映画「リクルート」はコリン・ファレル主演、ロジャー・ドナルドソン監督の2003年の映画です。
この映画「リクルート」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
CIAにリクルートされたエリート訓練生が陰謀に巻き込まれてい衝撃のサスペンス「リクルート」をご堪能ください。
「リクルート」あらすじ
MITを首席で卒業するほど優秀なジェイムズ・ダグラス(コリン・ファレル)。
卒業後には、自分で開発したプログラムを業界最大手のDellにアピールし、そのソフトを売り込むことに成功します。
そんなジェイムズの動向を追うCIA捜査官のウォルター・バーク(アル・パチーノ)。
バークは、CIAの捜査官にならないかと誘います。
バークの事を相手にしなかったジェイムズでしたが、失踪した父親の事を口にするバークに興味を持ちます。
ジェイムズは1990年に失踪した父親をずっと捜していました。
どうしても父親の事が知りたいジェイムズは、バークが残していった電話番号に電話をかけ、CIAの試験を受けに行く事に。
そこで、国のために殉職した職員への追悼碑の1990年の欄に星が一つ付いていることが気になるジェイムズでしたが、その事をバークに聞けないまま難しい試験をクリアします。
試験にパスした訓練生の中でも飛びぬけて才能があるジェイムズ。
バークはジェイムズの能力に期待し、様々なミッションを与えていくのです。
はたして・・・
「リクルート」ネタバレ
ある日の晩、ジェイムズたち訓練生はバークからクラブで女をナンパしてこいとミッションを与えられます。
ジェイムズは持ち前の話術でナンパに成功しますが、そのクラブで泥酔する同じ訓練生のレイラ・ムーア(ブリジット・モイナハン)を見かけ、どうしても気になって声を掛けることに。
レイラは訓練生をクビになったと泣きつきます。
そんなレイラを優しく解放しホテルまで送ると言ったジェイムズでしたが、店の外に出てみるとそこにはバークが。
レイラはジェイムズのミッションを妨害するというミッションを遂行していたのです。
その後、尋問訓練を担当したジェイムズは、レイラに「昨日俺と寝たかったのか」という尋問をし、レイラを怒らせてしまいます。
互いに好意がありながら、私情を挟むことがタブーとなるCIAの訓練を受ける二人。
それでも訓練生として成績を残すため和解するのです。
ある日、野外で尾行訓練が行われ、ジェイムズとレイラはペアを組むことに。
しかし指定された人物を尾行している最中、ジェイムズとレイラは突然襲われ拉致されてしまいます。
拘束されたジェイムズは、酷い拷問を受けますが、訓練の一部だと思っていました。
しかし、あまりに拷問をうけるため、本物の拉致だと感じたジェイムズ。
上司の名前を教えろと言われても口を割りませんでしたが、レイラがひどい目に遭わされていると知ってバークの名前を叫んでしまいます。
すると、開かないはずの扉が開き、ジェイムズの目の前にはバークと、レイラを含む訓練生たちが居たのです。
これは拷問訓練でした。
機密情報を漏らしてしまったジェイムズは訓練生をクビになってしまいます。
酒浸りになるジェイムズの前に現れたバーク。
バークはジェイムズに、CIAの中でも優秀な者しか配属されない単独でスパイ行為をするNOCになるよう指示します。
実は今までの訓練生の中で、あの酷い拷問訓練に一番長く耐えたのがジェイムズでした。
バークからの指示されたのはレイラの調査でした。
レイラは他国からのスパイだったのです。
CIAで開発された『アイス9』というコンピューターウイルスのソフトがレイラの狙いでした。
それは電源さえあればウイルスの侵入を許してしまうというとても危険なソフトだったのです。
ジェイムズは、ラングレーにあるCIA本部で勤務し、科学技術部で働くレイラと再会するという計画を遂行します。
監視されているなど何も知らないレイラは、ジェイムズとの再会を素直に喜びます。
ジェイムズは、レイラの行きつけのカフェを割り出し、偶然を装い相席になります。
たわいもない世間話を終え、店を出る時に紙型のGPSをレイラのコートに張り付けたジェイムズは、彼女が既にアイス9を入手しているのか、どうやってデータを持ち出すのかを調べ始めるのです。
レイラのIDカードを盗み、技術開発部へ侵入したジェイムズ。
他の職員の目を盗み彼女のパソコンデータを盗み出します。
レイラと男女の関係になり、レイラの自宅で一緒のベッドに入ったジェイムズは、レイラが寝ている隙にレイラのパソコンを調べアイス9にアクセスしているかどうかを調べました。
その時、レイラは目を覚まし、ジェイムズがパソコンを操作していることに気付きます。
ジェイムズが去ったあと、最後に開かれたファイルを検索しますが、それはジェイムズの父親を捜すファイルでした。
レイラが裏切り行為をしていたことをバークに報告するジェイムズ。
愛する者を疑うのは辛いだろうが仕事と割り切れというバークは、レイラを尾行するよう言い銃を渡すのでした。
一方、レイラもジェイムズの行動が怪しいことに気付き、ジェイムズに紙型のGPSを着けますが、それに気づいているジェイムズはその盗聴器を散歩中の犬に着けて逆にレイラを尾行します。
