映画「ジャッカル」は、ブルース・ウィリス主演、マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督の1997年の映画です。
そんな映画「ジャッカル」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
謎の殺し屋・ジャッカルと元テロリストの死闘を描くアクションサスペンス「ジャッカル」をお楽しみください。
「ジャッカル」あらすじ
ある時、ロシア・マフィアの一員がFBIの手入れで死亡。
激怒したボスは、正体不明の殺し屋・ジャッカル(ブルース・ウィリス)を雇い米国要人の暗殺を依頼します。
一方、その動きを察知したFBI副長官(シドニー・ポワチェ)は、ジャッカルを詳しく知る元IRAの囚人・デクラン(リチャード・ギア)に協力を要請するが…。
ブルース・ウィリスとリチャード・ギアの豪華共演で繰り広げられる戦いです。
はたして勝つのはどちらか?
「ジャッカル」ネタバレ
物語の舞台は1997年のモスクワ。
ある日、ロシア内務省MVDとアメリカのFBI合同捜査チームは、マフィアのボス、テレク・ムラド(デヴィッド・ヘイマン)の弟であるガッツィ・ムラド(ラビル・イスヤノフ)を逮捕するためバーに潜入します。
しかし、ガッツィと格闘の末、ヴァレンチーナ・コスロヴァ少佐(ダイアン・ヴェノーラ)が撃った銃でファッツィは死んでしまいます。
このことでMVDとFBIに復讐を誓ったテレクは、狙った獲物は確実に仕留めることで有名な暗殺者ジャッカル(ブルース・ウィリス)に7000万ドルの報酬を約束しアメリカ要人の暗殺を依頼します。
MVDとFBIの捜査員たちはテレクの手下を捕え厳しい拷問にかけ尋問します。
その男は「アメリカ人を殺す。見せしめだ。ジャッカルが来る。」そう答えるのです。
その男が持っていたカバンからFBI長官の写真が見つかり、テレクがジャッカルを使って暗殺を企んでいることを知るのです。
以前KGBが直接関わった5件の暗殺事件にジャッカルが関係していました。
すぐにジャッカルの捜査が始まりますが、身分を偽りどこに現れるか予測のつかないジャッカルは中々見つかりません。
そこでジャッカルの顔を知っている人物でアメリカにいるバスク独立の活動家イザベラ・ザンコーナ(マチルダ・メイ)を探すことに。
マサチューセッツの刑務所に、イザベラと親しいIRAの狙撃手デクラン・マルクィーン(リチャード・ギア)が収監されているという情報を入手し、FBI副長官カーター・プレストン(シドニー・ポワチェ)らはデクランの元へ向かいます。
デクランは副長官らの依頼を断りますが、自分を釈放する事とイザベラを保護することを条件に出し依頼を引き受けることに。
MVD、FBIを引き連れイザベラの住む家へと向かったデクラン。
イザベラは結婚し子供も生まれ家庭を持っていました。
数年ぶりの再会を喜ぶイザベラとデクラン。
イザベラはジャッカルについて知っている情報をデクランとコスロヴァ少佐に話します。
コスロヴァ少佐が席を外した隙に、イザベラはノーフォークバスターミナルのロッカーキーをデクランに渡し、そこに偽装パスポートと現金1万ドルが入っていると伝えるのです。
イザベラはデクランを逃走させようとしますが、デクランは「この仕事が終わったらその時にこのキーをつかうよ。」とイザベラに話します。
以前、デクランとイザベラの間に子供が出来ました。
しかし、その子は生まれることなくこの世を去ったのです。
その犯人はジャッカルでした。
実はデクランは、妊娠中のイザベラがジャッカルに撃たれ、お腹の子供までが犠牲になったことを恨み、今回の計画に協力したのです。
デクランらがイザベラと会っている頃、ジャッカルは偽造パスポートをいくつも使い様々な人物に成りすましながら武器の調達をし着々と長官暗殺の準備を進めていました。
捜査会議ではジャッカルを甘く見ている捜査官が多く、デクランとコスロヴァ少佐は油断しないよう警告します。
国境警備隊が目を光らせジャッカルを見つけ出そうとしますが、ミシガン湖最大のレガッタレースに紛れてヨットを使い既にジャッカルは海を渡りアメリカ入りを果たしていたのです。
ジャッカルの元に情報屋からFBI側にデクランが居ることを知ります。
その情報を聞いてもジャッカルはそのまま計画を実行する事を決めます。
