劇場版「タッチ背番号のないエース」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

劇場版「タッチ背番号のないエース」ネタバレ あらすじ
アニメ

劇場版「タッチ背番号のないエース」は、1986年のアニメ映画です。

この劇場版「タッチ背番号のないエース」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所や無料動画について紹介します。

アニメ版とは違うアレンジの劇場版「タッチ背番号のないエース」をご堪能ください。

 

劇場版「タッチ背番号のないエース」あらすじ

上杉家とお隣の浅倉家には、同じ年に生まれた3人の子供たちがいました。

双子の上杉達也と弟・和也、真ん中にお隣の南ちゃんを入れ、手を繋ぐ3人は仲良しです!

元気過ぎる3人のため、両家のあいだに子供部屋を建てた親たち。

達也、和也、南はそこでい~っぱい遊び、一緒に大きくなっていきました。

 
いつしか遊び部屋は勉強部屋に変わり、3人の中の1人が女だったと気づいてしまいます!

ずっと変わらずに3人でいたい、でも成長と共に秘めた想いを抱く達也、和也、南でした。

 
明青学園中等部から高等部へ進学した達也、和也、南。

『来たれ!○○部』掲示板に貼られた勧誘ポスター、新入生は部活動選びに夢中です。

野球部のエースとして、ずっと活躍してきた和也はもちろん野球部へ。

中等部ではバレー部だった南も、もう決まっているようですが内緒!

どの部活にするか悩む達也は、何食わぬ顔で新体操部やテニス部の女子を眺めています。

 
“町の皆の期待の星” 和也は頭脳明晰で、男女問わず好かれる爽やかスポーツマン!

片や、先に生まれた達也はイイところを全部、弟の和也に吸い取られた “出がらし兄貴”。

ぶらぶら歩く達也に野球部員の練習する掛け声が聞こえ、そこに和也もいました。

それを見ていると「野球やらないの?」と野球部顧問・児島悠子先生が尋ねます。

「野球は和也がやっている」そう言って、何故か野球に消極的な達也。

でも、和也や南にも「野球部に入りなよ!」と言われ続けた達也は入部する決意をします。

ここから三人の青春が始まるのです・・・

 

劇場版「タッチ背番号のないエース」ネタバレ

野球部の部室前、照れ隠しで咳払いをした達也に南の声が聞こえました。

「浅倉南です…よろしく」部員たちはマネージャーになった南に「イエ~イ」と大喜び!

“和也と南は誰もが認める恋人同士” と部室内は盛り上がり、達也は立ち去りました。

 
「南、カッちゃんが好き…」屋上で幼い頃の思い出に浸る達也に、原田正平が近づきます。

中等部でも何かと一緒にいた原田はデカい体に低音ボイス、下駄を履く強面の男。

優れた洞察力で達也の素質を見抜き、上杉兄弟と浅倉南の関係も良く理解していました。

ノートを渡され、原田に言われるがままクラスと名前を書いた達也は…

気づけばヘッドギアにグローブ、リングで強烈なパンチを浴び強制でボクシング部員に!

らしくないボクシングを始めた達也に「バカよ!」と怒る南。

「…何かあったの?」と気に掛ける和也に達也は「絶対、甲子園行けよ」と応援します。

 
中等部のときもバッテリーを組んでいた、松平孝太郎と試合に臨む和也は絶好調。

仲間たちに信頼されるエース・和也を南に任せ、達也は原田とボクシングに没頭しました。

でも、一緒に過ごす時間が減り、南は達也と距離ができたようで寂しさを感じます。

 
河原で兄弟2人の時間を過ごしていると、和也が「南のこと…」と切り出しました。

「兄貴のこと、好きなんじゃない?」そんな事を言われ「バ~カ」とはぐらかす達也。

「和也と南が並んでいるのが自然だ…」

自分の気持ちを隠して身を引く達也に、和也は本心をぶつけて欲しいと思っていました。

ずっと南を想っているから、南の本当の気持ちに気づいていた和也。

達也と正面から勝負するため、南との約束 “甲子園” をめざします。

 
ボクシングの練習試合に、出場する事が決まった達也。

でも、その日は夏の甲子園に向けて行われる、地区予選の1回戦と同じ日でした。

野球部マネージャーの南は、達也の初めての試合を応援に行けず悔しがります。

雨の夜、二段ベッドの上で、ゴロゴロとマンガを読む達也に南が会いに来ました。

「大した試合じゃない…」と、いつものように飄々としている達也に南は語気を強めます。

「ダメ!勝って」

 
翌日、雨で地区予選の順延を願った南ですが、天気は見事な快晴。

スタンドには和也を応援する女子生徒たち、もちろんマネージャーの南もいます。

マウンドに上がる和也、そして達也はリングに立ち2人の試合は同じ頃開始されました。

初球、いきなりホームランを打たれる和也に、呆然とするキャッチャーの孝太郎。

一方、達也は相手にパンチを打ち込み上々の出足、でも初心者なので1Rでヘトヘトです。

リングのコーナーに座る達也に「無理しねえで、適当に…」と原田は声を掛けます。

でも、達也は「勝つよ…この試合勝たねえとな」と気合を入れ2Rへ。

 
マウンドの和也も「この試合勝つよ!」と、いつものペースを取り戻し好投を続けました。

南との約束を守るため、達也と和也は戦います!

