映画「ドラゴン・キングダム」は、ジャッキー・チェン、ジェット・リー主演、ロブ・ミンコフ監督の2008年のアメリカ映画です。
この映画「ドラゴン・キングダム」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
西遊記がモチーフになっています。
■ スタッフ
監督: ロブ・ミンコフ
製作: ケイシー・シルヴァー
製作総指揮:ライアン・カヴァノー、ユエン・ウーピン他
脚本: ジョン・フスコ
撮影: ピーター・パウ
音楽: デヴィッド・バックリー■ 主要キャスト
ルー・ヤン/オールド・ホップ:ジャッキー・チェン
サイレント・モンク:ジェット・リー
ジェイソン・トリピティカス:マイケル・アンガラノ
ジェイド将軍:コリン・チョウ
ゴールデン・スパロウ:リウ・イーフェイ
白髪魔女:リー・ビンビン
「ドラゴン・キングダム」あらすじ
カンフーオタクの高校生・ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は、今日も顔見知りの店主・オールド・ホップ(ジャッキー・チェン)が開く廬炎質店を訪れています。
古いカンフー映画のDVDを探しに来た彼が偶然見つけたのは、奥の物置に置かれていた一本の棒でした。
それは北少林寺の武器だと興奮するジェイソン(マイケル・アンガラノ)ですが、ホップ(ジャッキー・チェン)は相手にしません。
その帰り道、学校の不良どもに絡まれてしまったジェイソン(マイケル・アンガラノ)はその夜の襲撃を手伝わされることになってしまいます。
カンフーが大好きだけどひ弱な高校生はこの夜を境に、とんでもない世界へと足を踏み入れ・・・?
ジャッキー・チェンとジェット・リーという香港が誇るアクションスター共演の豪華なアクション大作の始まりです。
「ドラゴン・キングダム」ネタバレ
不良のいいなりになり、夜になって廬炎質店を襲う手助けをしてしまったジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
しかし抵抗しようとしたホップ(ジャッキー・チェン)が不良の放った銃弾に倒れて状況は一変します。
ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は息も絶え絶えのホップ(ジャッキー・チェン)からあの棒を渡され、これをもとの持ち主に返すように、と言われたのです。
不良たちに追われるまま屋上へ逃げ込んでしまったジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
逃げ場のない状況で不良たちに囲まれたかと思うと、急に後ろへ引っ張られるようにして彼は落ちてしまいました。
目を覚ましたジェイソン(マイケル・アンガラノ)を取り囲むのは全くの別世界。
アメリカどころか時代すら違う状況に頭が追いついていない彼に、山深い集落で古い着物を着た東洋人たちは何かを話しかけてきます。
しかしそこへ武装した兵士が列をなしてやってきたことで長閑だった農村が修羅場の舞台となってしまいした。
住民を槍で刺し、女性を檻に入れ始めた兵士たち。
何が起こっているのかわからないながらも、咄嗟に逃げ出したジェイソン(マイケル・アンガラノ)はそこで一人の男(ジャッキー・チェン)と出会いました。
酒の入ったひょうたん片手に、足取りもおぼつかないほど酔っ払っている男は、何事かを話しかけてきます。
しかし全く聞き取れないジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
何を言ってるかわかんないよ!と喚くばかりの彼に男(ジャッキー・チェン)は急に真顔になり、聞こうとしないからだ!と英語で一喝してきました。
そしてそのままあっという間に追ってきた兵士を倒すとジェイソン(マイケル・アンガラノ)を連れて逃げ出します。
彼に導かれるまま落ち着いたのは飲み屋のようです。
男(ジャッキー・チェン)が使ったのは酔拳という南少林寺の秘拳。
ルー・ヤン(ジャッキー・チェン)と名乗る男は、ジェイソン(マイケル・アンガラノ)自身理解できていない現状を説明し始めました。
