映画「リプリー」はマット・デイモン主演、アンソニー・ミンゲラ監督の1999年公開の映画です。
この映画「リプリー」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
富豪の息子を殺して彼になり代わろうとする青年を描く「リプリー」をお楽しみください。
「リプリー」あらすじ
劇場のボーイとして働く貧しい青年トム・リプリー(マット・デイモン)。
ある日、呼ばれていたピアニストの代わりにあるパーティでピアノを弾いたリプリーは、他のピアニストから借りていた上着を着ていたことから、大富豪であるハーバート・グリーンリーフ(ジェームズ・レブホーン)に息子と同じプリンストン大学の生徒だと勘違いされ声を掛けられます。
リプリーは咄嗟に彼の息子であるディッキー(ジュード・ロウ)の友人であるフリをしてしまうのです。
グリーンリーフは、イタリアで暮らすディッキーが一向に帰ってこないと愚痴を零し、どうにか連れ帰ってくれないかと頼み、アルバイト料として1000ドルを提案します。
破格の値段に、リプリーはその依頼を受けることに。
リプリーは、まずディッキーの事について調べ始め彼の好きなジャズを猛勉強するのです。
イタリアへ向かったリプリーは、事前に写真で見ていたディッキーを見つけると、大学で見かけて知っていたと嘘をつきディッキーに近づきます。
ディッキーはリプリーが父親から頼まれてイタリアまで来たのだと気づき冷たくあしらいますが、リプリーがジャズの話をし始めると心を許し始めるのです。
ジャズを通して親友となった二人。
リプリーは次第にディッキーに対して友情から愛情へと気持ちを変えていくことに。
ディッキーにはマージ・シャーウッド(グウィネス・パルトロ)という婚約者がいましたが、リプリーはマージに対しても嫉妬を抱いていきます。
そして・・・
「リプリー」ネタバレ
そんなある日、ディッキーの遊び仲間のフレディ・マイルズ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と三人で出かけたリプリーでしたが、ディッキーが自分を放っておきながらフレディと仲睦まじくする様子に激しく嫉妬してしまうのです。
そんなリプリーを煩わしく思ったディッキー。
そのタイミングでグリーンリーフから、このまま息子が帰ってこないなら依頼を取り消すと連絡を受けたリプリーはそのことをディッキーに相談しますが、ディッキーはアメリカに帰るようリプリーを説得するのです。
別れる前の旅行に出かけた二人でしたが、船に乗っている時に心無いディッキーの言葉に激怒したリプリーは思わずオールでディッキーを殴り殺してしまいます。
リプリーは遺体を乗せた船を海に沈め証拠隠滅を図るとそのままホテルに戻る事に。
ホテルのフロントでたまたまディッキーに間違われたことを逆手に取り、リプリーはそのままディッキーになりすまして生活を始めるのです。
そして、ディッキーの婚約者マージには、ディッキーがいなくなったことを怪しまれないよう、ディッキーの名前を使って別れの手紙を書きマージへと渡します。
ディッキーに捨てられたのだと悲しみに暮れるマージを残し、リプリーはローマで新たな生活を始めるのです。
ディッキーに成りすました生活を続けるリプリーの前に、イタリアへ向かった時に出会ったメレディス・ローグ(ケイト・ブランシェット)が現れます。
メレディスは金持ちの娘で、リプリーがディッキーに成りすましている事など知らずに好意を寄せるようになるのです。
ある日、メレディスとのデートで劇場に向かったリプリーはマージと再会します。
ディッキーとの別れに納得していないマージは、リプリーにディッキーもこの場に来ているのかと尋ねますが、リプリーはマージの話をはぐらかしたままその場を後にするのです。
マージが同伴者として連れて来ていたピーター・スミス=キングスレー(ジャック・ダウェンポート)はメレディスと知り合いだったため、今後嘘がばれたら大事になると感じたリプリーはメレディスに別れを告げます。
嘘で塗り固められたリプリーの生活は綱渡りのような危うさがありました。
そんな中、ディッキーの友人フレディがディッキーに会いにやって来ますが、リプリーは今ディッキーが不在なのだとその場しのぎの嘘をつきます。
