「COSMIC RESCUE」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見所も!

映画「COSMIC RESCUE」ネタバレ あらすじ
SF/ファンタジー

映画「COSMIC RESCUE」は、2003年7月に公開された佐藤信介監督のSF映画です。

この映画「COSMIC RESCUE」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。

当時の人気アイドルグループ、V6のComing Century(森田剛・三宅健・岡田准一)の映画デビュー作品でもあります。

■ スタッフ
監督: 佐藤信介
製作: 廣瀬雄
製作総指揮 : 藤島ジュリー景子
脚本: 岡田俊平、佐藤信介
撮影: 藤石修、笠告誠一郎
特撮:尾上克郎
音楽: 都啓一

■ 主要キャスト
南條俊:森田剛
江口亮:三宅健
澤田東:岡田准一
江波香織:松本莉緒
橘明子:戸田菜穂
冴島達郎:遠藤憲一
望月綾:堀北真希
千葉京子:菅野美穂

 

「COSMIC RESCUE」あらすじ

近未来、人類は月に基地を構え、さらなる宇宙開発をもくろみ急ピッチで様々な施設建設が進められていました。

しかし、人々が宇宙に出る事が珍しい事ではなくなって以来、宇宙船の事故も増えてきます。

そういった事故の人命救助を行う機関として、宇宙開発関連保険はコスミックレスキュー、通称CRを結成させました。

そんなCRの中において、第89師団のリーダーを務める南条俊(森田剛)は、かつて伝説的な活躍をして人々の命を救い、その物語は漫画化されて多くの人が知る事となっています。

そんな彼に憧れてCRになった澤田東(岡田准一)と、船体のメカニックを一手に引き受ける江口亮(三宅健)の三人で形成された第89師団でしたが、主な仕事は宇宙に漂うゴミ、デブリを回収する事が主な仕事となっていました。

思っていたような働きが出来ずうっぷんを抱えていた澤田(岡田准一)は、ある日座礁船からの救助信号を受け取ります。

しかしその信号を受けた者は他におらず、それどころか救助信号の履歴すら残っていない有様…。

助けを求めてきた少女は果たして実在の人物なのか?

そして南条(森田剛)・江口(三宅健)・澤田(岡田准一)の三人は彼女を救うことが出来るのか!?

宇宙を舞台にしたSFアドベンチャー作品です。

 

「COSMIC RESCUE」ネタバレ

毎日続くデブリ拾いに嫌気がさしている澤田(岡田准一)は、漫画片手に『俺たちの仕事は人命救助なんでしょー!』と叫ぶのが日課になっています。

そんな澤田(岡田准一)の騒ぎなどどこ吹く風で相手にしない南条(森田剛)と、デブリ拾いも立派な仕事だとうるさそうに諭す江口(三宅健)の三人で形成された第89師団は今日も平和です。

宇宙では太陽フレアに合わせて全電源を切らなくてはなりません。

通信放送により知らされるフレアの時間に電源を落とす南条(森田剛)と江口(三宅)。別室にいる澤田(岡田准一)にも電源を落とすよう連絡しますが、ふて寝してしまっている彼はその声に気が付きませんでした。

 
ガタガタと、太陽フレアの影響を受けて揺れる船内。

フッと目を覚ました澤田(岡田准一)は途切れ途切れに聞こえてくる救難信号に気が付きました。

慌てて駆け寄るとそこには一人の少女(堀北真希)が。『助けてください!』と訴えかける少女(堀北真希)を見て澤田(岡田准一)は南条(森田剛)と江口(三宅健)の元に駆け戻り、すぐに少女(堀北真希)を探す為の操作に取り掛かりました。

しかし、そんな信号など受けていない南条(森田剛)と江口(三宅)は半信半疑の状態です。

それでも、救難信号があったのならと座礁船を探すべくレーダーで捜索してみると、1つの反応が見つかりました。

宇宙船に悲鳴を挙げさせながら全速力で現場に向かう彼ら。

しかし、その途中で座礁船を示していた信号は急に消えてしましました。

 
ありえない出来事に驚く彼らですが、辿り着いた先はかつて日本政府が火星開発の足掛かりにと建設していた、巨大なデブリだったのです。

立ち入り禁止区域でもあるその場所に入ってしまった南条(森田剛)ら第89師団は、宇宙警察に捉えられ月面基地へと連行されてしまいました。

管理官の橘(戸田菜穂)の部屋へと呼び出された3人は、宇宙船の違法改造を始めとする数々の服務規程違反を理由に、しばらく基地に滞在して報告書を作成する事を命じられます。