曰く、お前は無限の門を使って夢から来たんだ、と。
その特別な棒のお導きかな?と言われた棒は如意棒と呼ばれるもので、古よりの予言を背負う特別な武器なようです。
導かれし者が如意棒を返しジェイド将軍(コリン・チョウ)を倒す―――
つまり導かれし者というのがジェイソン(マイケル・アンガラノ)、そして返す相手は無敵の妖術を誇ったと言われる孫悟空(ジェット・リー)だというのです。
将軍(コリン・チョウ)の策略にはまって如意棒を手放した悟空(ジェット・リー)は、石化した状態で何百年もその時を待っている・・・ルー(ジャッキー・チェン)の語る伝説を聞いていたジェイソン(マイケル・アンガラノ)ですが、そこへあの兵士たちがまた現れます。
彼らは将軍(コリン・チョウ)の配下で、伝説の如意棒を彼らが持っていることに気付いているようです。
ここでも獅子奮迅の働きで敵を倒していくルー(ジャッキー・チェン)。
ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は彼の背中に隠れるばかりです。
しかし如何せん敵が多すぎます。
次から次へ沸いて出るように襲いかかってくる敵を前に、これは逃げるが得策だと判断したルー(ジャッキー・チェン)は、ジェイソン(マイケル・アンガラノ)を連れて駆け出しました。
必死で店から出た彼らを待っていたのはゴールデン・スパロウ(リウ・イーフェイ)です。
馬を用意して待っていた彼女の助けを借りたことで、彼らはやっと遠くへ逃げることに成功したのでした。
彼女が言うにはルー(ジャッキー・チェン)は不死身のようです。
ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は彼にカンフーの教えを請いました。
ジェイソン(マイケル・アンガラノ)が訓練を重ねている頃、将軍(コリン・チョウ)にも如意棒を持つ男の話が伝えられます。
その情報を持ってきた兵士に白髪の魔女・ニチャン(リー・ビンビン)を呼べ、と一言命じる将軍(コリン・チョウ)。
彼は伝説を真実のものとしないよう先手を打とうとしているのです。
特訓に明け暮れる毎日を過ごしているジェイソン(マイケル・アンガラノ)がある日、竹やぶで目を覚ましたときルー(ジャッキー・チェン)もスパロウ(リウ・イーフェイ)もいませんでした。
その時、真っ白な装束を身にまとい白馬にまたがった男が現れました。
必死で逃げるジェイソン(マイケル・アンガラノ)ですが、馬を駆る男にはかないません。
あっという間に如意棒を奪われてしまいました。
帰ってきたルー(ジャッキー・チェン)達が言うのには、きっと賞金稼ぎだろう、と。
男を追ってたどり着いたのは古びた寺院でした。
院内では先ほどの男が座禅を組んでいます。
そっと近づき彼に話しかけたルー(ジャッキー・チェン)ですが、男は反応を返しません。
しかし、それはお前のものじゃない、と言うと男は閉じていた目を開き、二人の戦いが始まります。
最初は押され気味だったルー(ジャッキー・チェン)ですが、ひとたび酒を口にするとたちまち形勢を立て直します。
互角の戦いが続く中で、将軍(コリン・チョウ)の差金だな!と疑いをかけるルー(ジャッキー・チェン)に対し、初めて口を開いた男は、導かれし者を探す使命がある、というのです。
そこでルー(ジャッキー・チェン)はジェイソン(マイケル・アンガラノ)を指しながら彼がそうだ、と伝えるのでした。
目的が重なる四人。
静かなる僧サイレント・モンク(ジェット・リー)が加わった事で、師匠が二人になったジェイソン(マイケル・アンガラノ)の訓練は続きます。
継続は力なり―――徐々に体付きが変わっていくジェイソン(マイケル・アンガラノ)は顔つきさえも精悍に変化してきたのでした。
導かれし者、如意棒を悟空(ジェット・リー)に返すことが目的の三人に比べ、スパロウ(リウ・イーフェイ)が将軍(コリン・チョウ)の居城を目指す理由は少し違います。
彼女は両親を殺された恨みを晴らす為に行動を共にしているのです。
