「紀元前1万年」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「紀元前1万年」ネタバレ あらすじ
SF/ファンタジー

映画「紀元前1万年」は、スティーヴン・ストレイト主演、ローランド・エメリッヒ監督の2008年の映画です。

そんな、映画「紀元前1万年」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

この「紀元前1万年」のスペクタクルアドベンチャーをご堪能ください。

 

「紀元前1万年」あらすじ

紀元前1万年の世界。

ヤガル族の青年デレー(スティーヴン・ストレイト)は巨大マンモスを倒し、青い目の女性エバレット(カミーラ・ベル)を娶ることを認められます。

しかしある日、異民族が村を襲撃し、エバレットを含む多くの村人や女たちが奴隷として拉致されてしまいます。

救出に向かったデレーと仲間たちは、野獣との死闘を経て、強大な文明の地へ辿り着くのですが・・・

 

「紀元前1万年」ネタバレ

遥か遠い昔、紀元前1万年の世界。

ヤガル族は、主食とする“マナク(マンモス)”を仕留める狩人として生きていました。

しかし、姿を見せなくなったマナクにヤガルの民は困り果て、巫母(モナ・ハモンド)と呼ばれる老婆が大地の精霊に語り掛けます。

導きを求め続けたある晩、青い目の美しい少女が巫母のもとへ連れて来られます。

少女の頬に触れ「四本脚の悪魔がやって来る、マナクを狩る最後の日…。」と言う巫母。

悪魔が来ても案ずることはない、1人の勇者が現われヤガルは飢餓から救われると伝えます。

更に「その娘と結ばれる。」と少女を指さすのでした。

 
少女の名前はエバレット。

ヤガル族の“未来の星”を少年・デレーが静かに見つめていました。

“心の目”で巫母が見たものとは・・・。

 
ヤガル族に受け継がれる勇敢な戦士の証“白い槍”と“笛”を手にするデレーの父は、巫母が予言する「その時」を待つことが出来ず、友のティクティク(クリフ・カーティス)に白い槍と笛、そしてデレーを託し黙って谷を離れるのでした。

