映画「ラッシュアワー3」は、ジャッキー・チェン主演、ブレット・ラトナー監督の2007年の作品です。
この映画「ラッシュアワー3」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末と見どころを紹介します。
凸凹刑事コンビが今度はパリに乗り込んで大活躍の「ラッシュアワー3」をお楽しみください。
「ラッシュアワー3」あらすじ
ロス市警のカーター刑事(クリス・タッカー)。
香港警察のリー警部(ジャッキー・チェン)。
彼らが出会ったのは、三年前です。
刑事らしからぬ悪ノリもありで、超ポジティブ思考のカーター。
一方のリーは、プロとして真面目に生きて来たから、真逆の二人は事あるごとに衝突!
でも、互いを認め“兄弟”意識が生まれる彼らは、力を合わせて事件を解決しました。
その後、別れを惜しむ二人は、リーの恋の成就も兼ねてニューヨークで休暇を過ごしたけど、やっぱり衝突!?
結局、カーターのせいで、リーは想い人・イザベラ(ロゼリン・サンチェス)とお別れ。
そして現在、パリ行きの飛行機には終わった恋を引きずるリーと、それをイジるカーターが乗っていました。
こうなる経緯は、数日前に狙撃事件が起きたからです──
厳粛なムードが漂う国際刑事法廷で、護衛任務に就いていたリー。
開催されたシンポジウムのテーマは“世界中に蔓延る、中国系組織構成員の撲滅”でした。
指揮を執る人物は、在米香港領事館のハン大使(ツィ・マー)。
これまでも、彼自身そして娘・スーヤンを守ったリーは信頼されています。
しかし、向かいの建物には黒ずくめの男。
照準器が狙うのはハン大使・・・次の瞬間、撃ち抜きました。
猛追するリーは男を追い詰め、引き金に指を。
ところが、振り返ったのがケンジ(真田広之)と分かり、撃つことが出来ません。
「…お前には、俺を撃てない」と冷笑し、リーの心を見透かすケンジは姿を消しました。
そして・・・
「ラッシュアワー3」ネタバレ
ハン大使は一命を取り留めますが、組織の殺し屋によって繰り返される襲撃。
世界最大級の組織撲滅のためにハン大使が集めた重要資料は、すべて奴らに奪われました。
どうにか危機を脱するリーとカーターは、ハン大使の娘・スーヤン(チャン・ジンチュー)の身を案じます。
そして、公私共に良く知るレイナード委員長(マックス・フォン・シドー)家族と、パリ行きを決めたスーヤン。
すると、彼らが空港へ向かうために乗ろうとした車が爆発!
ハン大使、そしてスーヤンを殺そうとする組織は迫っています。
リーたちが分かっている事は、ハン大使が突き止めた“シャイシェン”という名前。
組織の重要人物のようだけど、ボスなのか?一体何者なんだ?
中国人なのに、フランス語を喋る殺し屋。
二日後にはパリで国際法廷の会合が予定されていて、これはもう偶然じゃない!
殺し屋を脅し“ルーズベルト通り50”と“ジャンビエーブ”というヒントも得た、リーとカーター。
こうなりゃ、パリに行くしかないでしょ!という訳です。
パリの空港に到着すると、保安局・レビ警視(ロマン・ポランスキー)から強烈な洗礼!
歩くのもやっとのリーとカーターは、タクシーに乗り込みました。
ところが、アメリカをディスりまくる、パリジャンのタクシー運転手・ジョージ(イヴァン・アタル)。
激ギレするカーターは、一般市民のジョージを銃で脅し“ルーズベルト通り50”にある地下カジノにやって来ました。
賑わう雰囲気に気分が高揚するカーターは、早速カジノと一目ぼれした美女に夢中。
一方、“ジャンビエーブ”という人物を捜すリーには、女性(工藤夕貴)が近づきます。
誘われるまま部屋に入るリーを待っていたのは、殺気立つ彼女の容赦ない襲撃!
カーターを連れて、命からがら外に出たリー。
待機していたジョージのタクシーで逃走すると、黒ずくめのバイク集団が追走&発砲!
初ガクブル体験で青ざめる一般市民のジョージを、奮起させたのはカーターです。
「お前は、スーパー・スパイだ!自信を持って飛ばすんだ!やったれー!!」
「俺は、スーパー・スパイ!」
鋭い眼光でパリの街を激走するジョージは、バイク集団との激闘をやってのけました。
ところが、途中で車外へ放り出されたリーとカーターは、拘束されてしまいます。
そして、二人の前に現れたのは、ケンジでした。
この件から手を引けば命は奪わないと言うケンジに、屈するつもりはないリー。
ケンジも組織の重要人物“シャイシェン”について、決して口を割りません。
彼の手下に連行されるリーとカーターは、隙を突いて逃げ出すことに成功。
“兄弟”という言葉を口にしていた、ケンジとリーの関係がカーターは気になるようです。
──日本人のケンジは、子供の頃に親を殺害され中国の孤児院にやって来ました。
当時、リーも同じ孤児院で暮らしていて、兄弟同然だった二人。
しかし、養子縁組が決まったリーは不自由のない生活へ。
そして、孤独だったケンジは裏社会に堕ちて行ったのです──
リーとケンジの関係を知っても同情はせず、逮捕する事で頭が一杯になるカーター。
一方、ケンジに対して罪悪感が残るリーは、頑なに一人で立ち向かおうとします。
こうして、気持ちがすれ違うリーとカーターは、喧嘩別れするのでした。
夜のパリを歩くカーターは、地下カジノで一目ぼれした美女(ノエミ・ルノワール)を発見!