明青野球部は1回戦突破、急いで達也の試合へ向かった南は試合後の原田と出くわします。

「よお…上杉も帰った…惜しい試合だった」

 
夜、上杉家では和也の勝利を祝って盛り上がりますが、そこに達也の姿はありません。

二段ベッドの上でふて寝している達也に、いつも通り明るく振る舞う南。

鼻のアタマに絆創膏を貼りアザだらけの顔をした達也は、南にこんな事を言います。

「…こんな時、優しい女の子なら黙ってやさしくキスするんじゃないか?」

南は、そっと達也にキスをしました。

 
明青学園は、甲子園出場めざし地区予選を勝ち進みます。

そして準決勝は、西条高校・寺島 VS明青学園・上杉の投手戦となり六回まで両校無得点。

2アウトで1塁に出塁した西条高校のエース・寺島は、1点をもぎ取るため必死です。

2塁に盗塁を成功させ、3塁も狙う寺島は和也が投げた瞬間スタートを切りました!

明青がライン際の飛球を落とし、一気に本塁へ飛び込んだ寺島は「セーフ!」

今大会全て完封の怪物投手・寺島が取った執念の1点が、和也に重く圧し掛かります。

 
九回裏、1‐0の明青は2アウトに追い込まれました。

でも、焦っているのは “完全試合” に拘る常勝の寺島や、西条ナインと見る明青ベンチ。

明青は逆転を信じて、強心臓の代打・三原を送りますが初球を打ち上げ万事休す!

すると、球場に風が吹き打球は外野手のグローブに当たりフェンスを越えホームラン。

同点、これで寺島は崩れランナー1、2塁、打席には和也が入りサヨナラヒット!

 
地区予選・決勝を明日に控えた夜、和也は南に想いを伝えます。

甲子園に連れて行く約束が果たされた後も、ずっと一緒にいたいと真剣な和也に戸惑う南。

南は和也に「3人は、これからもずっと一緒…」と答える事しか出来ません。

2人きりの勉強部屋で「南、好きだよ」と、和也は南のおでこにキスをしました。

「明日、必ず勝つよ」と部屋を去る和也、泣き出す南、部屋の外に立ち尽くす達也…。

 
地区予選・決勝の朝、父と母と達也に「いってきまーす!」と手を振る和也。

「和也、勝てよ」達也の言葉に「分かった」と答えユニフォームを着た和也は家を出ます。

そそっかしい母は、和也にお守りを渡し忘れていました。

「達也、ちょっと追っかけてコレを和也に渡してちょうだい」

達也はお守りを手に和也がいる学校へ、決勝を待つ球場はグラウンドの整備が進みます。

 
須見工業高校VS明青学園の決勝戦、球場にアナウンスされるスターティングメンバー。

「後攻の明青学園 1番…3番ファースト…4番ピッチャー黒木君…5番キャッチャー松平君」

和也が不在のまま試合開始のサイレンが鳴り、明青はピッチャー・黒木を中心に戦います。

スタンドでスコアブックを持つ南は、和也がいないと知り応援に来ている上杉夫妻の元へ。

「…なんで和也が投げないの?」と、2人も何も知らない様子で、そこに達也もいません。

明青ベンチにも何の連絡も無く、南は公衆電話で家に掛けてみますが誰も出ませんでした。

そこに原田がやって来ると、南は和也と達也が球場に来ていない事を伝えます。

 
町を捜しまわる原田、テレビには和也が投げるはずだった決勝戦が映っていました。

四回表 須見工の攻撃、ノーアウト2、3塁バッターボックスには4番の新田。

警察と野次馬が集まる事故現場「子供を助けようとして、はねられた…」

車と高校生がぶつかったと聞いた原田、スタンド入り口で和也と達也が来るのを待つ南。

場内アナウンスで呼ばれた上杉夫妻は病院へ向かい、死んでしまった和也と対面します。

 
球場には風が吹き、背番号1 和也のユニフォームを着た達也が明青ベンチに現れました。

八回表3‐3の同点、満塁のピンチに明青・西尾監督はピッチャーを交代します!

帽子を目深に被った達也は、声を出す事なく首を振ってマウンドに向かいました。

「……ピッチャー上杉君」和也がやっと来て、安心した明青ナインと南。

スタンドで見守る南の隣に、戻って来た原田が座ります。

「…タッちゃんは?」と聞く南に、原田は一言だけ答えました「今は、試合を見てろ」

 

劇場版「タッチ背番号のないエース」最後ラストの結末は?