しかし、救助を求めてきた彼女の事が心配な澤田(岡田准一)は基地の本部で信号の履歴を見るよう大騒ぎを始めます。

江口(三宅健)は江口(三宅健)で、急に消えた信号の事が気になっていて…

 
ところが、そんな彼らの動きを察知した宇宙開発庁長官の冴島(遠藤憲一)は、橘(戸田菜穂)に命じて第89師団の解散、彼らを解雇するよう言い渡しました。

冴島(遠藤憲一)がそうまでして隠したかったこと、それは過去に起こった事故についてでした。

その事故は巨大デブリと化した基地予定の残骸に、大きな宇宙船が激突し多くの人々が犠牲になったものでした。

しかも冴島(遠藤憲一)は、この事実が公となっては宇宙開発のための国家予算が減らされる、という理由で事故そのものを隠蔽してしまったのです。

その事を知られるわけにはいかない冴島(遠藤憲一)は、解雇という強硬手段を取ってでも彼ら第89師団を遠ざけたかったのでした。

さっきまで報告書で済むと思っていた3人は、クビと聞いて愕然としてしまいます。

解雇を言い渡す橘(戸田菜穂)にも逡巡の色が見えていますが、しかしそれでも上官からの命とあれば従わざるを得ません。

橘(戸田菜穂)も『荷物をまとめておきなさい』としか言えないのでした。

 
しかし、少女(堀北真希)に絶対助けに行くと約束をした澤田(岡田准一)は納得がいきません。

自分たちを連行に来た宇宙警察官を捕まえて彼らの警察船へと向かいます。

そこにあったのは、どれほど探しても見つからなかった座礁船からの救難信号でした。

誰にも信じて貰えなかった少女(堀北真希)がそこにいる、自分の間違いではなかったことを確信する澤田(岡田准一)。

しかしその後ろでは、捕えられていたはずの警察官がいつの間にか腕の捕縛をほどき、彼を一撃して今度は澤田(岡田准一)が捕えられてしまいました。

捕えられ、基地の中で監禁されたていると冴島がやってきます。

『あの少女は我々が先に救って、今は別のCR船にいる。だから君らは地球へ帰れ』と言われても信用が出来ない澤田(岡田准一)は、見張りの警察官を騙して逃走するのでした。

 
江口(三宅健)もまた突如信号がレーダー上から消える、というあり得ない事実と、その後急に解雇へと変わった処分から、政府に対する疑念を抱いていました。

彼は橘(戸田菜穂)の元を訪れ自分の推察を話すとともに、何か隠している事があるはずだ、と詰め寄ります。

するとそこへ、地球に帰る冴島(遠藤憲一)がやってきました。

間一髪で隠れる江口(三宅健)。

その彼の眼の前で『こんな文書が残っていては困る』と、冴島(遠藤憲一)はとある文書をシュレッダーにかけ始めました。

何が書かれているのか気になって仕方ない江口(三宅健)でしたが、橘(戸田菜穂)が機転を利かせて冴島(遠藤憲一)を連れ出してくれたことで、あわや裁断終了!の直前にシュレッダーから文書を引き出す事に成功。

自分たちの宇宙船の脱出ポットの隠れて文書を読んだ江口(三宅健)のところへ逃げ出してきた澤田(岡田准一)が合流し、二人は隠蔽された事実を知ってしまいました。

このままでは救出された少女が危ない!そう確信した二人は立ち上がります。

 
一方その頃南条(森田剛)は、基地から地球へ電話をかけていました。

相手の留守を知らせる画面を見つめながら、切ない表情を浮かべる南条(森田剛)。

相手は、南条(森田剛)を主役にして漫画にもなった伝説の救出劇で亡くした相棒の妻(菅野美穂)でした。

その出来事こそ、冴島(遠藤憲一)が隠蔽したあの事故だったのです。

南条(森田剛)は、もはや一刻の猶予もない事故船の中で、たった一つ残った脱出ポットに相棒を押し込め、彼だけを先に逃がしました。

ところが皮肉なことに、その直後に救援部隊によって助けられた南条(森田剛)とは反対に、相棒が乗った脱出ポットは発見されることが無く、そのまま彼は二度と帰って来なかったのです。

あの時俺が…と自分を責める南条(森田剛)は、その事故以来人命救助の最前線から離れ、今回の解雇通告にも唯一抵抗を見せません。

 
第89師団を解雇した冴島(遠藤憲一)は、座礁船に乗っていた少女(堀北真希)を乗せて地球への帰還を図ります。

ちょうどその時巨大デブリの残骸が、冴島(遠藤憲一)と少女(堀北真希)を乗せた宇宙船を巻き込むようにして移動を始めました。

デブリの嵐の中で損傷してしまった宇宙船、誰かが救助に向かわなくてはならない場面で立ち上がったのは南条(森田剛)でした。

彼は江口(三宅健)と澤田(岡田准一)と共に宇宙へ飛び出していきます。

何とかドッキングした宇宙船内で、宇宙飛行士や冴島(遠藤憲一)、そしてあの少女(堀北真希)を救出した三人。

あとは澤田(岡田准一)が戻るだけ、と言う場面でドッキング部分が破壊され、これ以上モタモタしていると全員の命が危ない、と悟った彼は一人手を離し、真っ暗な宇宙へと残る事を決めました。

ここで南条(森田剛)が動きます。江口(三宅健)に『お前は宇宙船を守れ』と指示を出すと、モーターバイクに跨ると澤田(岡田准一)を追いかけて行きました。

このまま自分は死ぬのか…と涙ながらに宇宙を漂っていた澤田(岡田准一)でしたが、太陽フレアの爆発を背に、ものすごい勢いで走ってくる南条(森田剛)に気付きます。

澤田(岡田准一)を捕まえた南条(森田)は、漂っていた残骸の裏に回る事でフレアの爆発を回避するのでした。

 