あとを付いて行くと、彼女は劇場に入って行きました。
掲げられる巨大看板には、彼女の顔と“ジャンビエーブ”の文字!?
同じ頃、国際刑事法廷のレイナード委員長が、ホテルに居るリーを訪ねて来ました。
既に多くの秘密捜査官が殺害され、自身の家族にも危険が及ぶと困惑するレイナード。
ハン大使が突き止めた組織の重要人物“シャイシェン”の事を知っていたレイナードは、リーにすべてを話します。
「“シャイシェン”は、人ではなくリストなんだ」
世界最大級の組織を率いる新リーダーたちの名前が、そこに記されると言います。
リストの存在を知る者によって流出でもされようものなら、壊滅的なダメージを負う組織。
ハン大使や娘・スーヤン、レイナード委員長の命が狙われる理由が分かったリー。
殺されると知っているケンジも、口を割るはずがありません。
「“ジャンビエーブ”という女性が、ハン大使と接触した 彼女が何か知っているかも」
レイナード委員長の助言で、ジャンビエーブが居ると思われる劇場へやって来たリー。
ショーを楽しむ人々の中には、組織の殺し屋とみられる男たち。
そして、カーターと遭遇したリーは「ジャンビエーブの命が危ない」と、伝えます。
一目ぼれした美女の救出!
やる気満々のカーターは連れ出そうとしますが、ショーを止める事を許さない彼女。
カーターとリーは拍手喝采を浴びる歌声を披露し、どさくさに紛れて彼女を連れ出します。
「タクシー!」と呼ぶ、リーの前に停車したのは“スーパー・スパイ”のジョージ!
人生初のカーチェイスに快感を覚えたジョージは「乗んな!!」と、再会を喜びます。
重要リスト“シャイシェン”を盗んだジャンビエーブは、確かに命を狙われていました。
再び現れた、殺し屋(工藤夕貴)から逃れた三人は、スーパー・スパイのジョージ宅に身を寄せます。
「ジャンビエーブ、真実を言ってくれ!リストはどこにある?」
リーとカーターに問いただされる彼女は、意を決してカツラを脱ぎ捨て背を向けました。
スキンヘッドに彫られた入れ墨は、世界最大級の組織を率いる新リーダーたちの名前。
“シャイシェン”に選ばれた女性が、各地を渡り名前を知らせるのが代々伝わる伝統。
そして、その役目が終わった女性は、殺されると言うのです。
あまりにも古臭い伝達方法に「…メールにすりゃイイじゃん!」と、ぶち切れるカーター。
どうやら、ジャンビエーブをそそのかして役目を負わせたのは、ケンジのようです。
ハン大使なら救ってくれるかも──そんな、彼女のわずかな望みも打ち砕かれました。
“スーパー・スパイ”として、最後の任務(送迎)を終えたジョージ。
「女房が、俺にはスパイはムリだからって…やっぱ俺はタクシー運転手さ」
ショボくれるジョージを、リーは心から労い別れました。
その後、リーとカーター、ジャンビエーブは、国際刑事法廷のレイナード委員長のもとへ。
すると、ジャンビエーブを見た、レイナードの様子が変わります。
“カツラ”なんて、誰も一言も口にしていないのに「カツラを取って見せてくれ!」
スキンヘッドに彫られた入れ墨を、じっくり目にすると「証拠を渡すワケにはいかん」
危険を察知したリーは、ジャンビエーブ殺害を企んだレイナードを捕えます。
しかし、掛かって来た電話から「リー、助けて!」と、スーヤンの声が聞こえて来ました。
ハン大使を裏切り、その娘・スーヤンを人質にしていたレイナード。
リーを脅し「ジャンビエーブと二人きりで来い」と、取引を持ち掛けるのはケンジです。
「ラッシュアワー3」最後のラストの結末は?
