映画「決戦は日曜日」は窪田正孝主演、坂下雄一郎監督の2022年公開の映画です。
この映画「決戦は日曜日」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
清き1票を入れないでってどういうこと?どんな選挙戦か気になる「決戦は日曜日」をお楽しみください。
「決戦は日曜日」あらすじ
2016年。
4歳の娘がいる谷村勉は、衆議院議員川島昌平の私設秘書です。
谷村の娘は自分の子と思えないほど賢いらしく、私立小学校を受験する予定です。
ぬかるみの中、講演会場まで川島を背負って歩く谷村。
川島は谷村と、娘が合格したらどんな願いでも1つだけ願いを聞いてやると約束します。
2019年。
講演中に突然、昌平が脳梗塞で倒れました。
さらに衆議院が解散し、選挙が行われることに。
しかし昌平が選挙に出れるわけもなく、党の関係者や後援会が誰を出馬させるかでもめます。
その結果、扱いやすそうだと昌平の娘の有美に白羽の矢がたちました。
45歳独身の有美はネイルサロンの経営者で、父親が政治家ということ以外は政治と無縁な生活を送っていました。
昌平の事務所にやってきた有美。
有美はそこにいた秘書の濱口祐介(小市慢太郎)、谷村、田中菜々(内田慈)、向井大地(音尾琢真)、岩渕勇気(赤楚衛二)を挨拶します。
しかし事務所をゴミ屋敷と言ったり、なんでこんな道選んじゃったんだろう…と言ってみんな微妙な空気になります。
熱意だけが空回りする有美に秘書一同心配となり、有美のお目付け役に谷村が抜擢されます。
有美は張り切って有権者の家を訪ねますが、選挙権のない外国人に声をかけたり、玄関に招いてくれた有権者に「次は裏口ではなく玄関に招いてください」と言って周囲を呆れさせます。
そして有美は記者会見であいさつするも、原稿に書かれた各々(おのおの)をかくくと読み、記者もあきれています。
さらに少子化対策に聞かれ「結婚しているのに出産しないなんて怠慢、まぁ私も結婚していないんですけどね」と軽口をたたきます。
そんな有美はネットで炎上します。
そしてそんな有美の代わりに怒られ続ける谷村。
党の議員が出て何とか話を収めますが、本人は何とかなったとのんきです。
そして・・・
「決戦は日曜日」ネタバレ
さらに決起集会では逆風が会っても全然元気、と言ったかと思えば急に涙ながらほんとはつらいやりたくない父がどうしてもというからと言い出します。
怒る後援会のメンバーに逆切れする有美、その愚痴を谷村は娘の写真に癒されながらなんとか対応します。
「もう子供じゃないですか」と谷村が言うも他の秘書たちは「子どもあやすような仕事ですから」と他人事です。
さらに街頭演説していると迷惑Youtuverに絡まれ、有美は「クソガキが」と切れてしまいます。
ニュースに流れ、また怒られる谷村。
そして有美は世話してくれなんて言ってない、と言いついに後援会の重鎮たちが手を引くと言います。
「あのバカちゃんと操作しろ」と議員から怒られる秘書たち。
谷村は秘書と有美の意思疎通が必要、と秘書たちの意見をまとめて有美に伝えます。
自分も経営者として聞いていた、と余裕の表情の有美。
谷村の話は危機感が足りない、ふるまいに気を付けてとはじまり遅刻が多い、やる気はあるけどやり方がダメ、相槌が適当と言われたい放題の有美。
さらにご飯の食べ方が汚い、香水がきつい、スマホのカバーダサいと後半はただの悪口に。
集会に人が来ず、責められる谷村。
何とか後援会に戻ってきてほしいと谷村たちが話していると、有美が抗議すると屋上に上がります。
誰も政治に期待しないと熱く語る有美、それを見上げる秘書たち
ここでしゃべっている内容は正論で、案外政治家に向いてるのでは?とつぶやく濱口。
「だからって屋上にあがらなくても」「ちょうどいい高さなのでは」と言う秘書たち。
そして谷村君が言い過ぎたからだ、と言われ「わかりましたよ」谷村は屋上に上がります。
飛び降りる、という有美にどうぞ、という谷村。
とまどう有美は結局飛び降り、続いて谷村も飛び降ります。
しかし大した高さもなく、スタッフが用意したマットのおかげで無事に?飛び降り成功の有美。
「いまさら辞められるわけにはいかない、あなたは元の仕事に戻ればいいが秘書は失職する。あなたが本当にお父さんのことを思っているのはわかっている。」と言う谷村。
そう言われたて有美は、後援会に頭を下げることに。
有美が頭を下げたことで、後援会は戻ってくることになりました。
そして本格化する選挙戦。
公示日、どうなりますかねと言う岩渕に「ほぼほぼ当選する」と言う谷村。
世論調査の結果を聞いているからです。
じゃあこれは?と言う岩渕に谷村はこういうもんだから、と答えます。
昌平の過去の汚職が雑誌に出ます。
