「悪の教典」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころは?

映画「悪の教典」ネタバレ あらすじ
ホラー・スリラー

映画「悪の教典」は、 2012年の伊藤英明主演、三池崇史監督のR15+指定、日本映画です。

この映画「悪の教典」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

サイコパス教師の狂気を描く「悪の教典」をお楽しみください。

原作は貴志祐介の小説です。

若手俳優がたくさん出演している事でも話題になりました。

 

「悪の教典」スタッフ・キャスト

■ スタッフ
監督: 三池崇史
製作総指揮: 山内章弘
製作:市川南
脚本: 三池崇史
撮影: 北信康
音楽: 遠藤浩二

■ 主要キャスト
蓮実 聖司:伊藤英明
柴原 徹朗:山田孝之
釣井 正信:吹越満
久米 剛毅:平岳大
片桐 怜花:二階堂ふみ
前島 雅彦:林遣都
夏越 雄一郎:浅香航大
蓼沼 将大:KENTA
安原 美彌:水野絵梨奈
永井 あゆみ:伊藤沙莉
鳴瀬 修平:永瀬匡
松本 弘:工藤阿須加
白井 さとみ:松岡茉優
塚原 悠希:山崎紘菜

「悪の教典」あらすじ

東京町田にある晨光学院高校の教師である蓮実蓮司(伊藤英明)は、見た目の良さと明るくフランクな人柄から女生徒による親衛隊が出来るほどの人気教師です。

渡米経験もあり、学歴も高く何でもそつなくこなす蓮実(伊藤英明)はPTAや他の教師からの信頼も厚く、まさに理想の教師像そのもののような人物でした。

しかしそれは彼の仮の姿でしかなかったのです。

本当は、今までに何人もの人々を殺し、渡米中には人を殺すことそのものに楽しみさえ抱いてしまったシリアルキラー…

自分にとって邪魔になった人間は様々な偽装を用いて事故や自殺に見せかけて殺していくのです。

誰からも評価が高い蓮実(伊藤英明)でしたが、そんな彼に猜疑心を持つ生徒たちがいました。

早水圭介(染谷将太)、片桐怜花(二階堂ふみ)・名越雄一郎(浅香航大)の三人です。

彼らは、蓮実(伊藤英明)の過去を調べ上げ、彼の周りではあまりにも沢山の事故や事件が起こり人が亡くなっている事実に辿り着くのでした。

校内暴力やモンスターペアレンツなど、学校生活における様々な問題点を抱えながら、自分の思うとおりに動かない人間を排除し続ける蓮実(伊藤英明)ですが、彼はあまりにも沢山の犠牲者を出しすぎた…

これは、天才的な頭脳を持つシリアルキラーが冒す人生最大の大量虐殺の物語です。

 

「悪の教典」ネタバレ

物語の冒頭、全裸の少年がナイフを持って両親の寝室へと近付いていきます。

生まれながらにして他人への共感能力が欠けている蓮実少年は、それに気付き彼を社会から隔離しようとした父親を母親もろとも殺し、自身にも深い傷をつけて警察からの目を反らしたのでした。

