映画「オブリビオン」はトム・クルーズ主演、ジョセフ・コシンスキー監督の2013年公開の映画です。
この映画「オブリビオン」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
エイリアンによって全滅した地球にひとり残る男の戦いを描く「オブリビオン」をお楽しみください。
「オブリビオン」あらすじ
異星人スカヴの核攻撃により、地球は放射能で汚染され人が住めるような環境ではなくなってしまいます。
それから60年経った2077年。
生き残った人類は土星の衛星タイタンへ移住する計画になっています。
地球に残り上空のタワーで生活しながら地球を守るミッションに就いているジャック・ハーパー(トム・クルーズ)。
ジャックにはここ5年の記憶がありません。
強制的に記憶を抹消されていましたが、いつも見る夢があります。
モノクロの映像の中に一人の女性が登場する夢。
しかし、その夢に出てくる人物の事は全く思い出せませんでした。
ジャックと一緒に暮らし、相棒でもあるヴィクトリア・“ヴィカ”・オルセン(アンドレア・ライズボロー)もジャックと同じく記憶がありません。
二人の任務は残り二週間。
本部のサリー(メリッサ・レオ)からの指令で日々の任務をこなします。
ある日の任務で、ヤンキーススタジアムの跡地に降り立ったジャックはそこで動かなくなってしまった偵察機のドローンを修理することに。
偵察機は敵か味方かを見分けて動くもので、そこに現れた犬を敵と勘違いして攻撃する偵察機をジャックは止めるのでした。
修理が終わり、再び任務に復帰したジャックはもう一つ偵察機を見つけますが、そこは深い穴のようになった場所です。
慎重に中を覗き込みロープを繋いで中に入りますが、そこにあったのは偵察機ではなかったのです。
罠が仕掛けられていて、攻撃されるジャック。
そこに先ほど修理した偵察機が現れ事なきを得るのでした。
翌朝、爆音で起きた二人は窓の外を見て驚愕します。
それは採水プラントのメルトダウンによる爆発でした。
現場へと急行したジャックは、そこでスカヴが使っているであろう信号を受信するのです。
そして・・・
「オブリビオン」ネタバレ
その近辺一体を調査してから帰ると言ったジャックは、ダメだと言うヴィクトリアの言葉を無視して通信を切ります。
ジャックが降り立ったのはヴィクトリアにも内緒にしている隠れ家のような場所。
緑豊かな湖畔のほとりにある小屋には本やレコードなどが置かれていてジャックの癒しの場所になっています。
レコードを流しながら、地球から去る名残惜しさを感じていたジャックでしたが、その時上空にパラシュートをつけた未確認物体が墜落するのを目撃するのです。
その場所へと急行するジャックに、サリーは帰るよう命令しますが、ジャックは自分の目で確認したいと言ってそれを無視します。
ジャックが目にしたのは人が作った宇宙船で、そこには生命反応のあるカプセルがいくつかありました。
その中の一つのカプセルに入っていた女性を見て言葉を無くすジャック。
カプセルの中で眠る女性は夢で見る女性だったのです。
その時偵察ドローンが、生命反応があるカプセルを敵と判断し攻撃を始めてしまいます。
ヴィクトリアにドローンをコントロールするよう通信しますが、圏外でそれが出来なのだと言われてしまうのです。
夢の中の女性はジャックが守ったため無事でしたが、地の人間は全て殺されてしまいました。
ジャックは、唯一救えたその女性を連れてタワーへと戻ります。
その女性は一瞬目を覚まし、ジャックに向かって「ジャック」そう呟くとまた気をうしなってしまいました。
それからしばらくして目を覚ましたその女性はジュリアという名前で、NASAの宇宙飛行士でしたが、60年間カプセルに入り眠っていたためスカヴの侵略を知りませんでした。
ジャックはこの60年間に起きたことをゆっくりとジュリアに説明するのです。