しかし、長年ディッキーと友人関係だったフレディは、ホテルの内装がディッキーの好みでない事に気付き、リプリーがディッキーに成りすましているのではと疑い始めるのです。
嘘がバレてしまったことに焦ったリプリーはフレディを殺してしまいます。
事故死に見せかけたフレディの死でしたが、イタリア警察はリプリーが扮するディッキーを容疑者として疑います。
ディッキーを殺したボートも見つけ出していた警察は、ディッキーがリプリーを殺害したのだと推理しているのです。
成りすましがバレてしまうのではないかと焦るリプリーに追い打ちをかけるように、マージがリプリーの元へやって来てしまいます。
ディッキーとして刑事と対面したリプリーがマージと会った事でリプリーだと分かってしまえば今までの罪が全て明るみになってしまうのです。
しかし、どうにか警察にバレることを避けられたリプリー。
警察にはディッキーが書いたと見せかけた手紙が渡るよう手配していました。
殺人を犯したディッキーが全て罪を認め、自分の者はリプリーに譲ると書かれた遺書のような手紙でリプリーは難を逃れます。
そのままローマからヴェネチアに移り住んだリプリーは、トム・リプリーと名前を変え、以前マージの同伴者として出会ったピーターと再会します。
イタリア語が得意でないリプリーは、ローマ警察からの取り調べで通訳を頼み、そこから少しずつ互いの事を知った二人は愛情を抱き始めるのです。
しかし、穏やかな時間はそう長く続きませんでした。
マージがピーターを訪ねてきたため、リプリーもマージと再会することに。
ディッキーにプレゼントしたはずの指輪がピーターとリプリーの部屋にあるのを見つけたマージは、ディッキーは自殺したのではなく、リプリーに殺されたのではと疑い始めます。
ディッキーの父親をイタリアへ呼びだしたマージは、リプリーの事を話そうとしますが、グリーンリーフは女遊びの激しい息子に失望していて、マージがディッキーとの仲を取り持って欲しいのではないかと勘違いし、手切れ金だと言ってマージに渡すのでした。
「リプリー」最後のラストの結末は?
グリーンリーフは、探偵を雇いリプリーの元へ向かわせます。
リプリーは、これで全てバレてしまうだろうと覚悟しますが、グリーンリーフは今までリプリーが犯した罪が全てディッキーの仕業だと勘違いし、そのことを内密にしてくれたら口止め料として今までディッキーに送っていた仕送りをリプリーに渡すと提案してきたのです。
その金を受け取る事になったリプリーは、晴れやかな心でピーターと船旅に出かけることに。
しかし、リプリーはその船でメレディスと再会してしまいます。
メレディスとはディッキーとして付き合っていたため、なりすましを続けようとディッキーとして彼女にキスをするのです。
どうにかその場を収めたリプリーでしたが、同じ船の中で友人であるメレディスとピーターが出会ってしまったら大変なことになると考え、部屋に戻るとピーターに手をかけてしまうのです。
「ごめん…。ごめんね…。」そう涙を流しながらピーターの首を絞めるリプリー。
やがてピーターの息は絶えるのでした。
THE END
「リプリー」見どころ
一枚の上着が変えてしまった運命。
あまりにも上手くいきすぎているストーリーと、マット・デイモンの演技が何だか後を引く作品になっています。
豪華なキャストも見どころの一つで、マット・デイモン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、ケイト・ブランシェットなど、有名な俳優陣が名を連ねています。
何といっても、金持ちの生活に憧れ、ディッキーとの生活でその生活に溺れて行ったリプリーの執着がなんとも気味悪い!
このマット・デイモンは「インビクタス 負けざる者たち」などのイメージとは遠くかけ離れています。

色気むんむんなジュード・ロウ演じるディッキーとの差もあるかもしれませんが、とにかくちょっと気持ち悪い感じが何とも気になって続きを見てしまうのです。
いつバレるのかとハラハラ見てしまいますが、きっと最後はバレてスッキリ終わりだろうと思ったら愛するピーターまで殺してしまって…。
この後、リプリーがどうなったのか気になってしまいますね。
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