「谷の仲間を見捨てて、お前の父は消えた!」とカレンに罵られるデレー。

落ち込むデレーにエバレットは寄り添います。

悪魔に家族を殺され独りぼっちのエバレットに、デレーは空に輝く星を教えました。

指さす先に1つだけ動かない星「君も僕の“心の光”だ。」と伝えます。

決して消えない、独りにはしないと。

 
時は流れ、成長したデレー(スティーヴン・ストレイト)は、年下の少年・バク(ナサニエル・バーリング)とマナクが来る時を待っていました。

「ティクティクが、巫母のもとを訪ねた。」と言うバク。

いよいよ“最後の狩り”の時がやってきたのでした。

エバレット(カミーラ・ベル)と結ばれるためマナクを仕留めたいデレー。

しかし、誰もがカレン(モ・ジナール)がマナクを狩って、エバレットを妻にすると期待していました。

デレーはエバレットのために作った装飾品を贈り「マナクを狩る!」と誓います。

 
マナクの鳴き声に気づいたバクは、急いでデレーに知らせました。

現れた無数のマナクに息を呑む3人。

「白い槍を継ぐ選ばれし勇者になるため、マナクを仕留めろ!」とティクティクが皆を奮起させます。

「エバレットは渡さない!」とカレンに断言するデレー。

気づかれないよう、ゆっくりとマナクに近づきます。

 
先陣を切るティクティクに暴れ出すマナク、笛の音が響きヤガルの男達が一斉にマナク目掛けて飛び出しました。

罠を仕掛けた方へ追い込む男達、デレーは転倒してしまいます。

最後尾を走る群れで一番巨大なマナクが網に掛かり立ち向かうカレンですが、その強靭な力で罠を破壊しマナクは走り出しました。

網にしがみ付くも、凄まじい勢いで放り出される男達。

カレンもティクティクも振り落とされ、網に手が絡まるデレーだけが最後まで引きずられるのでした。

 
網から解放されたマナクは、デレー目掛けて突進し始めます。

何とかかわすと、デレーは傍に落ちていた槍をマナクに投げつけ命中させます。

しかし、それでも向かってくるマナク、必死に逃げるデレーが再び槍を投げようとすると岩に槍がはまり動きません。

デレーが慌ててそこを離れると、突進するマナクに槍が突き刺さりました。

足がもつれ大きく倒れたマナク、その槍が更に深く刺さり動かなくなったのです。

 
バク達は、仕留めたマナクのところへ向かい「デレーがマナクを倒したぞ!」と歓声を上げました。

白い槍と笛を継承したデレーは、エバレットを妻にすると言います。

しかし、巫母とティクティクは不安を感じていました。

マナクを仕留めたのは偶然だったと。

それは、デレー自身がよく分かっていました。

白い槍と笛を返し正直にエバレットに話しますが、彼女はデレーの前から去ってしまいます。

 
雪に覆われた朝、四本脚の悪魔の気配に巫母が気づきました。

馬に乗りヤガルを襲う謎の異民族、バクを守った母も殺されてしまいます。

多くのヤガルの民が生け捕りにされ、異民族の指揮官(アフィフ・ベン・バドラ)が一目惚れしたエバレットの姿もありました。

悲しみに暮れるヤガルの民、デレーは山を越え皆を助けに行くと言い出します。

ティクティク、カレンら男達は、未知の土地へ出発しました。

まだ力不足のバクは巫母に止められますが、母を殺された思いから強引にデレー達に付いていくのでした。

 
険しい道のり、バクが気づき手に取った物はエバレットの装飾品でした。

デレーは、決してあきらめません。

その頃、巫母も心の目でヤガルの男達と共に過酷な道を感じていました。

何日も歩き続ける異民族、エバレットが目印になる物を落としていると知られてしまい、指揮官はエバレットの右手を鞭で容赦なく叩くのでした。

血の付いた装飾品を見つけたデレー、追いかけて深い森へ入って行きます。

そこには得体の知れない何かが居て、次々と襲われ悲鳴が聞こえるのでした。

 
デレーは、やっとの思いで異民族を捜し出しました。

エバレットを救うも、直ぐに指揮官に追われてしまいます。

ティクティクらも応戦しますが、背の高い草木が生い茂る森は凶暴な恐鳥だらけだったのです。

竹を槍に見立て懸命に戦うデレー、しかしバク、カレンそしてエバレットが再び指揮官に囚われてしまいます。

ティクティクと合流したデレーは獲物を狩ろうとしますが、大きな罠に掛かりそこには鋭く大きな牙を持つ虎も居たのでした。

何とか虎を仕留めようとするデレーですが、その虎を罠から助け出してあげます。

 
翌日、ある民族が暮らす土地を見つけたデレーとティクティク、しかしそこには襲撃された跡が・・・と、突然現われた男達に2人は取り囲まれてしまいます。

そこに、昨夜罠に掛かっていた虎が現われひるむ男達、しかしデレーが「忘れたのか、命の恩人を。」と話し掛けると虎は去って行きました。

ここは、ナクの民が暮らす土地。

ヤガルの言葉を話すナク族のリーダー・ナクドゥ、何故ならこの土地にデレーの父が訪れていたのでした。

 
“大きな鳥”の巣に皆が運ばれ、最後は“神の山”へ連れて行かれ戻った者はいないと言います。

デレーの父もそうでした。

ナク族には“牙と話した男が仲間を解放する。”という言い伝えがあり、その男こそデレーだと。

直ちにデレーの存在を周りの部族に伝えました。

そして、それは戦いが始まると言う知らせでもあります。

ティクティクは、デレーの父が谷を去った本当の理由を話し始めました。

ヤガル族の未来を思い他部族との親交を図り、輪を広げるために独り姿を消したのだと。

 
また他の部族が襲撃を受けていました。

ナクドゥは、妻を殺され息子も生け捕りにされたと闘志を燃やすのでした。

ひたすらに異民族と歩くエバレット達、バクより小さいナクドゥの息子・トゥドゥも居ました。

