映画「ぶどうのなみだ」は、大泉洋主演、三島有紀子監督の2014年の映画です。
この映画「ぶどうのなみだ」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。
オール北海道ロケ映画「しあわせのパン」のスタッフが作った、オリジナル北海道企画映画の第2弾です。
「ぶどうのなみだ」スタッフ・キャスト
■ スタッフ
監督: 三島有紀子
製作: 「ぶどうのなみだ」製作委員会
製作総指揮 : 森谷雄、岩浪泰幸
脚本: 三島有紀子
撮影: 月永雄太
音楽: 安川午朗■ 主要キャスト
アオ(大泉洋)
ロク(染谷将太)
エリカ(安藤裕子)
警官のアサヒさん(田口トモロヲ)
郵便屋の月折さん(前野朋哉)
リリさん(りりィ)
バーバーミウラ(きたろう)
アオとロクの父親 (大杉漣)
エリカの母親(江波杏子)
「ぶどうのなみだ」あらすじ
北海道空知地方で、アオ(大泉洋)と一回り年の離れた弟のロク(染谷将太)のふたりの兄弟は、父の遺した小麦畑と葡萄の樹で農業を営んでいました。
ロクは小麦を、アオはワインを作っています。
アオは”黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造に励んでいますが、なかなか理想のワインができずに、悩み悪戦苦闘していました。
そんなアオをロクは複雑な思いで見ています。
ある日、二人の前にキャンピングカーに乗った女性、エリカ(安藤裕子)という女性が現れ、なぜか穴を掘り始めます。
このエリカの登場で兄弟二人きりの静かだった生活が変化していきます。
なぜエリカは穴を掘るのか?
それぞれに悩みや、過去を持つ兄弟と女性がどう変わっていくのかを、北海道の美しい大自然をバックに描いていきます。
「ぶどうのなみだ」ネタバレ、最後のラスト結末
アオ(大泉洋)は青年時代に音楽家を目指して家を出ています。
そしてこれから成功するだろう直後に、突発性の難聴になり音楽家を諦め、家に帰ってきます。
映画冒頭のアオ(大泉洋)がオノ持って古いブドウの木にいるシーンは、音楽家を断念したアオ(大泉洋)が全てを終わらせようとしたシーンだったと思います。
そこでその木のブドウを食べて・・・自分がブドウ(ワイン)を作る決意をしたのでしょう。
ロク(染谷将太)は母親が亡くなり、そしてアオ(大泉洋)がいなくなり、ついには父(大杉漣)も亡くし、しばらくの間、ひとりで暮らしていました。
その寂しさを紛らわすために木琴を始めました。
そしてエリカ(安藤裕子)は幼少時に母(江波杏子)が出て行き、母とは会わずに今まで暮らしていました。
「アンモナイト」はそのトラウマから始まっているようです。
最初は反目しあっていたアオ(大泉洋)とエリカ(安藤裕子)ですが、次第に深いトコロで共感しあうようになります。
穴を掘りだしたエリカ(安藤裕子)の目的はアンモナイトを採掘する為でした。
アンモナイトは母との思い出の品です。
そしてその穴までにもブドウの根が伸びている事に気が付きます。
それを手紙でアオ(大泉洋)に知らせ、自分は社会的に成功している母(江波杏子)の所へ行きます。
この未完成のワインを成功させたいから、お金を貸してほしいと・・・
エリカ(安藤裕子)はワイン樽をアオ(大泉洋)にプレゼントし、去っていきます。
ココからアオ(大泉洋)が奮起して、より良いワインを作るのです。
ラストは完成したワインを持って、アオ(大泉洋)がエリカ(安藤裕子)の元に行きます。
お互いの気持ちを確認した二人は、またこの地で暮らすようになってTHE ENDです。
「ぶどうのなみだ」見どころ
ぶどうのなみだの見所は、ストーリー以外の所で登場する、北海道のカントリーな雰囲気です。田舎暮らしに憧れる人には、たまらないでしょう。
ワインと焼きたてのパンと、カントリー風のインテリアとグッズが並ぶ食卓。
そして雄大な風景・・・
木をそのままくり抜いたような木の食器は欲しいですね。
ワインも飲みたくなりました(笑)
バーバーミウラ(きたろう)のお店のインテリアも素敵でした。
あんなお店、憧れますね。
そして序盤に登場する犬のバベット。
犬種はオールド・イングリッシュ・シープドッグと言います。
名前は太一くんだそうです。
メチャ素敵・・・
映画から話がそれてしまいました(笑)
私的にはストーリーよりも、その北海道のカントリー風の世界観が魅力の映画でした。
こちらの「愛を積む人」も北海道の四季の移ろいが堪能できる作品です。
「ぶどうのなみだ」は特に大きな出来事がおこるわけでもなく、淡々と物語が進んでいきます。
個人的にはもっとロク(染谷将太)を描いてほしかったなと思います。
みんなの感想