そんな中、タワーの外には双眼鏡でジャックたちを観察する怪しい人物が…。
フライトレコーダーを回収したいというジュリアに協力するため一緒に現場に向かったジャック。
ヴィクトリアは、勝手に任務外の事をしようとするジャックに援護は出来ないと突き放します。
現場でフライトレコーダーを手に入れることに成功したジャックでしたが、その時何者かによって殴られ気絶してしまいます。
目を覚ますと身体が拘束されていました。
ジャックの目の前には見知らぬ男が。
マルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)と名乗るその男は、ずっとジャックを観察していたと告げます。
灯りをつけろというマルコムの言葉でその場に光が差すと、ジャックの目の前には多くの人間がジャックを見下ろしていました。
スカヴだと思っていたのは人間だったのです。
そこへやって来た偵察ドローン。
ジャックとジュリアが拘束されているアジトを見つけ出し攻撃を始めます。
ジャックは、自分を見つけるまで攻撃を辞めないだろうと言いますが、マルコムはバイクを用意して「放射能汚染地区、そこへ行けば全て分かるだろう。」そう言って放射能探知機を渡しジャックとジュリアをアジトから解放するのです。
廃墟となったエンパイア・ステート・ビルへと向かったジャックとジュリア。
ジャックはそこでジュリアから、60年前ある未確認飛行物体の調査をする為オデッセイ号に乗り、任務の直前にジャックが任務から外れた事、そしてその飛行物体が、ジャックらが指示を受けている宇宙ステーション「テット」なのだと聞かされます。
そしてもっと衝撃なのはジュリアはジャックの妻だったのです。
ジャックがずっと夢で見ていたシーンはジュリアとデートをしていた時のものでした。
今いるエンパイア・ステート・ビルでのデート。
ジャックはやっと記憶を取り戻します。
そこへ、ヴィクトリアが寄こしたパトロール機がやって来てきたため、ジャックはこのことを本部には知らせるなと言いますが、タワーに帰るとヴィクトリアはタワーに鍵をかけ、ジャックが勝手な行動をとった事、ジュリアという生存者がいることを報告してしまうのです。
ジャックはテッドに騙されてるのだと説得し外へと連れ出そうとしますが、偵察機が現れヴィクトリアを射殺してしまいます。
通信機に映るサリーは、ヴィクトリアの死を可哀想な事故だと言い、ジャックに新しい任務を与えるからテッドに戻るよう指示するのです。
ジャックはそれを無視してジュリアと逃亡を図ります。
偵察機と激戦をしながら逃げていましたがコントロールを失い墜落してしまいます。
墜落した先は汚染地区でした。
どうにかパトロール機から脱出すると、そこには自分とそっくりな人間がいたのです。
その男ともみ合っている最中に流れ弾がジュリアに当たってしまいます。
男を気絶させたジャックはジュリアを岩場に隠れさせ、男のパトロール機に近づくとその機体には52号と書いてありました。
自分の名前と52号だということを告げるとそのパトロール機は53号のタワーへと向かいました。
そのタワーはジャックが暮らしていたものとうり二つの建物で、そこにはヴィクトリアそっくりの女もいます。
ジャックにそっくりな男とヴィクトリアにそっくりな女はクローンであり、自分もそうなのだと気づいたジャックは、目の前に現れたヴィクトリアのクローンを上手く騙し救命キッドを手に入れるとジュリアの元へと戻るのです。
ジュリアの手当てを終えたジャックはジュリアを秘密の隠れ家へ連れて行きます。
そして、目を覚ましたジュリアに先ほど見たことを伝え、ジュリアの知っている男は自分ではなく、自分はクローンなのだと告白するのです。
ジュリアは、昔ジャックが湖の側に家を建てたいと話し、死を遂げても一緒にいようと約束したことを話します。
ジャックはその記憶がありました。
そんなジャックにジュリアは、これは私たち二人だけが知っている事なのだと話しそっとキスをします。
