映画「タイムリミット」は、デンゼル・ワシントン主演、カール・フランクリン監督の2003年のアメリカ映画です。
この映画「タイムリミット」のネタバレ、あらすじや犯人、ラスト最後の結末、見どころを紹介します。
殺人事件の容疑者に仕立て上げられた警察署長の捜査を描いたサスペンス「タイムリミット」をお楽しみください。
「タイムリミット」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: カール・フランクリン
脚本: デイヴ・コラード
制作: ジェシー・ビートン 他
製作総指揮: ジョン・バーグ 他
音楽: グレーム・レヴェル
撮影: テオ・ヴァン・デ・サンデ■ 主要キャスト
マット・リー・ウィトロック: デンゼル・ワシントン
アレックス・ディアス・ウィトロック: エヴァ・メンデス
アン・マレー・ハリソン: サナ・レイサン
クリス・ハリソン: ディーン・ケイン
チェイ ジョン・ビリングスレイ
トニー・ダルトン: ロバート・ベイカー
ポール・キャボット: アレックス・カーター
スターク捜査官: テリー・ローリン
「タイムリミット」あらすじ
警察署長のマット(デンゼル・ワシントン)は人望も厚い有能な人物。
しかし、私生活では妻のアレックス(エヴァ・メンデス)と別居中であり、夫からの暴力に悩む人妻アン(サナ・レイサン)と不倫関係にありました。
ある日、アンが夫とともに焼死体で発見されます。
不倫関係を知られたくないマットは独自に動きますが、出てくる証拠はマットに不利なものばかり。
おまけに本署から捜査担当として派遣されたのは妻のアレックスだった・・・
「タイムリミット」ネタバレ
フロリダ州の小さな町で警察署署長を務めるマット・リー・ウィトロック(デンゼル・ワシントン)。
見事に事件を解決し新聞の一面に載るほどの優秀な刑事です。
部下からの信頼も厚く、仕事面ではいたって順調な日々を送っていましたが、刑事に昇格した妻のアレックス・ディアス・ウィトロック(エヴァ・メンデス)とは別居中。
そんな寂しさを紛らわすために、かつて恋人だったアン・マレー・ハリソン(サナ・レイサン)と不倫関係にあります。
アンは夫のクリス・ハンソン(ディーン・ケイン)からの暴力に悩み、相談に乗るうちに深い関係になってしまったのです。
ある日、マットはアンに頼まれてアンの兄のフリをして病院へと付き添います。
そこでアンの主治医から聞かされたのは、アンが末期ガンで余命半年だという衝撃の内容でした。
マットが主治医に治療法を訪ねるといくつかの方法を教えてもらいますが、どれも高額な治療費を必要とするものでした。
アンはマットに自分の生命保険があると証書を見せます。
保険金は40万ドルとアンは言いますが、マットが証書を確認すると保険金は100万ドルかけられていました。
クリスが金額を変えたのだろうとアンは話します。
アンは保険証書を買うという会社を見つけ、今入っている生命保険を売ってお金を捻出しようと考えます。
しかし、その会社から断られてしまい酷く落ち込んでしまったアン。
そんな姿を見たマットは、どうにか手術代を作ることが出来ないかと考え、証拠品として押収したお金をアンに渡します。
そしてクリスが帰ってくる前に荷物をまとめて自分の家に来るよう伝えるのです。
マットが自宅に戻ると、女房から逃げてきたと言って同僚のチェイ(ジョン・ビリングスレイ)が上がり込んでいました。
アンが来ることを隠したいマットは急いでチェイを追い出します。
その後いつになってもアンが来ないのを不審に思い、マットはアンに電話をしますが何度掛けても繋がりませんでした。
アンの家まで向い、クリスの車があることを確認したマットは家に入ろうとしますが、近所の女性に目撃されてしまったため、一旦家に帰ります。
その数時間後アンの家が火事になり、そこからクリスとアン2人と思われる焼死体が発見されます。
焼け跡から放火である証拠が発見され、アレックスがこの事件の指揮を取ることに。
聞きこみをするうちにアンが浮気をしていたのではとの疑惑が持ち上がります。
アンの主治医にも話を聞きたいというアレックスに、兄のフリをして主治医に会っているマットは酷く動揺し一緒に行くのを断りますが、アレックスに押し切られしかたなく一緒に病院へ向かう事に。
アレックスが受付で主治医の部屋を聞くと、“彼女”のオフィスは3階ですと言われマットは驚きます。
マットが会った主治医は男性だったからです。
