映画「ジャックと天空の巨人」は、ニコラス・ホルト主演、ブライアン・シンガー監督の2013年の映画です。
そんな映画「ジャックと天空の巨人」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
この「ジャックと天空の巨人」の冒険ファンタジーをお楽しみください。
「ジャックと天空の巨人」あらすじ
平凡な農民のジャック(ニコラス・ホルト)はある日、僧侶から不思議な豆の袋を手に入れます。
だがその夜、床下に落ちて雨に濡れた豆が芽を出すと、グングン伸びて雨宿りに寄ったイザベル姫(エレノア・トムリンソン)を空高く連れ去ってしまいました。
ジャックは姫を捜す捜索隊と一緒に、豆の木を登って行くのですが・・・
童話「ジャックと豆の木」をベースにした冒険ファンタジーです。
「ジャックと天空の巨人」ネタバレ
嵐の夜『エリック大王と天空の巨人』という物語を読む2組の親子がいました。
──今から1000年も前の、昔の話。
神に会いに行こうとした修道士は“魔法の豆”から伸びた、天空につづく長い長いツルを登りました。
ところが、地上から遥か遠い空の上、そこにあったのは巨人の国“ガンチュア”
大きな大きな巨人が住んでいたのです。
巨人は長い長いツルを下り始め、人間が住む地上で大暴れ。
財宝や家畜、なんでも奪ってしまいます。
その中で巨人が一番気に入ったのは、人間の味でした・・・
この頃、クロイスター王国を治めていたエリック王は騎士団、修道士とともに巨人と戦います。
しかし、腕力ではかないません。
そこで、エリック王は修道士に闇の魔法を使わせました。
捕らえた巨人の心臓を1つ溶かし、魔法の力を持つ冠をつくらせます。
エリック王がその冠をかぶると、不思議なことに巨人はひれ伏し彼に従うのでした。
巨人を“ガンチュア”に帰し、あの長い長いツルは切り倒します。
後に“魔法の豆”そして“エリック王の冠”は、エリック王とともに墓石に入れられ、人間界の平和のために今も守られているのです──
巨人との戦いは、年月が過ぎ今や伝説の物語となっていました。
農夫の父と8才の息子・ジャック。
母が残してくれた大切なこの本は、冒険が大好きなジャックの宝物です。
そして代々エリック王の血を引く国王の娘・イザベル。
やさしい母に読んでもらう巨人の物語を「怖くない」と言う好奇心旺盛な女の子。
“天空には恐ろしい巨人がいるんだ”
そんなジャックとイザベルが『エリック大王と天空の巨人』を偶然おなじ芝居小屋で観るのは、これから10年後のことです・・・
夢見る心を教えてくれた両親を亡くしジャック(ニコラス・ホルト)は、親戚のおじさんと慎ましい生活を送っています。
その日はお金を儲けるため、愛馬・アンセルを売りに町に来ていました。
でも芝居小屋にちょっとだけ寄り道するジャック。
『エリック大王と天空の巨人』を上演中です!
大勢の子ども、大人に混じって美しい女性が舞台を楽しんでいます。
彼女はイザベル姫(エレノア・トムリンソン)、窮屈でたまらない城をコッソリ抜け出して来たのです。
2人にとって大好きだった父、そして母との思い出の詰まった物語。
こころに溜まったイヤな気分を吹っ飛ばしてくれます。
ところが、何も知らない酔っ払いが彼女の高価な腕輪を見て言い寄ってきました。
キレイな彼女の事が気になっていたジャック、勇気を出して助けに行くと誰もがそこにひれ伏すのです。
「後ろに誰かいる?」
ジャックが振り返ると騎士団の団長・エルモント(ユアン・マクレガー)率いる屈強な男たち。
何も言わずイザベルは去ってしまいますが、ジャックのハートは奪われたようです。
同じ頃、城ではロデリック卿(スタンリー・トゥッチ)が城門を閉じ、1人の修道士を捕らえろと部下のウィック(ユエン・ブレムナー)らに指令を出すのでした。
ロデリックが大慌てするほどの、とんでもないモノを持ち出した修道士。
それは、アノ“魔法の豆”でした。
ロデリックの密かな野望、それはクロイスター王国を治めること。
さらに、まわりの諸国をも支配しようと言う邪悪なものでした。
そのため、城内にあるエリック王の墓石から“魔法の豆”そして“エリック王の冠”を盗み出していたのです。
そう、あの物語は伝説では無く今も続いていたのです──
馬を売るジャックを見つけた修道士は、あの豆を“聖なる秘宝”と呼び、水に濡らさないで修道院に届けて欲しいと頼んできました。
どう見ても“タダの豆”にしか見えませんが「修道院でお金に換えられる、命がけだ!」と言う彼にジャックはアンセルを譲る事にしました。
豆だけを持って帰ったジャックに、おじさんはカンカン!