彼女は簪にしている翡翠を使って不死の将軍(コリン・チョウ)を倒すつもりでいるのでした。
五行山を目指し行軍を始めた四人は、そのすぐ側で休憩しています。
花咲く木を愛でながら二人仲良く座って話し始めたジェイソン(マイケル・アンガラノ)とスパロウ(リウ・イーフェイフェイ)。
お互いの身の上を語り、少しずつ心を開き始めた二人は少しずつ惹かれ始めているようです。
しかしそんな二人の前に現れたのはニチャン(リー・ビンビン)です。
如意棒をよこすように要求する彼女は、それを持ち帰ることで将軍(コリン・チョウ)から不老不死の霊薬をもらう約束になっているようなのです。
もちろん抵抗するジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
桃源郷のように美しい場所で戦いが始まってしまいました。
激しい戦いになりますが、ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は以前のようなお荷物ではありません。
訓練の成果を発揮し、自分の身は自分でちゃんと守っているのです。
とはいえ敵の数が膨大すぎます。
圧倒的な兵力の差に逃げ出した四人。
彼らはそのまま五行山に向かいます。
それを見たニチャン(リー・ビンビン)は追いかけるでもなく、静かに構えた弓で一本の矢を放ったのでした。
敵から逃げ出しかなり走りこんだあと、ルー(ジャッキー・チェン)が水を求めて足を止めます。
ところがそんな彼に突然刺さる矢。
ニチャン(リー・ビンビン)が放った矢はここまで彼らを追っていたのです。
ルー(ジャッキー・チェン)は不死ですが、しかし酒が切れた状態の彼にとってこの矢傷は致命的です。
三人は彼を近くの寺に運び入れますが、矢が深く刺さりすぎているため手の施しようがありません。
八仙人の一人であるルー(ジャッキー・チェン)はお酒さえあればなんとかなるのですが・・・。
そこでジェイソン(マイケル・アンガラノ)は天帝の宮殿にあるとされる不死の薬を鳥に向かう決意を固めました。
新月の晩、闇に紛れて忍び込むならなんとかなるかもしれない、という危険な計画ですが、今にも息絶えそうなルー(ジャッキー・チェン)を前に彼はそれが待ちきれません。
国中を危険に指す行為だと言われながらも、ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は一人こっそり出ていってしまったのでした。
如意棒を掲げながら入山した彼を迎えたのはニチェン(リー・ビンビン)です。
彼女に連れられて向かった先には将軍(コリン・チョウ)がいました。
ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は如意棒と霊薬を交換して欲しいと願い出ます。
そんな彼を将軍(コリン・チョウ)はしたり顔で迎えながら、しかし霊薬は先にニチェン(リー・ビンビン)と約束したものだから、などと言い出しました。
当然火花が散るジェイソン(マイケル・アンガラノ)とニチェン(リー・ビンビン)。
ムチを操りながら攻勢を仕掛けてくるニチェン(リー・ビンビン)を前に、ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は防戦一方・・・。
その隙に将軍(コリン・チョウ)が如意棒を手に入れてしまいました。
如意棒を手に入れた将軍(コリン・チョウ)にとって、ジェイソン(マイケル・アンガラノ)はもう用無しです。
このまま打ち首になるか―――と思われた瞬間、サイレント・モンク(ジェット・リー)とスパロウ(リウ・イーフェイ)が飛び込んできます。
一瞬の隙をついて将軍(コリン・チョウ)から如意棒を取り返したサイレント・モンク(ジェット・リー)は、彼との一騎打ちが始まります。
入り乱れての戦いの最中、その間もジェイソン(マイケル・アンガラノ)は霊薬を奪おうとそのチャンスをずっと狙っています。
やっとのことで手が届いた霊薬は、人々の戦いに弾かれながら、そこまで来ていたルー(ジャッキー・チェン)のもとまでパスされました。霊薬を飲んだことでルー(ジャッキー・チェン)復活!