レイラが向かったのは駅で、フードを被った男に何か手渡しているのを見たジェイムズ。
その男を追います。
追い詰めた先でその男ともみ合いになり、男が発砲してきたためジェイムズも発砲。
弾はその男に当たってしまいます。
フードを取ってみると、その男は訓練生として一緒に学んだザック(ガブリエル・マクト)でした。
そして、ザックのポケットには、「クレイトンが探ってる。すぐに受け渡しを。」と書かれたメモが入っていたのです。
すぐにバークに連絡し、そのことを報告するジェイムズ。
バークは、他の捜査員に任せるからジェイムズはこの件から外れるよう言いますが、ジェイムズはこのまま続けさせて欲しいと訴えます。
レイラの行動を思い起こしていたジェイムズは、レイラがいつもコーヒーのタンブラーを持っていることを思い出します。
タンブラーの底にUSBを入れて持ち出しているのではないかと睨んだジェイムズは、レイラが本部から出てくるのを待ち伏せすることに。
そしてレイラの車を追跡しますが途中でレイラに気付かれ、レイラの車を執拗に追いかけるのです。
運転ミスで岩に乗り上げてしまったレイラは動きが取れず、ジェイムズは銃を向けてレイラを脅します。
脅されたレイラはおとなしくタンブラーの底を外し中に入っているUSBをジェイムズに渡しました。
ジェイムズは、なぜ裏切ったのかとレイラを問い詰めますが、レイラはジェイムズが裏切ったのだ、自分は任務を遂行しているだけだと言い張ります。
ザックとペアで、ラングレー本部のセキュリティー状況を調べるための任務でUSBを運び出しているだけなのだと主張するのです。
アイス9も偽物だろうと言うレイラでしたが、ジェイムズは信じられず、逃げられたことにするから早く逃げろと言いレイラを置いてその場を立ち去るのでした。
「リクルート」最後ラストの結末は?
バークとの待ち合わせ場所に向かったジェイムズは、会っていきなりバークに銃を向けます。
レイラの話を聞いてバークが怪しいと感じたジェイムズは、バークに何が本当なのかを問います。
しかし、バークは今までの一連の事は全て訓練だ、ただのテストなんだと言い、ザックも死んではいないし、その銃の弾は本物ではないから撃ってみろとジェイムズを挑発します。
しかし、ぶつかった拍子に放たれた銃弾は車の窓ガラスを粉々にしてしまいます。
バークが裏切り者だと確信したジェイムズは、近くの倉庫に逃げ込み、パソコンで“スパルタカス”を起ち上げCIAと連絡を取ろうとしますが接続不可で連絡が取れません。
その間、バークはジェイムズを裏切り者に仕立て上げるストーリーを語りながらジェイムズを探します。
接続できないままバークに見つかってしまったジェイムズは、時間を稼ぐためなぜ自分をスパイ要員として選んだのかを問うと、バークはアイス9を入手したら300万ドル貰えるからと答えるのです。
パソコンを渡さないと命は無いと脅すバークに、起動してあるパソコンをわざと探させ、今までの会話が全てCIAに筒抜けだと嘘をついて逃げ出すジェイムズ。
バークはパソコンを銃で撃ち、逃げるジェイムズを追いかけます。
外に逃げ出したジェイムズでしたが、そこはCIAによって包囲されていたのです。
しかし、ジェイムズを追って出てきたバークは、自分が取り囲まれているのだと勘違いし、今までの罪や、愚痴などを話し始めます。
しかし、話している途中でCIAの銃が狙っていたのがジェイムズなのだと、自分はジェイムズの罠に嵌められたのだと気づいたときにはもうほとんどの罪を暴露した後でした。
バークが捜査官らに銃を向けたのを合図にバークへ向けられた無数の銃弾がバークの体を貫くのです。
ジェイムズはレイラを信じて携帯の電源を入れっぱなしにしていました。
そのおかげでCIAはジェイムズたちの居場所を探知できたのです。
CIA本部長のデニス(カール・ブルーナー)は、ジェイムズに、「君には天性の素質がある。血は争えないな。」と言葉をかけます。
ジェイムズの父親はCIAの工作員だったのです。
THE END
「リクルート」見どころ
全体的にテンポよいストーリー展開で最後までハラハラドキドキが止まりません!
一度任務だと思っていたのが訓練だった。とわかると、その後の任務もこれはCIAの訓練なのか、そうでないのか、と疑いながら鑑賞することになります。
そこがミソで緊迫感が途切れません。
ラストはソコを利用したどんでん返しのどんでん返しで面白かったです。
結局、バーク(アル・パチーノ)はスカウトしたジェイムズ(コリン・ファレル)にやられてしまうのが皮肉です。
しかもジェイムズの父親はCIAの優秀な工作員だったことは知ってたはずなのに・・・
おそらく自分が負けるはずがないとタカをくくっていたのでしょう。
しかし、ジェイムズの方が一枚上だったわけです。
同じCIAということで、シチュエーション的にはジャック・ライアンシリーズを思い浮かべますが、今作は謎解きというよりトリックサスペンスですね。
初めから「騙されないぞ」と意識して鑑賞するのもおすすめです。
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