映画「ラスベガスをぶっつぶせ」は、ジム・スタージェス主演、ロバート・ルケティック監督の2008年のアメリカ映画です。
この映画「ラスベガスをぶっつぶせ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末について紹介します。
ラスベガスで大金を稼いだ学生の実話をもとに映画化した「ラスベガスをぶっつぶせ」をお楽しみください。
ラスベガスで起きた、ブラックジャックのカードカウンティング事件を題材としたベン・メズリックの小説『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』が原作です。
■ スタッフ
監督: ロバート・ルケティック
製作: デイナ・ブルネッティ他
脚本: アラン・ローブ他
撮影: ラッセル・カーペンター
音楽: デヴィッド・サーディ■ 主要キャスト
ベン・キャンベル:ジム・スタージェス
ジル・テイラー:ケイト・ボスワース
コール・ウィリアムス:ローレンス・フィッシュバーン
ミッキー・ローザ教授:ケヴィン・スペイシー
チョイ:アーロン・ヨー
キアナ:ライザ・ラピラ
ジミー・フィッシャー:ジェイコブ・ピッツ
マイルズ・コノリー:ジョシュ・ギャッド
「ラスベガスをぶっつぶせ」あらすじ
マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質をミッキー教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われます。
チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に成功します。
が、平穏な日々は続かず、仲間割れ、裏切り・・・
ベンの運命はいかに??
「ラスベガスをぶっつぶせ」ネタバレ
ハーバード医科大を目指すベンは奨学金を得るための面接に来ていました。
成績優秀で自信を持つ彼でしたが、他にも優秀な候補者が数十人おり面接官からは「驚嘆するような話は無いのか?」と問われて言葉に詰まってしまいます。
30万ドルという学費の当てもなく困り果てるベン…
普段は友人とロボットの開発に関する「2.09大会」を目指している程度で、学生らしい遊びや恋愛ごとには関わらない生活を送ります。
そんなベンがミッキー教授の授業を受けた際に、変数変換についての意見を整然と述べたことで運命が変わっていきます。
彼の感情に流されない良さと、数学的な才能を見出したミッキーは「カジノのブラックジャックで儲けないか?」と誘うのでした。
ベンの才能ならカードカウントはたやすく、勝ち続けた際にでも引き際をわきまえることが出来るだろう…
そう言われましたが、ベンとはかけ離れた世界の話だったこともあり断ります。
ミッキーの元には既に学生のキアナ、フィッシャー、チョイ、ジルが特訓を始めており、ジルは改めてベンのバイト先であるスーツ店に訪れます。
そして再度チームへ勧誘を説得され、美人で前から興味を抱いていた彼女が直に来てくれたこともあり、ベンは加わることを決意しました。
そこから学業の合間に特訓し、カードカウンティングの手法と仲間との合図の仕方を学びます。
ジルたちが偵察役として稼げそうな場を見つけたら合図を送り、ベンはプレイヤーとして参加し、その際に偵察役は場の流れを示す数字を伝えるというのが作戦…
あとはプレイヤーがカードの数字と流れを計算して勝利していけばチップを大量に入手可能でした。
ディーラーに仲間だと気づかれないよう、12は卵、9はネコ…というように数字を単語にした暗号も覚え、いよいよベンの初陣です。
怪しげな地下でのブラックジャックをする集まりで、順調に稼いでいくベン。
ですが突如、麻袋を被せられて「カウントは!?」と何者かに問われます。
ベンは不正していないと叫ぶ中、「カウント=18」という暗号が浮かび、18と答えるとミッキーの「おめでとう」という声が聞こえます。
麻袋が外されてテストに合格したことを告げられ、どの生徒も最後に受ける試練だったと聞いてベンは安堵します。
ベンはついにラスベガスのカジノに向かうため空港で待ち合わせをし、フィッシャーからトイレの個室で半ば強制的に25万ドルを下着の中に隠されることに…
カバンだと搭乗時の検査で見つかりますが、下着の中なら大丈夫と言われ緊張します。
そして動揺したせいかベンはカバンを忘れそうになり、検査時に呼び止められてヒヤヒヤするのでした。
ホテルに着いたメンバーはカジノに行き、作戦通り順調にお金を稼ぎました。