マウンドに上がる達也の球は、コントロール無視の剛速球ですがなんとか抑えます。

異変に最初に気付いたのは、長年バッテリーを組む孝太郎「あれは、和也じゃない!」

そんな孝太郎に顧問の児島先生は、慌てて南のところへ来ますが原田が止めました。

マウンドに上がったのが達也だと分かった南は、強い不安に襲われます「カッちゃんは…?」

 
原田から和也の身に起きた事を聞いた南は、バッターボックスに入る達也を見つめました。

普段とは違う真剣な顔をしている達也は、デッドボールで出塁。

児島先生から和也が事故に遭ったと聞かされた、明青ベンチの部員たちは肩を落とします。

南は「試合に勝っても…行けないんだカッちゃんと、一緒に甲子園…」と暗い顔。

でも、諦めない達也は1塁から2塁に盗塁を決め、スタンドから大歓声が沸き起こります。

「甲子園はどうでもいい…俺たちのエースのために勝つ!」と心を一つにする明青野球部。

 
達也を本塁に帰し4‐5でリード、皆が達也を称えますが孝太郎だけは受け入れられません。

九回のマウンドへ向かう達也は、和也を失いうつろな顔をしている孝太郎をジッと見ます。

達也の顔を見た孝太郎は「和也…」と言い、強く頷いた達也。

「しまっていこうぜー!」と、声を張り上げる孝太郎に「おお!」と応える明青野球部員!

相変わらず達也のコントロールは無茶苦茶ですが、孝太郎やバックの守備に助けられます。

 
九回表 須見工の攻撃、2アウトでバッターは4番・新田。

1ストライク3ボール、達也は和也に渡すはずだったお守りを握りストライクを取りました。

フルカウント、空を見上げ「和也…」と力を込めた達也の最後の球を新田が打ち返します。

サードを守る黒木が、ダイビングキャッチし「アウトー!」

 
明青学園は勝ちますが笑顔になれない達也、見つめる南は涙が溢れます。

「悲しいぜ」と原田が呟き、球場に掲げられたフラッグが風に揺れていました。

完。

 

劇場版「タッチ背番号のないエース」みどころ

1981年連載開始、1985年TVアニメ化され何度も再放送された大人気漫画『タッチ』

昭和から令和になった今も達也、和也、南の事を考えると “涙” する人がいるハズです!

今作は、明青学園高等部1年生になった3人を待ち受ける、悲しい運命が描かれています。

しかし、原作と内容が変わっていて『タッチ』ファンが「違うー!」と言うのも事実です。

 
和也を事故で亡くした決勝・明青VS須見工で、達也が和也の代わりとして現れました。

4番に新田がいる須見工に勝利!でも、原作は須見工に負け甲子園は行けず新田もいません。

そもそも、登録外選手の達也の登板は違反行為では…!?

「甲子園はどうでもいい…」と言ってるので、ここは野球部員の気持ちを優先しましょう。

結構無理矢理で、設定も変わり色々足りないシーンも多い!

霊安室で達也の「きれいな顔してるだろう?…」や、南の鉄橋の下で号泣もナシです。

それでも、タッちゃんの気持ちをしっかり受け止め、最後まで見届けてもらいたいです。

 
欠かせないのは、ラフ&レディが歌う主題歌『背番号のないエース』『ガラスの青春(ティーンエイジ)』

まさに80年代の音楽!リアルタイム鑑賞じゃなくとも、聴き覚えがある人も多いのではないでしょうか!

その時代は今のように、どこに居るとか何があったとか携帯電話もナイから分からない。

不安を募らせ、カッちゃんが来るのを待っていた南を想うと、また悲しくなります。

 
セリフが無く表情だけが映され、観る者に解釈を委ねるような原作者・あだち充。

3人の秘めたる想い、その “行間を読む” 事で、キュンとしたり切なくなります。

きっと多くの人が感情を揺さぶられたから、語り継がれる名作になったのでしょう。

 
もちろん達也と和也、南の名場面はたくさんありますが、ここでは親友・原田を推します!

中等部時代から変わらぬ強面、もはや中学生には見えないし高校生とも思えぬドッシリ感。

人の恋路には、瞬時に気づき(自分は奥手!?TVアニメ版参照)一歩引いて見守る。

凄く的を射たコトを言ってくれる、男気溢れる原田を好きな人も多いのでは?

失恋気味の達也をボクシング部に誘い、スパーリングでは1年を痛めつける先輩をKO!

雨の中、達也の部活が終わるの待つ南に遠慮して、一人ゴミ袋を被ってダッシュ!

最高に素敵な親友がいる、タッちゃんは幸せ者ですね。

 
まだ観た事が無いという方は必見!何度も観て『タッチ』を網羅している方も今いちど!

2年生の夏、ライバル・新田と戦う達也 (TVアニメ版は勢南の投手・西村と雨の延長戦!)

そして、3年になると鬼監督・柏葉の登場など今作同様、再構成され物語は続きます。


続編の「タッチ2 さよならの贈り物」もお楽しみ下さい!

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