ただ砂の景色だけが、そこには広がっています。

トゥトゥ族、クラ族、死の部族、ホダ族、あらゆる部族が集結し目指すは仲間の奪還。

大きな鳥が居たと言う知らせを受け走り出すデレー。

河を進む船には、囚われた様々な部族の人たちが乗っていました。

 
神の山があるのは、蛇の目が光る場所。

山と砂だらけで道を見失い、誰も行けないと言われるそこにエバレットは居るはず。

デレー達は何日も灼熱の砂漠を歩き続けました。

ある夜、空を見ていたデレーは“蛇の目”があの1つだけ動かない星である事に気が付くのでした。

ながいながい部族の列は、あの光を目指して力強く歩き出します。

そして、デレー達は神の山を見つけ出しました。

そこでは、たくさんの奴隷とマナクが強制労働を強いられ巨大な“ピラミッド”を建てていたのです。

あのマナクが力尽きて倒れてしまうほど過酷で、その支配者は「空から来た。」「海の底から来た。」と恐れられ、“大神”と祀られるその者に誰も逆らえないのでした。

 
夜、デレー達は囚われているバクらのもとへ潜入します。

他の部族にも「彼は救世主、“牙”と話した。」と、共に戦おうと声を掛けました。

大神の事を知るという賢者の言葉は「倒せるのは“しるし”が刻まれた狩人だ。」と言うものでした。

デレーは賢者が付ける腕輪に気づきました。

命を救ってくれた男の物と言う賢者、「父の物だ。」とデレーは奮起するのでした。

 
仲間が待つ砂漠へ戻ったデレー、すると3人の追っ手と戦うティクティクの姿が。

すべて倒したはずが、まだ命のある者にティクティクは刺されてしまいます。

「父親のように、勇敢になれ…。」そう言って息絶えたティクティク。

デレーは、白い槍と笛をしっかりと手に取るのでした。

 
大神の奴隷となったエバレット、しかし指揮官は諦めきれません。

「俺の女になれ。」と近づきますが、現れた大神の手下に離されます。

その時、エバレットの右手を見て“狩人のしるし”があると、皆が恐怖におののくのでした。

デレーは、全部族の前に立ち「太陽が昇るとき仲間と合流する、力を合わせて戦うぞ!」と雄叫びを上げます。

 
翌日、エバレットの“しるし”を見た大神は「狩人が来たのだな。」と怒りに震えていました。

デレー達は、労働者に紛れて計画を実行します。

それは、マナクを解放して暴れさせるというものでした。

しかし、すっかり衰弱し闘争心を失くしているマナクは動きません。

力を込めデレーが突き刺した槍に、とうとうマナクが大暴走を始め混乱する大神の一派。

デレーが吹いた笛の音を聞き、皆が一気に攻め込むのでした。

 
大神は、デレーの反撃にエバレットの命を盾にして「ここから引き揚げろ!」と持ち掛けます。

「ここに居る全員を連れて帰る!」と一歩も退かないデレー。

「神のために、奴隷は一生働く。」と断言する大神。

その言葉にデレーの槍が大神に向かって放たれ、大神を討ち取りました。

「あいつは“神”じゃない!」と言うデレーに皆が歓喜の声を上げるのでした。

 

「紀元前1万年」最後ラストの結末

仲間たちが最後まで戦うなか、エバレットが指揮官に捕まってしまい必死に追うデレー。

エバレットは指揮官に矢を突き刺し、デレーのもとへ走り出しました。

しかし指揮官は矢を放ち、エバレットは倒れてしまいます。

 
その時、ヤガル族の谷で待つ巫母がエバレットに起きた痛みを感じていました。

デレーは、指揮官を白い槍で突き刺し決着をつけました。

弱っていくエバレットは「来てくれた…。」と言ってゆっくりと目を閉じるのでした。

 
立ち上がれないデレーの前に、1頭のマナクが止まり大きく鳴きます。

巫母の息づかいが聞こえ、静かに消えて行くとエバレットが目を覚ましました。

エバレットはヤガル族の希望になる、“最期の息”を巫母が与えたのでした。

 
ヤガル族の谷に帰る日、ナクドゥは「君の父からの贈り物だ。」と言って畑に蒔く種をくれました。

「心は、いつも一緒だ。」と別れ、ながいながい帰路に着くのでした。

 
デレーとエバレット、2人がヤガル族を導く時が来ました。

ヤガルの大地に訪れる、春の新しい恵みと共に――

THE END

 

「紀元前1万年」見どころ

『インデペンデンス・デイ』(1996年)、『もうひとりのシェイクスピア』(2012年)など日本でも馴染みのあるローランド・エメリッヒ監督が今作で描いたのは、とてつもない過去の世界です。

巨大マンモスを狩って喰う!

雪の事を“白い雨”、大きな帆を張った船を“大きな鳥”と呼ぶ時代。

クオリティの高いCGは、さすがエメリッヒ監督!

大迫力のマンモス、サーベルタイガーも毛先まで見事です。

恐鳥と戦うシーンも、結構ハラハラさせられます。

 
これまで存在すら知らなかったモノと出会い、言葉が通じない部族と仲間を助けるために力を合わせる男たち!

ヤガル族や、どこの部族より高度な文明を持ち、ピラミッドを建造していた大神率いる悪党軍団。

大神がたった1回投げつけた槍に命中、即死って言う呆気ない幕引きは、もはや潔くて「いいね。」って感じです。(だって、エメリッヒ監督だから♪)

 
唐辛子を食べて「ハァァァ!(辛い)」って我慢して、お偉い部族長に「お前は、まだ少年だ!」と子供扱いされたら「俺は、童顔なんだ。」と言ってかわすデレー。

彼らの愛嬌があるところが意外と可愛らしく、人間味にグッときたりする場面もあります。

あまり深読みせず躍動感あふれる映像にドキドキして、デレーと一緒に大冒険してみましょう!

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