「だまされたんだ!」と言って豆を投げつけると、1粒だけ床下に落ちて行きました・・・
おじさんは、ジャックの両親が残した家財を売るため家を出て行ってしまいます。
その頃、イザベルも国王・ブラムウェル(イアン・マクシェーン)に怒られていました。
勝手に決められた婚約者・ロデリックにも嫌気が差していたイザベル。
王宮の外の世界を知りたい彼女は、再び城を抜け出します。
外は嵐。
帰らないおじさんを捜しに行こうとするジャック、そこへずぶ濡れになったイザベルが迷い込んで来ました。
冒険を求める2人が再び出会った時、床下ではアノ豆から芽が!!
大きな音が鳴り揺れると、床を突き破ったツルが勢いよく這いだしアッと言う間にのみ込まれる家。
イザベルを助けようとしたジャックは外に放り出されてしまいます。
勢いを増して空高く上がって行く家にしがみ付きますが、宙吊りになってしまう彼はイザベルの腕を掴むも滑り落ちてしまいました。
翌朝、目を覚ましたジャックの前に国王と騎士団が勢揃いしています。
「なぜ我が娘の腕輪を持っておる?」
ゆうべ起きたことを話し指さすのは、雲よりも高く伸びる“大きな豆の木”の向こう。
騎士団の団長・エルモント率いる精鋭部隊がイザベルの救出へ、大冒険の始まりです!
ロデリック、ウィックそしてジャックも豆の木を登ります。
「巨人がいたら?」ジャックの問いに冷静な団長・エルモント。
「そんなのは絵空事だ。」
大きすぎる豆の木、1人また1人と精鋭部隊は遥か地上に落ちてしまい残ったのは6人。
夜が明け、家を見つけますが彼女はどこにも居ません。
目の前にある石像の中を進むと、奥には広い大地と森が広がります。
その光景に圧倒されながらも、エルモントたちは前進。
ジャックをナイフで脅し、残った豆を奪い取るロデリック。
でも、ジャックは1粒だけ隠し持っていました。
いよいよ巨人の国“ガンチュア”に足を踏み入れます・・・
生き物は生息しているようですが、薄気味悪い森。
エルモントは捜索隊を2つに分けます。
ジャック、エルモントと部下のクロウ(エディ・マーサン)の前に巨人が出現!
岩陰にエルモント、水たまりの中で息を止めるジャック。
しかし、木のうしろに隠れたクロウが見つかり大きな手の中に。
剣で立ち向かったエルモントも巨人の一蹴りで気を失い、連れ去られる2人をジャックは追い掛けるのでした。
ロデリック率いる捜索隊は、イザベルを懸命に捜す騎士の1人が悪巧みによって崖から突き落とされてしまいます。
高笑いするウィックでしたが、突然あらわれた巨人に捕まり食べられてしまいます!
一瞬の出来事に言葉が出ないロデリック。
さらにもう1人の巨人出現で、慌ててカバンを探る彼が手に取ったのは“エリック王の冠”でした・・・
やはりイザベルは巨人に捕まっていました。
物語で読んだ“頭が二つある巨人のボス・ファロン”が彼女の目の前に。
巨人たちは長きに渡り閉じ込められてきた恨みを彼女にぶつけるのでした。
「こいつを食らって復讐を成す!」
イザベルのもとに、エルモントとクロウも連れて来られます。
「仲間は何人、どうやって来た?」
ファロンの迫力にも屈しないクロウでしたが、さいごは食べられてしまいました。
人間界に下りて、もう一度暴れたいファロンは、イザベルたちがどうやって“ガンチュア”に来たのか聞き出そうとします。
そこへ、ロデリックを追い詰めた巨人・フォーとファイがあらわると、皆ゆっくりとひれ伏します。
王冠をかぶったロデリックが来たのです。
彼は巨人向かって「お前たちに自由を与える、戦え!」と言い出すのでした。
イザベルとエルモントは、今夜の宴のメインディッシュにされてしまいます。
巨人の料理人に下ごしらえされる彼ら、そこにジャックがやって来て料理人を倒すことに成功します。
“イザベルの帰り道”あるいは“巨人が下りる道”
地上では国王・ブラムウェルが、この大きな豆の木を切り倒してしまおうか迷っていました。
脱出した3人、しかしロデリックが仕掛けた巨人が大いびきを掻いて“ガンチュア”の出口を塞ぎ寝ていました。
そこで、ジャックが考えたのは、ミツバチ作戦!
大きな体に小さなミツバチが襲いかかると、巨人は崖から落ちてしまいました。
いよいよ帰れる!
