映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」は、ガエル・ガルシア・ベルナル主演、ウォルター・サレス監督の2004年の映画です。
この映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
革命家チェ・ゲバラの旅行記「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」をもとに、映画化されました。
■ スタッフ
監督: ウォルター・サレス
製作総指揮: ロバート・レッドフォード、ポール・ウェブスター、レベッカ・イェルダム
製作: マイケル・ノジック、エドガード・テネンバウム、カレン・テンコフ
脚本: ホセ・リベーラ
撮影: エリック・ゴーティエ
音楽: グスターボ・サンタオラヤ■ 主要キャスト
エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ:ガエル・ガルシア・ベルナル
アルベルト・グラナード:ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
チチナ・フェレイラ:ミア・マエストロ
「モーターサイクル・ダイアリーズ」あらすじ
アルゼンチンのブエノスアイレスに住む喘息持ちの医大生エルネスト(フーセル)は、後の革命家チェ・ゲバラです。
7歳年上の先輩「放浪科学者」ことアルベルト・グラナードと共に1台のバイク、ポデローサ号で旅に出ます。
アルゼンチンからチリ、ペルーを経てベネズエラまでの約1万km、6か月間の南米大陸縦断旅行です。
道中、様々な出来事に出会います。
バイクの故障、事故、雪山、徒歩、ヒッチハイク、イカダ・・・
そしていろいろな人にも出会います。
恋人やインディオ、チュキカマタ銅山の最下層の労働者、ハンセン病患者・・・
そして南米の本当の現状を知るのです。
そんな、若き日の革命家チェ・ゲバラが成長していく姿を描く青春ロードムービーです。
あの名優、ロバート・レッドフォードが映画化しました。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」ネタバレ、最後のラスト結末は?
この「モーターサイクル・ダイアリーズ」は単なるロードムービーではありません。
ひとりの喘息持ちの青年が、革命家チェ・ゲバラに変わっていくきっかけを描いた映画です。
エルネスト・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)の誰にでも平等なストレートな行動力が胸を打ちます。
結果的に何かをエルネスト・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が変えたわけではないのですが、その真摯な姿勢が、後の革命家を想像させるのです。
映画の後半はドキュメントのようになっていくのですが、隔離されていたハンセン病患者とのやり取りは心に響くモノがあります。
ハンセン病患者と接する時は手袋をするように言われていたエルネスト・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、彼らと素手で交流するのです。
そして最後の夜にエルネスト・ゲバラは、ハンセン病患者が隔離されている島まで、泳いで渡ります。
お礼がしたかったという理由で・・・
このくだりは、エルネスト・ゲバラの後に発揮されるカリスマ性の片りんが見えます。
一気に周りの人の人望を集めました。
この「モーターサイクル・ダイアリーズ」の最後のラスト結末は、なんとかベネズエラまでたどり着いたエルネスト・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)とアルベルト・グラナード(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ)が空港で別れるシーンでTHE ENDです。
この長い旅の間に、何かが変わった。
その答えを見つけたいんだ。
人々のために。
エンディングには、現在のアルベルト・グラナード(本物)が現れます。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」見どころ
実は私、この映画はバイクでのロードムービーだったので観た。というのが本音です。
登場するバイクもNorton500というレトロなバイクです。
いい味出してました。劇中は故障ばかりでしたけどね。
バイク好きにはかなり魅力的だったのですが、実際はバイクはそれほどフューチャーされず(笑)・・・
その意味では期待外れでしたが、しかし十分に楽しめました。
感動の映画としてです。
世間知らずのいち青年が、だんだん立派に、顔つきまで変わってきます。
大人の男、そして世間の問題点を知るのです。
ハンセン病患者の療養所の最後の夜のスピーチで、エルネスト・ゲバラが言います。
僕らのような者が皆さんの代弁者にはなれませんが、無意味な国籍により国が分かれていますが、南米大陸は1つの混血民族で形成されているのです。
ゆえに偏屈な地方主義を捨ててペルーと統一された南米大陸に乾杯しましょう。
旅は人を成長させます・・・
旅行じゃダメなんですな。
また旅先の南米の風景も見所のひとつです。
しかし、南米で雪が降る場所があるとは、お恥ずかしながら知りませんでした。
バイクで旅がしたくなりました・・・