更に、検査ではアンにガンは発見されなかったという驚きの内容を聞きます。
マットが会った主治医は偽物で、犯罪歴のあるポール・キャボット(アレックス・カーター)という男でした。
悪いことは次から次へと続くもので、署に帰るとアンの家の前で不審者を目撃したという情報提供者が来ていて、マットを見て「彼に似ていた」と証言され、押収した証拠品の金の番号を照合するからその金を取りに行くとFBIから連絡が入ります。
マットは窮地に立たされてしまうのです。
アンの通話履歴を照合したFAXが署に送られてきますが、どうにか自分の履歴を消去することに成功するマット。
しかし、家の通話記録が照合され、マットの番号が記載されていたのです。
そのことに気付いたチェイの機転でどうにか難を逃れたマット。
訳を聞くチェイに、アンとは不倫をしていた事、証拠品の金を渡してしまった事、クリスとアンにはめられてしまった事を話します。
そこへ、事件のあらたな証拠が見つかります。
クリスとアンは放火された時にはすでに死んでいたというものでした。
ポールの家が分かったマットは、チェイの協力を得てその場所に向かいます。
そこで、ポールが遺体安置所で働いていたことが判明します。
焼け跡にあった遺体は、安置所から盗まれた遺体でした。
カードの使用情報からポールの居場所を突き止めたマット。
ホテルへと急ぎます。
「タイムリミット」ラスト最後の結末
その頃、ポールはクリスと電話で街を出る相談をしていました。
そこへやってきたマット。
ポールと揉みあいになり、ホテルの窓から落ちそうになってしまいます。
間一髪助かったマットでしたがポールは窓から転落してしまい…。
ポールの部屋で押収品の現金を見つけたマットはその金を持ってその場を立ち去ろうとしますが、ポールが落下した事で通報を受けたアレックスと鉢合わせしてしまいます。
どうにかその場を切り抜けたマットでしたが、アレックスはマットに疑いの目を向けるように…。
そこへアンから「クリスに脅されてあなたを騙した」と電話がかかってきます。
この町を出たいけどお金がいるというアンに「金は取り戻したから」と言い居場所を聞き出します。
周りに気付かれないように署を抜け出したマットはアンとクリスがいる場所へ向かう事に。
一方、アレックスはアンの保険金の受取人がマットだという事を知り、訳を聞こうとマットを探しますが、すでにマットは署を抜け出した後でした。
アンとアレックスがいる船に着いたマットはクリスと撃ちあいになりますが、アンがクリスを撃ち、マットにも銃を向けます。
この事件は全てアンが計画したものだったのです。
足を撃たれて動けなくなってしまったマットに最後のトドメをさそうとしたアンでしたが、GPSでマットの居場所を突き止め駆けつけたアレックスに撃たれ息絶えます。
アレックスはマットに「お金は返す気だったの?」と嫌味を言いますが、マットの持っていたケースにはお金ではなく書類とGPS発信機しか入っていなかった為、マットを庇い、「クリスとアンがポールの手下だったと気付いて追っていた」と上司に報告するのでした。
マットは「アンにお金を渡したのは愛ではなく、ガンと聞いて助けてあげたかった。男は時にバカな事をする。愛する妻への愚かな甘えなんだ。」とアレックスに今の正直な気持ちを伝えます。
後日、アレックスは妻としてマットの元に帰るのです。
THE END
「タイムリミット」見どころ
主人公がどんどん追い込まれていくハラハラドキドキのサスペンス!
手に汗握る展開が多くてドキドキが止まりません!
自分が蒔いた種とはいえ、マットに不利な状況がずっと続くので、いつバレやしないかと心臓バクバクです!
このちょっとお間抜けなマットをデンゼル・ワシントンがとっても魅力的に演じています!
自分のやった事を隠すためにまた間抜けな事を繰り返してしまうどうしようもない男性をチャーミングに魅せるって凄いです!
そして、ハラハラドキドキばかりではなく、絶妙なタイミングでコミカルなシーンが盛り込まれているのが良いのです。
マットの同僚・チェイが良い味を出しています。
張りつめた緊張感にホッと一息つけるようなシーンが多いです。
派手なアクションシーンがあるわけではないのですが、どうやってマットがピンチを切り抜けるのか、スピード感のある展開は見応えがあります!
拳銃バンバン!なアクションが苦手な方にもおすすめのサスペンスアクション映画です。
こちらのデンゼル・ワシントン主演の作品もおすすめです。