すると、エルモントが「ロデリックを倒して王冠を取り返す!」と言い出します。
ジャックにイザベルを任せて“ガンチュア”に残るのでした。
地上では修道士たちが祈りを捧げていましたが、そこへミツバチにやられた巨人が降ってきて地面に叩きつけられます。
その姿に「国のために、豆の木を切り倒す」と決断した国王・ブラムウェル。
娘・イザベルを思う父の顔は悲しそうです。
巨人を引き連れるロデリックそしてエルモント、最後の戦いが始まります。
地上を見下ろすロデリック、隠れていたエルモントに飛び掛かられ、手にしていた“魔法の豆”を落とすのでした。
エルモントは激しい戦いの末、ロデリックを倒します。
死の間際、巨人に救いを求めた彼は、エルモントが王冠を奪う前に助け出されてしまいました。
するとファロンは、ロデリックから王冠を外し自らの指にはめてしまいます。
エルモントは見上げる事しか出来ません。
少し地上が見えてきたジャックとイザベル。
よく見ると大きくウネリを上げながら、巨大なツルが人々を巻き込んで暴れ出しています。
豆の木が下に向かっている事に気づいたエルモントは、それに飛びつきます。
遠ざかる豆の木、ファロンは嘆くのでした。
勢いよく地上に向かう豆の木。
ジャックとイザベルは1本のツルにしがみ付き地上へ、エルモントも水堀に飛び込み助かります。
無事に娘と再会した国王・ブラムウェルは、ジャックに礼を渡しイザベルとともに帰っていきました。
しかし、悪夢が終わったと思っていたのは人間だけだったのです。
巨人の国“ガンチュア”では、ロデリックが落とした“魔法の豆”が見つかり水に投げ入れた豆はグングン成長。
ツルにしがみ付く巨人たちを地上に下ろすのでした。
1人で残っていたジャックは愛馬・アンセルを見つけると、空の上から巨大な豆の木が伸びているのに気づき急いで「巨人が来る!」と先を行くイザベルたちに叫びます。
懸命に馬を走らせるジャックはイザベルらとともに、エルモントが指揮を執り攻撃の準備をしている城内を目指します。
エルモントの号令で放たれた火矢、油を流した水堀に炎が上がります。
城内に入った国王・ブラムウェルとイザベル。
あとはジャックが跳ね橋を通過すれば・・・しかし上がり始める橋、入り口が閉じようとしています。
もうダメという時、アンセルが渾身のジャンプを決めジャックは助かりました。
あきらめずに橋にしがみ付くファロンを燃え盛る水堀に落としますが、彼はまだ生きているようです・・・
「ジャックと天空の巨人」最後ラストの結末
巨人の強大なパワーは、どんどん加速していきます。
この事態を諸国に伝えるため“のろし”を上げに急ぐジャックとイザベル。
しかし、ファロンが追いかけてきました。
必死に走りますが、イザベルそしてジャックが大きな手に捕まってしまいます。
食べられそうになるジャックは、あの“魔法の豆”をファロンの口に投げ込みました。
“魔法の豆”を飲み込み苦しむファロン、すると彼の身体から長い長いツルが伸び出したのです・・・
巨人VS人間の戦いは続いていました。
しかし、エルモントら騎士団も限界、つぎつぎと巨人が城内に入ってしまいます。
覚悟を決めた国王・ブラムウェルたち。
すると、城には大きな豆の木があらわれ、巨人たちがゆっくりとひれ伏していきます。
「後ろに誰かいる?」
エルモントが振り返ると“エリック王の冠”をかぶったジャックがイザベルと戻ってきました。
こうして、巨人は天空に戻され豆の木は切り倒されます。
そして、農夫であるジャックとイザベル姫が結婚。
その後、2人は可愛い子供たちを授かり、幼い頃に父や母がしてくれたように冒険の話を聞かせます。
“魔法の豆”は無くなりましたが“エリック王の冠”は、ながい年月を越え装飾を施し鮮やかな王冠へとカタチを変えました。
そして、現代──ロンドン塔、王室にゆかりのある宝飾品が展示され“エリック王の冠”も、その歴史を伝えていました。
課外授業で訪れた少年・ロディは熱心に王冠を見てニヤリと笑うのでした・・・
THE END
「ジャックと天空の巨人」見どころ
パワーもスピードも桁外れのド迫力な巨人!
大人が見ても「ヤバくない?」と思えるシーンもありますが、R指定は無いので各ご家庭で検討の上、お子さんと楽しむのも良しだと思います…(少々、人が落下します)
直接的に“お食べになられる”部分は見せませんが(寸前!)鮮明な巨人の顔は、かなりワイルドです。
彼らの手のひらにスッポリ収まってしまう小さな人間。
ジャックは主人公なのでもちろんヒーローでしょうが、推しはユアン・マクレガー演じる団長・エルモント、怖いモノ知らずで巨人に立ち向う姿がイケてます♪
捕まって“エルモント巻き”にされて焼かれちゃいそうになるのは「危なーい!」と言うよりもコミカルで笑ってしまいます。
たぶん、イザベルの事が好きなんでしょう。
でも主役はジャックだから引いて、ロデリックと戦って…
そこで!この映画を観たアナタはエルモント派になることでしょう。
さいごの城内での戦いで、キビキビと指揮を執る姿が男前です。
現代に出てくるロディ、名前でピンとくるかも知れませんが誰かと似たカバンを持っていて、さいごにザワザワさせられます。
イギリス童話『ジャックと豆の木』をご存じでも、まったく別物として楽しめるので、スケールのデカい映像体験をしてみませんか?
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