その少年が蓮実(伊藤英明)です。

その後も、蓮実は殺人を重ねていきます。

 
高校教師となった蓮実は、一人のモンスターペアレントに悩まされていました。

娘がいじめられていると思い込んだ父親が、毎日のように学校へやってきて蓮実を口汚く罵るのです。

そこで蓮実はヘビースモーカーであるその父親が、自宅の玄関先でタバコを吸っている事を利用します。

猫避けの為に並べられたペットボトルの水を灯油に入れ替え、いつものようにタバコをポイ捨てした父親に引火させて、自宅全焼と共に邪魔者を殺す事に成功したのでした。

 
次に蓮見のターゲットとなったのは、クラスの問題児蓼沼将太(KENTA)です。

彼は素行に問題のあった蓼沼を追い詰める為、学校裏サイトを利用したのでした。

クラスメイトの父親が焼死したのは蓼沼が放火したからだと書き込み、それに激怒して暴れ回った彼を退学処分としたのです。

その上、自分が女生徒とキスしているところを見られたのではないか、と考えた蓮実は退学になった蓼沼を慰めるようにして誘い、彼を殺して自身の秘密を守ったのでした。

 
その後も学校を襲う不幸の連鎖に違和感を持った者がいました。

男子高校生の早水圭介(染谷将太)は、蓮実が前の学校で受け持っていた生徒が、相次いで4人亡くなっている事を突き止め彼に不信感を抱いています。

そんな彼は、同じように蓮実(伊藤英明)を疑っている数学教師の釣井(吹越満)から彼の考えを聞きました。

釣井は、京都大学を中退後渡米した蓮実(伊藤英明)の経歴に不自然な空白が多すぎると言うのです。

しかしこの話は蓮実によって仕掛けられた盗聴器により全て彼の耳に入ってしまいました。

 
蓮実は、もともと情緒不安定気味だった釣井を電車内での自殺に見せかけて殺し、彼と話をしていた少年が早水(染谷将太)だという事を突き止めます。

捕えた早水をいたぶるように拷問しながら、他に共謀者がいないか聞き出そうとする蓮実。

事実、早水は名越雄一郎(浅香航大)と片桐怜花(二階堂ふみ)の二人に自分の考えを聞かせていたのです。

しかし彼は2人の名を残すことなく、蓮実によって殺されてしまいました。

突然姿をくらました早水。

学校では家出したと説明されましたが、早水が蓮見を疑っていたことを知る名越と怜花はそれを信じられません。

二人の蓮見への疑いが確信に変わった瞬間でした。

 
その頃蓮見は肉体関係にある女生徒安原美彌(水野絵梨奈)に、蓼沼(KENTA)の携帯電話を持っている事を見られてしまいます。

その場は適当な言い訳で切り上げましたが、これにより自身の犯罪が明るみに出る事を恐れた蓮実は安原を殺す事にしたのでした。

学園祭の準備で盛り上がっているその晩、屋上に安原を呼び出した蓮実は、体育教師である柴原(山田孝之)に凌辱された、との彼女の遺書を勝手に作成し、屋上から彼女を投げ落としたのです。
これで自分の邪魔をする者はいなくなった…。

そう安心しながら屋上を後にする蓮実ですが、しかしその姿を永井あゆみ(伊藤沙莉)に見られてしまいます。

ゴシップ好きの彼女は安原と蓮実の関係を疑っており、2人して屋上へ上がって行くところから見ていたのでした。

そこで永井(伊藤沙莉)も殺す必要性が出てきた蓮実。

そんな彼に思い浮かんだのは、恐ろしい殺戮計画でした。

 

「悪の教典」最後のラスト結末

学園祭の準備で校内に残っている生徒は自身が受け持つクラスだけ。

そこで、蓮実の計画の軸とされたのがクレー射撃を趣味とする久米剛毅教諭(平岳大)です。

元々同性愛者との噂のある久米が、前島雅彦(林遣都)との恋仲の行く末を悲観して暴挙に及んだとの筋書きを建てたのでした。

 
その計画を元に次々と生徒たちを殺害していく蓮実。

にこやかに鼻歌を歌いながら迫る彼に次々と殺されていく生徒たち。

異変を感じて出てきた柴原(山田孝之)を含め、校内残る教師、生徒全員を殺し、犯人に仕立て上げる為に呼び出した久米(平岳大)を自殺に見せかけ殺した蓮実は、駆けつけた警察官に、自分は捕まって監禁されていたと供述し、全てを闇に葬り去ろうとしました。

しかし、彼の思い通りに事は運びません。
生き残りの生徒がいたのです。

殺されたクラスメイトを隠れ蓑にして生き残った名越(浅香航大)と怜花(二階堂ふみ)は、蓮実が犯人だと訴えかけます。

そのうえ、保健室に設置されているAEDの録音機能に残された生徒の声から、事件の全てが蓮見によるものだと証明されたのです。

 
被害者から一転、容疑者として警官に連れられていく蓮実。

悪魔に取りつかれた、そんなことを嘯く蓮実は怜花達の前で英語の歌を口ずさみながら連れられていきます。

その姿に怜花は蓮実の新しいゲームの始まりを感じ取ったのでした。

映画の終わりに『TO BE CONTINUED』と出ます・・・

完。

 

「悪の教典」見どころ

三池監督の真骨頂とも言うべきグロさ満点の映画でした。

原作も読みましたが、正直、何故この本を書いたのか、また何故この物語をわざわざ映画化したのか、と言う点においては全く理解できませんでした。

耳を疑うような事件が頻発する実社会のニュースを見る事の多い現代では、こんな風に大した理由もなく、まるでシューティングゲームのように人が殺されていく物語に意味を求めても仕方ないのかもしれませんが、どんな作品にもあるだろう信念とでもいうか、訴えかけてくる作品の根幹を拾い上げる事が難しかったです。

理不尽な事件の容疑者が、精神薄弱などで罪を償わない事を批判しているのでしょうか…?

 
とにかく、ただただグロイ…
同じ三池監督で学園もののグロ作品といえば「神さまの言うとおり」があります・・・

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まるでゲームのような展開の中で、物語をグッとリアルに近付けたのは伊藤英明さんの存在ではないでしょうか?

伊藤さんと言えば、海猿に代表されるような熱く力強い男性像を真っ先に思い浮かべますが、意外や意外、こういった[何を考えているか分からない男]をやってもハマるんですね。

爽やかで逞しくてフランクで、実際の高校に居たら間違いなく本当に親衛隊が出来そうなリアリティーと、そんな人がニコニコと笑顔を浮かべつつ授業をして回るようにして生徒を殺していく、その二面性が伊藤さんからはきっちり感じられました。

だからこそ、この蓮実と言う人間が気持ち悪くて仕方なかったです。

ラストの気が触れたようにして振る舞うその仕草を見て、二階堂ふみさんが抱えた恐怖がこちら側にもダイレクトに伝わってきて心底ゾッとしました。

 
もうひとつの見所は、今は有名になって来た若手俳優がたくさん出演している事です。

映画公開当時は無名だった俳優さんの姿が初々しいです。

そんな姿を見つけてみるのもまたひとつの楽しみかも知れません。

チラッとしか映っていない人もいますから(笑)

本作は原作である小説と今作の映画、そのほかに漫画化もされています。

それぞれを読み比べてみるのも、新しい角度からの捉え方が出来るかもしれませんね。

続編を予想させる終わり方でしたが、未だに未定のようですが・・・

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