中でもベンの稼ぎは一番だったことでミッキーは称賛します。
しばらくは学校とカジノを行き来する生活を送り、ベンも順調に学費を稼ぎますが、プレイヤーだったフィッシャーは彼の実力に嫉妬し始めます。
ついにカジノで作戦実行中、勝手な行動をとったためチームを外されてしまいました。
一方でベンは学校の友達とロボット大会を巡って不和状態になり、カジノの楽しさに没頭していきます。
冷静さを失った彼はブラックジャックでより多く儲けようとミッキーの指示する引き際を無視。
20万のチップを失ったことで、ミッキーは激怒し弁償するよう言い放ってその場を去ります。
4人で再度ゲームをしに行こうと語るベンは、ミッキーの取り分は毎回半分だった分も儲けられると言って仲間を鼓舞します。
しかし、前々から大量に稼いでいたことで警備のコール(ローレンス・フィッシュバーン)はベンをマークしていたこともあり、ついに捕えられて尋問されてしまうのでした。
その後、解放されて自分の部屋へ帰ってきたベンはドアにはさまっていて1通の通知に落胆します。
単位取得不足のため卒業不可という内容であり、ドアを開けると今度は部屋は荒らされて天井裏に隠していたお金も消えていたのに気づきます。
どちらも教授であるミッキーが手を回したと確信し、すべてを失ったベンはある作戦を立てるのでした。
卒業パーティーにいたミッキーに「もう一度チャンスをくれ」と言いに行き、取り分を以前より多くもらうと言い出されたので条件を付けました。
彼もプレイヤーとして稼いでもらおうと考え、了承した彼とチームメイトと共にラスベガスへ。
先日、捕まったことで顔が割れているため変装をしてゲームを順調に進めていきます。
しかし、警備に見つかったことで急いで退散の準備を始めるベンたち。
追手はすぐそばまで迫っており、カジノの裏口から出て建物内の従業員用の廊下や厨房を逃げ回ります。
ミッキーが2手に別れようと言い出し、その際にチップの入った袋を渡すよう言われたためその通りにし、ベンはジンと逃げるのでした。
ミッキーは集合場所をパブだと伝えましたが、タクシーを向かわせた先は空港…
車内で袋を開けてチップを確かめると、そこにはコインチョコが詰まっており、学生たちに騙されたことに対して悪態をつきます。
「ラスベガスをぶっつぶせ」ラスト最後の結末
この作戦はベンがコールに提案を出されたことがキッカケでした。
ミッキーは以前、カウンティングの常習犯だったことでコールに警戒されていたのです。
しかし、彼の非番の時に100万ドルも奪われてしまったため、責任を取らされてクビになったという経緯がありました。
それ以来コールはミッキーの姿を見かけておらず、ずっと追いかけていた…
そこでベンにミッキーを引き渡せと命じたのです―
そんな経緯があったとは全く気付かなかったミッキーはタクシーの運転手がコールの仲間であることに気付きませんでした。
ミッキーを無事逮捕したコールはベンの元に現れ、チップを全て渡すよう言います。
ベンは今回の稼ぎが自分たちのものだと聞いていたため、一度は渡さないと言いますが銃をチラつかせるコール…
彼は「お前の利口さなら全てを手に入れられるはずだ」と言い、ベンはチップを渡すことにしました。
コールはミッキーの授業の単位は保障すると言って去り、未練を残すことなく仕事を辞めて大金によって余生を過ごします。
ベンはジンという彼女と、大学の友人との仲も取り戻すことができ、卒業も確定。
そして、これまでの刺激的なできごとを再び医科大の面接者に話し、「驚嘆したでしょう?」と得意げに話して奨学金を得ることができたのでした。
THE END
「ラスベガスをぶっつぶせ」見どころ
まずこれが実話だということに驚きです。
カウンティングなんで本当にできるんですね・・・
この作品が作られたエンターテイメントではなく、ノンフィクションだと思って鑑賞するとさらに面白みが増すと思いますよ。
このストーリーの中心人物といいますか黒幕になるのがミッキー教授(ケヴィン・スペイシー)
結局、捕まってしまいます。
一番おいしい思いをしたのがコール(ローレンス・フィッシュバーン)
大金を手に入れます。
そして主役のベンですが、映画の冒頭にあった「驚嘆するような話は無いのか?」の答えを得ることができました。
そして医大の奨学金をゲットしたわけです。
個人的にはベンが悪い道へ進まなくてハッピーエンドだったと思います。
同じくカジノを舞台にした「モリーズ・ゲーム」もスリリング感を味わえておすすめです。
カジノのヒリつく緊迫感を味わってください。