FBIは港に泊まっているヨットを一つずつ確認して回りますが、中々有力な情報は得られません。
その時、あるヨットから出てきたジャッカルを見つけたデクラン。
ジャッカルから銃を向けられたところをコスロヴァ少佐が駆けつけデクランを助けます。
しかし、ジャッカルはそのまま逃走してしまいました。
デクランは、自分を見ても驚くそぶりを見せなかったジャッカルを見て、内通者がいるのではと疑い始めます。
プレストン副長官は裏切り者などいないとデクランに伝えますが、デクランはそれを信じません。
そしてプレストン副長官がチームの捜査官の電話を盗聴し、MVDのメンバーの一人がジャッカルと通じていたことが分かるのです。
内通者からあらゆることがジャッカルに漏れていたため、コスロヴァ大佐は、ジャッカルからイザベラを守る為に、家族で違う場所へと非難させることに。
ジャッカルがイザベラの命を狙いに来ると予測して張り込んでいたコスロヴァ大佐ら捜査員たちは、予想通り現れたジャッカルと格闘の末射殺されてしまいます。
コスロヴァ少佐がまだ息のあるうちに駆けつけたデクランは、コスロヴァ少佐から「ジャッカルがあなたに伝えろって。お前は女を守れない…」言葉をその伝えたコスロヴァ少佐は息を引き取ります。
「ジャッカル」最後ラストの結末は?
ジャッカルを捕えるための捜査会議がひらかれ、あらゆる罠を仕掛けることに。
しかし、デクランはジャッカルがコスロヴァ少佐に残した「女を守れない。」というメッセージから、大統領夫人(テス・ハーパー)がジャッカルの狙いなのではと考えます。
ジャッカルはデクランが予想した通り、大統領夫人を狙っていたのです。
警察官の恰好をして大統領夫人が演説する場に潜入したジャッカルは、大統領夫人の命を虎視眈々と狙います。
その頃、アメリカ軍のヘリコプターで現場へと急ぐデクランたち。
大統領夫人のスピーチが始まり、車の荷台に隠しておいた武器の遠隔装置を操作するジャッカル。
現場へ駆けつけたデクランはビルの屋上からジャッカルの車を見つけ、大統領夫人が撃たれる前に、乗っていた武器を破壊することに成功します。
暗殺に失敗したジャッカルは地下鉄へと逃げ込みます。
デクランが追いかけてきていることに気付いたジャッカルは少女を人質に取るのです。
ジャッカルは「この少女を救いたいなら銃を捨てることだ。」とデクランを脅します。
銃を捨てたデクランにジャッカルが銃を向けたとき、ジャッカルの背後からイザベラが銃を発砲しジャッカルを撃つのです。
イザベラの銃でデクランがジャッカルにトドメを刺し事件は幕を閉じます。
ジャッカルは謎の人物のままこの世を去りました。
デクランは残念ながら恩赦がおりませんでした。
しかし、プレスト副長官は「君のおかげで私は大統領夫人を助けた英雄だ。この先なにをしでかしてもクビが飛ぶことはない。」と前置きをして「君みたいな経験豊かな工作員がサラのパスポートと札束を握って本気で姿をくらましたら絶対に見つからないだろうな。」とジョークを飛ばします・・・
そして、「私は道路の向こうにあるスタンドによってコーヒーを飲んでくる。そうだな30分ほどで戻るよ。あらためて礼を言わせてくれ。ありがとう。」とデクランに告げ、デクランを逃すのでした。
THE END
「ジャッカル」見どころ
ブルース・ウィリスとリチャード・ギアの大物俳優の共演が最大の見どころです!
2人が対決するラストのシーンはかなりの迫力と緊張感がありました。
ただ、対決がラストシーンのみというのは少し寂しい気もしますが、他で見ごたえのあるアクションシーンが楽しめます!
実はこの作品は1973年の映画『ジャッカルの日』のリメイク作品なのですが、こちらの方が迫力やアクションは段違いに良いです。
そしてジャッカル役のブルース・ウィリスの七変化も見どころの一つ。
様々な人物に成りすましますが、気品のある紳士から冴えない中年男性までバラエティに富んだ変装が様になっているのは流石でした!
そしてデクラン(リチャード・ギア)との戦いには勝ちましたが、意外な伏兵であったイザベラにやられてしまいます。
ジャッカル(ブルース・ウィリス)はデクランに勝ったのにね・・・無念・・・
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