博士(国際音響、元科学捜査研究所):キ・ジュボン
「悪魔は誰だ」あらすじ
15年前に起きた幼女ソジン誘拐事件の時効が間近に迫っていました。
犯人の手がかりはまったく無いままです。
ある日、その事件現場に花が供えられていることを知ったチョンホ(キム・サンギョン)は捜査を再開します。
ついに、犯人が動き出した。と・・・
その場所は、被害者の母であるユン・ハギョン(オム・ジョンファ)と一部の警察関係者、そして犯人しか知りえない場所だったからです。
必死の捜査の末、時効成立直前に寸前まで追い詰めた犯人を取り逃してしまいます。
そして時効成立・・・
責任を感じたチョンホ(キム・サンギョン)は刑事を辞めてしまいます。
ところが、再び15年前と同じ犯行手口の誘拐事件が発生するのです。
チョンホ(キム・サンギョン)は、15年前の事件と同一犯だ。と睨み、捜査を開始します。
はたしてチョンホ(キム・サンギョン)は犯人を捕まえる事が出来るのか?
誘拐されたボム(ホ・ジョンウン)の運命は?
犯人は何者なのか?・・・
「悪魔は誰だ」ネタバレ
新たに起きたボムちゃん(ホ・ジョンウン)誘拐事件は、15年前の事件と全く同じ手口でした。そして身代金の受け渡し方法までも・・・
チョンホ(キム・サンギョン)は、身代金のバックを持って逃げる人物を捕まえます。
その人物は、ボム(ホ・ジョンウン)の祖父ハンチョル(ソン・ヨンチャン)でした。
ハンチョル(ソン・ヨンチャン)は、犯人に脅迫されてやったと主張します。
しかし、出てくる証拠はハンチョル(ソン・ヨンチャン)に不利なモノばかりです。
警察はハンチョル(ソン・ヨンチャン)を犯人と断定します。
脅迫電話の声とハンチョル(ソン・ヨンチャン)の声が一致したのが決め手でした。
しかしチョンホ(キム・サンギョン)は、納得できません。
今まで一切の証拠を残さなかった犯人が、なぜ今回は証拠ばかり残しているのか?・・・
実は今回のボム誘拐事件の犯人は、15年前の被害者ソジンの母、ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)でした!
ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)は、先日のチョンホ(キム・サンギョン)がギリギリのところで犯人に逃げられてしまった際に、犯人が置いていったカサから、独自に調べていたのです。
そのカサはある銀行がお得意様だけに配ったカサでした。
その膨大なリストを一件一件、ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)は、調べていました。
そして、ついに自分の娘を誘拐した犯人を突き止めたのです。
その犯人こそが、ハンチョル(ソン・ヨンチャン)だったのです。
「悪魔は誰だ」最後のラスト結末
しかし、すでに時効が過ぎています。
ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)は、15年前の事件と同じ手口でボムちゃんを誘拐し、ボムの祖父であるハンチョル(ソン・ヨンチャン)に復讐をしたのです。
脅迫電話の声とハンチョル(ソン・ヨンチャン)の声が一致したのも、ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)が昔の事件のテープ音声をそのまま使ったからでした。
ハンチョル(ソン・ヨンチャン)は自分の娘の心臓手術の費用のために15年前の誘拐事件を起こしました。
そして無事娘は助かり、現在ボムの母親として幸せに暮らしています。
ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)は、どうしてもハンチョル(ソン・ヨンチャン)が許せなかったのです。
全てを知ったチョンホ(キム・サンギョン)は、ハンチョル(ソン・ヨンチャン)が収容されている刑務所に向かいます。
ハンチョル(ソン・ヨンチャン)は、自分の孫を誘拐するはずがないと無罪を主張しています。
チョンホ(キム・サンギョン)は、ハンチョル(ソン・ヨンチャン)に、お前が15年前の犯人だとわかっている。と伝えます。
認めるハンチョル(ソン・ヨンチャン)。
しかし、その事件は時効だとハンチョル(ソン・ヨンチャン)は言い放ちます。
そこでチョンホ(キム・サンギョン)は、こう言います。
「ボムちゃんは俺が預かっている。今回の事件の犯人だと認めろ」と・・・
ハンチョル(ソン・ヨンチャン)は、孫のボムを守るために自白します。
ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)が復讐のために起こした一連の犯罪は、チョンホ(キム・サンギョン)しか知らない事になります。
ラストはユン・ハギョン(オム・ジョンファ)は、ソジンの墓に語り掛けるところでTHE ENDです。
「悪魔は誰だ」見所ポイント!
この映画のラスト結末は、時効が過ぎている事件の罪の代わりに、今回の事件の罪を被れ。という取引によって終わります。
正確に言えば、ココでチョンホ(キム・サンギョン)は完全なる正義ではなくなっているのです。
しかし、母ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)の執念は凄いですね。
ひとりで真犯人を突き止めてしまう。
そして、時効は過ぎているので、復讐を始めるわけです。
しかし、誘拐したボムちゃんを傷付けたりはしませんでした。
ソコはやはり母なのです。
目的はソジンを誘拐したハンチョル(ソン・ヨンチャン)だけです。
全編にわたりグイグイと引き込むストーリーは見事でした。
中ダルミがまったくありません。
たくさんあるドキドキ、ハラハラのシーンの中でも、ユン・ハギョン(オム・ジョンファ)が15年前の犯人であるハンチョル(ソン・ヨンチャン)の自宅でのシーンは秀逸でした。
何も語らなくても、ハンチョル(ソン・ヨンチャン)が犯人であることがわかる描写です。
特にカレンダー。
日付がたくさん×でツブされていて、19日だけが赤丸が付いているのです。
その19日は時効成立の日・・・
鳥肌がたちました。
結局、ハンチョル(ソン・ヨンチャン)は、15年前は娘のために犯罪を犯し、今回は孫の為に冤罪を被ることになるのです・・・
ちなみにボムちゃんは無事に保護されます。
このドキドキ感とスリルは見とくべき!
同じ韓国映画の誘拐事件を題材にしたこの作品も傑作です。