「COSMIC RESCUE」最後ラストの結末

九死に一生得た二人は江口(三宅健)に連絡し、迎えを頼みます。

ほっと一息ついた南条(森田剛)が見つけたのは、ずっと見つからなかったあの相棒でした。

相棒の乗った脱出ポットが盾になって二人は救われたのです。

やっと彼を連れて帰れることに、南条(森田剛)は涙をこらえることが出来ませんでした。

 
こうして月面基地に帰り着いたあと、南条(森田剛)は相棒の家に電話をかけます。

彼の妻(菅野美穂)に相棒が見つかったことを報告する南条(森田剛)に、『彼はあなたのせいじゃないって言っていたのよ』と優しく言葉を返します。

相棒の残した遺児を見詰めながら微笑む南条(森田剛)の目には優しい涙がにじむのでした。

 
江口はと言うと、協力してくれた橘(戸田菜穂)の元を訪れていました。

『自分の心に正直になる事を貴方から教わったわ』と微笑む橘(戸田菜穂)に、江口(三宅健)もまた優しい笑みで応えます。

二人は穏やかな時間を過ごしながら、目の前に広がる宇宙を眺めるのでした。

そして澤田(岡田准一)のところには、救出された少女(堀北真希)がやってきます。

『一生忘れません』と感謝を伝える彼女に、澤田(岡田准一)は照れくさそうに『今度また何かが起こっても俺が必ず助けてやるよ』と笑うのでした。

 
一度は解雇された第89師団ですが、その決定は覆され、今また宇宙を漂いながらデブリを回収する日々を送っています。

そこに、どこか投げやりだった南条(森田剛)、宇宙船の事しか頭になかった江口(三宅健)、デブリの回収作業を軽く考えていた澤田(岡田准一)はもういません。

宇宙の安全を守る事こそが希望であり未来を創る事なのだと、三人の絆はより強固なものとなって日々の業務に邁進するのでした。

完。

「COSMIC RESCUE」見所ポイント!

現在各方面にて多彩な活躍を見せるV6の年少組、Coming Century通称カミセンの三人が初めて主演を果たした映画です。

今や30代の半ばになった彼らの若かりし初々しい演技が楽しめる作品で、ジャンルとしてはアイドル映画と言って良いでしょう。

監督は今年続編が公開予定の図書館戦争を作った佐藤信介さん。

「図書館戦争」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ
映画「図書館戦争」は、岡田准一・榮倉奈々主演、2013年の日本映画です。この映画「図書館戦争」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。原作は有川浩の小説で、アニメ化もされている佐藤信介監督の映画です。

今から10年以上前の作品であるため、未来の話なのにアイパッド的な物がない、とかCG技術などの遅れによる粗はすこしみられますが、それでも低予算の映画のわりに細部まで作り込まれた作品に仕上がっていると思います。

 
アイドル映画とはいえ、内容のない、ただアイドルだけを愛でて終わるような作品ではありません。その中核を担ったのが森田さんの演技でしょう。

過去の自分を悔いて現在を生きていないような目、相棒の事を思って涙する目、再び人命救助のために立ち上がる目、と簡単なようで繊細な演技が求められるキャラ設定を如何なく表現されていたと思います。

無気力にただただ宇宙のごみを拾い続ける、しかし取り付く島がないほど心を無くしているわけではないその絶妙な演技は、物語に落ち着きをもたらしてくれました。

かつてのヒーローが何かのきっかけを得てまた立ち上がる、という物語は古今東西、洋画邦画問わず描かれてきましたが、大仰な芝居で劇的に見せるのではなく、静かな抑えた芝居から一気に力強さを増す演技への移行がとても素晴らしかったです。

また、普段は落ち着きが無くニコニコと笑っているイメージが先行する三宅さんも、今作では理論的に話をする冷静なキャラクターの作り込みが無理なく発揮されていました。

この人の演技を他にも見てみたい、そう思わせるには十分な魅せ方で、いつかアイドルの先輩SMAPの稲垣五郎さんのような化けっぷりを見せてくれるのではないかと楽しみです。

岡田准一さんに関しては、一番に思ったのがドラマ[木更津キャッツアイ]で演じたぶっさんと言う役がかぶるな、ということでした。

ぶっさんのように物憂げに落ち着いた部分はほぼない、熱血漢の新人隊員役だったので、彼の明るく突き進む部分が似ていたからかもしれません。

楽しみ方としては邪道かもしれませんが、コアなファンが多い[木更津キャッツアイ]をご覧になっていた方なら、ぶっさんが宇宙の仕事に就職した!と言う目で見ても楽しめる役だったと思います。

 
もともと監督は森田さんと岡田さんの役を反対にして考えられていたんだそうです。

しかし実際にお二人に会ってみた結果、このような役柄に落ち着いた、と。

もし入れ替わっていたら、熱血漢な森田さんが見られたのかな?と思うと、それはそれで見て見たかったな、と思います。

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