深夜0時、エッフェル塔にあるレストラン“ジュール・ヴェルヌ”。
「リー、ようこそ!」と歓迎したのち、刀を手にしたケンジの目は鋭くなりました。
一方、葛藤し続けるリーは、ケンジを斬りつけることが出来ません。
窓の外には宙吊りにされ、助けを求めているスーヤン。
そして、“兄弟”の危機に黙っていられないカーターが駆け付け、ケンジに銃口を向けます。
カーターに「銃を捨てるんだ!」と、必死に訴え止めることは出来るリー。
しかし、どんなに攻撃されても、ケンジと本気で戦えないリーは外へ投げ出されました。
足を踏み外せば命はない、それでも容赦なくリーに向かって来るケンジ。
すると、わずかな望みだった転落防止ネットも切り裂き、二人はしがみつくのが精一杯。
リーが見下ろす足元には、ケンジが居て「ためらうな、蹴落とせ!」と、言っています。
言葉が出ないリーは次の瞬間、必死にケンジの手を掴んでいました。
このままでは、二人とも死んでしまう・・・
「…さよなら、リー」そう言って手を離したケンジは、落ちて行きました。
一方、レストランでは、敵をやっつけたカーターがスーヤンを無事に救出します。
その後、フランス国旗をパラシュートにして、エッフェル塔を脱出したリーとカーター。
風に乗って(ただの落下!?)、トロカデロ広場の噴水に着水しました。
そこに現れたのは、美女・ジャンビエーブに銃口を向ける、極悪委員長・レイナード。
引き金に指をかけ銃声が響くと、噴水の中へ落ちたのは撃たれたレイナードでした。
当初は、パリに来たアメリカ人と中国人が、煩わしかった保安局のレビ警視(ロマン・ポランスキー)。
コロッと手のひら返しして、世界最大級の組織をぶっ潰した二人を、熱烈に褒め称えます。
三度目の事件解決をした息ピッタリの最高な兄弟、リーとカーター。
パリでもご機嫌なダンスをして、笑い合うのでした♪
THE END
「ラッシュアワー3」見どころ
まさに、ラッシュアワーの真っ最中で、クラクションが鳴り止まない!
そんな道路のド真ん中で、ロス市警の刑事カーターは、めっちゃ気持ちよさげにプリンスの『Do Me, Baby』を熱唱♪
警官の制服着て、交通整理を“やってる風”だから、アッちゅう間に事故発生です。
「何やってんだよ!(怒)」ってカーター節炸裂からの、女の子を口説くのも当然忘れない!
※相変わらず上司のディール(フィリップ・ベイカー・ホール)に嫌われていて、ヘマやって異動したようです。
安定の自由奔放なヤツが、大事な“兄弟”と今作でもやっちゃいます!
ジャッキー・チェン×クリス・タッカー 人気シリーズ第3弾『ラッシュアワー3』。
前2作を観ていなくても、もちろん何の問題もありません。
だけど、第一印象が最悪のカーターとリーの出会い。
そして、絶妙なバディ感を育んで行く彼らが魅せる、おふざけ&緊迫をマルっと堪能するのは大いにアリですよ!
ハン大使や娘スーヤンは、1作目に登場。※スーヤンは三年で、大人っぽく成長し過ぎ!?
リーの失恋相手は2作目で、殺し屋フー・リ(チャン・ツィイー)と激闘を繰り広げます。
余談ですが、10代20代の頃、ジャッキー・チェンと真田広之のカッコ良さに、どっぷり浸かった私。
今作『ラッシュアワー3』で注目すべきは、そんな二人の共演です。
男の渋み増し増しの二人が魅せるアクションは大興奮で、ちょっぴり切なさもあるんです。
正直、初見ではリーとケンジ(真田広之)の関係に「ほぉ、そう来たか」って薄い印象でした。※個人の感想です。
だけど結局、ケンジを思うリーの真剣な眼差しに、グッと来ちゃうんですよね。
力のこもったジャッキーの表情は、やっぱり惹き付けられるカッコ良さがあります。
エッフェル塔での激闘の末、リーを思ってその手を離すことを決めたケンジ。
リーに別れを告げるケンジの顔が、フッと優しく見える瞬間があるんです。
それは、私の思い込みかもしれません。
それでも、この二人の男に、きっと誰もが胸熱になるでしょう!
ちなみに、ケンジと日本語で話す場面では・・・ジャッキーの日本語力は、安定の可愛さです。(笑)
シリーズを通してストーリー展開は、だいたい似ている気はします。
だけど、リーとカーターのアクションは、爽快感あり過ぎでどう考えても◎
※今作では、殺し屋を演じた工藤夕貴も魅せてくれます!
おまけに下ネタもパワーアップ!?してるから、お気楽にドキドキハラハラ&笑えるかも~!※好みは、人それぞれです!
最後になりますが、国際刑事法廷のレイナード極悪委員長(マックス・フォン・シドー)を狙撃した人物を書くのは、控えさせて頂きました!
仕留めたのは、保安局・レビ警視(ロマン・ポランスキー)ではありません。
『ラッシュアワー3』は旧作なので、ソレが誰なのか知っている方も多いでしょう。
他のサイトでは、その人物の名前がハッキリと書かれていたりします。
しかし、まだ知らないと言うあなたには、是非検索せずに観て頂きたいです!
私自身が初めて観た時に「フゥ~♪最高」って、シビれた思い出がある場面なので・・・
下ネタ同様、好みは人それぞれで「大したことないな」と、思われる方もいるでしょう。
その時は「コレが好きな奴も、世の中には居るんだな」と、その広い心で許して下さい!
多くのファンが夢中になる『ラッシュアワー3』を、最後まで楽しんで下さいね。
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