お父さんのことだから大丈夫、と言われますが病気中の昌平に代わって有美が会見することに。
そして対応が不満な有美をよそに、事務所スタッフの話し合いの結果、向井が身代わりとなることで話を進めていきます。
そんな中、昌平の様態が悪化します。
万が一に向けて濱口と他の議員で話し合いが行われます。
「使えない女をなんのために押していると思っているんだ」という議員たち。
そこで有美は自分が選挙に出るのは後援会に利用されただけと知ります。
選挙出馬をやめたい有美、しかしそうなると職を失う谷村が必死で説得します。
ここまでの準備で根回しやお金をかけている、やっていくという選択肢しかないと言う谷村。
どうしても選挙に出たくない有美は、記者に記事にしてほしいと内情をぶちまけます。
しかし相手が事務所とつながっている記者だったため、記事にされることはなく話は濱口達に筒抜けです。
そこで有美は、今度は落選すればいいと谷村に協力を依頼します。
谷村はこのような選挙の裏話は珍しい話ではないし、事務所としては否定するために有美に不利な情報を流すことになると言います。
当選落選というよりも、今後の社会での立場を考えるとやめた方がいいという谷村。
そういわれれば有美もさすがにやめるとは言えません。
谷村が娘を連れて昌平の見舞いに来ました。
娘が私立に受かった谷村は昌平にあの約束の話をします。
そこで昌平はふと娘が学校を辞めたいと言ったらどうする?自分の娘の幸せが一番の幸せなんだ、と話しだしました。
そして「お前も受け入れてくれよな」と言います。
娘の寝顔を見る谷村、ついに有美を落とす決意をします。
「支持率を下げるのなんて簡単」と記事をでっちあげ、さらに事務所で暴れる姿を撮影してネットにアップします。
有美の炎上に驚く濱口に「なんだこれ?」と知らないふりをする谷村。
おかしなことばかりする有美に後援会が又も叱りにきます。
そんななか行われた世論調査。
しかし数字は変わらず、むしろコアな層に気に入られて集会にも人が集まるようになりました。
そこでて谷村は昌平と地元企業の金銭的やり取りに目を付け、その証拠となる動画をネットに流します。
そっと倉庫で作業しますが、それを田中に見られてしまいました。
「何も見てない」と何も聞かずに去る田中。
谷村の思惑通り昌平がニュースになり、濱口は対策に頭を抱えます。
「決戦は日曜日」最後のラスト結末
しかしそこに速報で北朝鮮のミサイル発射のニュースが流れ、「これで汚職は吹き飛んだ」と喜ぶ濱口達。
谷村は作り笑いするしかありません。
ミサイルのニュースに昌平のニュースはすっかり報道されなくなり、大盛り上がりの事務所。
その様子を谷村が撮影し、炎上するだろうと匿名でアップします。
そんな時、ミサイルの発射が無くなったというニュースが流れます。
打って変わって暗くなった事務所。
そんな時、敵対する議員が撤退したというニュースが流れ、またも盛り上がります。
すると今度は、有美の事務所の盛り上がったニュースが流れます。
ミサイル発射を喜ぶニュースがなぜか中止を喜ぶ様子として流され、あまりの大盛り上がりに世間で話題となっているそうです。
有美と谷村以外は盛り上がります。
記者会見に行くとファンが集まり、谷村も有美に近づけません。
そんな人当選させちゃいけない、こんな意味のない選挙はない、秘書が言ってんだから信じろと、という谷村。
そして記者会見中、秘書がやったと話しているきに汚職の相手が認めたというニュースが流れます。
有美は「認めなければならないことがある」と父の疑惑を認めます。
迎えた投開票日。
有美はトップで見事、当選します。
結果を受け、スタッフや有権者と握手する有美。
濱口は谷村に、あの動画上げたのは谷村だと思っていると声を掛けます。
最後に多雨村の所へやってきて、握手をした有美。
その後ろで、新型肺炎のニュースが流れます。
暗い事務所で作業をする谷村。
有美は谷村に八つ当たりしますが、だからやりましょ政治家としてと谷村は答えます。
僕は決めましたよ、あなたはどうなんですか?と言われた有美はやろうと言います。
完。
「決戦は日曜日」みどころ
いきなり出馬することになった議員の娘。
当選させるために悪戦苦闘し、落選させるためにさらに苦労する秘書が主役です。
有権者から見たら汚い事情も議員関係者からしたらよくある話なのですね。
主演はコメディ作品もそつなくこなす窪田正孝さん。
選挙という本来なら重たい雰囲気になりかねない作品ですが、窪田さんのおかげで軽快な作品となっています。
共演は宮沢りえさん。
夢見がちなご令嬢をキュートに演じています。
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