その間将軍(コリン・チョウ)と戦っているサイレント・モンク(ジェット・リー)は押され気味になりながらも、なんとか奪い返した如意棒をジェイソン(マイケル・アンガラノ)にパスしてきました。
受け取ったジェイソン(マイケル・アンガラノ)は如意棒を掲げ、石化した悟空(ジェット・リー)に叩きつけます。
その瞬間、大きな波動のようなゆらぎに大気が乱れました。
そしてその波動が収まった頃、そこに立っていたのは石化が溶けた悟空(ジェット・リー)でした。
「ドラゴン・キングダム」最後のラスト結末
長年の封印を解かれた彼がサイレント・モンク(ジェット・リー)を見て微笑みます。
するとサイレント・モンク(ジェット・リー)は悟空(ジェット・リー)の一本の毛に姿を変えて消えてしまったのでした。
そして始まる悟空(ジェット・リー)と将軍(コリン・チョウ)の戦い。
互角の戦いを繰り広げる彼らの決着こそが、この戦いの勝者を決めます。
そこへ決意に満ちた表情で近づいていくスパロウ(リウ・イーフェイ)の手にはあの簪が握られています。
しかし将軍(コリン・チョウ)に弾き飛ばされた彼女は致命傷を追い、敵討ちは果たせそうにありません。
そんな彼女に駆け寄ったジェイソン(マイケル・アンガラノ)は、あの簪を将軍(コリン・チョウ)の胸に突き刺しこの戦いに終止符を打ったのでした。
戦いを終え、現代へと戻ってきたジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
彼が帰ってきたのは、あの夜の屋上から落ちたその直後でした。
傷だらけで伏せていた彼のもとに駆け下りてきた不良たち。
ホップ(ジャッキー・チェン)を撃った事を黙っているようにと凄みをかけてくる不良ですが、しかしジェイソン(マイケル・アンガラノ)は屋上にいた時の彼とは違うのです。
不良の繰り出すパンチを全てよけ、攻撃に転じるジェイソン(マイケル・アンガラノ)。
彼は銃まで持ち出した不良を呆気なく倒すと、ホップ(ジャッキー・チェン)のために救急車を呼んだのでした。
担架で運ばれるホップ(ジャッキー・チェン)は幸いにも命をとりとめました。
如意棒をもとの持ち主に返したことを伝えると、満足そうに微笑んでいます。
救急車を見送ったあとのジェイソン(マイケル・アンガラノ)に話しかけてきた人がいました。
振り返り驚いた彼が見たのは、スパロウ(リウ・イーフェイ)によく似た少女です。
彼女は向かいの店の子らしく、彼をねぎらうとゴールデン・スパロウという名前の店へ帰って行くのでした。
THE END
「ドラゴン・キングダム」見所ポイント!
【ベスト・キッド】と【西遊記】を組み合わせたストーリー。
ジャッキー・チェンとジェット・リーという香港を代表する2大アクションスター共演!という事で期待してみましたが、正直どっちつかず・・・感が強い作品だったな、と思います。
アメリカと中国の合作だそうなので、お互いのお国柄事情などもあったのでしょうか?
なんだか説明が多く東洋独特の神秘的な部分や、アメリカ特有の思いきりの良さみたいなものはあまり感じられませんでした。
ただ、やっぱりジャッキーとジェット・リーのアクションは格好いいです!
年齢を重ねても見ていてとても楽しい。
出来ることならこのお二人にはバディを組んでいただいて、お互いを武器にするような戦いを見せて欲しかったなと思いました。
話の辻褄を合わせようとせず、これは夢のお話、SF作品だと思って見れば、急に英語を喋り始めるキャラクター達にもいろいろ突っ込みながら楽しめるのではないかと思います。