ジュリアと生きていくことを決心したジャックはマルコムたちの計画を助けるためマルコムのアジトへと向かうことに。
マルコムはそこでジャックにある話をします。
それは本部であるテッドが実はスカヴだということ。
指令を出していたサリーはAIが作り出した物で、デッドは宇宙飛行士だったジャックとヴィクトリアを捕えてそのクローンを作りそのクローンが地球を攻撃していました。
ジャックたちクローンをずっと監視していたマルコムは、ある日ジュリアを助けたジャックを見て、宇宙飛行士だったころのジャックがクローンである今のジャックの中に生きていると確信してこの計画を知らせることにしたのです。
ジャックはマルコムのアジトに捕まえていた偵察機がテッドを攻撃できるようにプログラムを組みます。
しかし、そこへ他の偵察機がやってくるのです。
激しい銃撃戦で、ジャックがプログラムした偵察機は壊れ、マルコムも攻撃で倒れてしまいます。
テッドに向かう決心をしたジャック。
ジュリアを睡眠カプセルに入れパトロール機に乗り込みます。
船内でフライトレコーダーの内容を聞いたジャックは、60年前に何があったのかを矢っと知ることに。
60年前、土星であるタイタンへ向かっていた宇宙飛行士、ジャック、ジュリア、ヴィクトリアたち。
宇宙船は飛行途中で進路を見失ってしまったのです。
起動を修正するためコールドスリープから目覚めたジャックとヴィクトリア。
それ以外のメンバーはジャックたちが地球に向けてカプセルを発射させたのです。
乗組員が宇宙船から離れたあと、ジャックとヴィクトリアはテッドに捕らえられ多くのクローンを作るために利用されたのでした。
「オブリビオン」最後のラストの結末は？
テッドに到着したジャック。
ここに来た目的を問われ、ジュリアを死なせたくないからだと答えるとテッドの内部へと入る事が出来ました。
テッドの中にはまだ眠っている無数のクローンがいます。
パトロール機から出した睡眠カプセルを開くと、そこにはジュリアではなくマルコムが入っていました。
ジャックは、マルコムと共に自分が犠牲になる事を決めていたのです。
その頃、睡眠カプセルに入ったジュリアは、森のなかにあるジャックの隠れ家で目を覚まします。
見上げる上空には爆発するテッド。
ジュリアはジャックが犠牲になったことを感じその場に泣き崩れるのです。
それから3年後。
女の子を出産したジュリアの元に現れたスカヴの生き残り。
その中にはジャックのクローン52号もいます。
52号はずっとジャックの隠れ家とジュリアを探していたのです。
ジャックの気持ちを持った52号とジュリアは見つめ合い再会を喜ぶのでした。
THE END
「オブリビオン」見どころ
大どんでん返しのストーリーにどんどん惹きこまれてしまいました。
登場人物が少なく、シンプルなストーリーだろうと思っていましたが、想像以上に難解で、少し見逃すと訳が分からなくなってしまいます。
主要人物はたった4人ですが、60年前夫婦だったジャックとジュリア、今の世界で恋人であり相棒のジャックとヴィクトリア。
この関係だけでかなり複雑に出来ているのが凄い！
それに、ずっと地球を守るために任務に当たってきたジャックが実は地球を侵略しようとしているエイリアンの手先になっていたというストーリーも面白かったです。
地球にたった二人しかいないジャックとヴィクトリアが深い関係になるのも納得だし、ものすごい緊迫感の中で癒しを求めるジャックと、本部に忠誠を誓うように真面目に過ごすヴィクトリアが次第に気持ちにズレが生じていく過程などもリアルに描かれていました。
最後に全てわかったうえでもう一度見直したくなる作品でした。
トム・クルーズのSF作品が好きな方は「オールユー・ニード・イズ・キル」もおすすめです。
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