「ホテル・ムンバイ」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末と見どころ

映画「ホテル・ムンバイ」ネタバレ あらすじ
ヒューマン

映画「ホテル・ムンバイ」はデヴ・パテル主演、アンソニー・マラス監督の2018年公開の映画です。

この映画「ホテル・ムンバイ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

インドの五つ星ホテルで起きた実話のテロ事件を描く「ホテル・ムンバイ」をお楽しみください。

 

「ホテル・ムンバイ」あらすじ

バックパッカーを装い、海を渡ってインドのムンバイまでやってきた数人の男たち。

皆の耳にはイヤホンがはめられ、通話相手のブルというボスらしき男が唱える言葉に耳を傾けています。

「神は偉大なり」

その言葉を復唱した男たちは散り散りになり目的の場所へと向かうのです。

ブルに、まずCST駅から始めろと言われたその男たちは駅のトイレでライフルを組み立てると多くの客で賑わう駅の構内で銃を乱射し始めました。

 
その頃、インドを代表する五つ星ホテルタージマハル・ホテルに勤めるアルジュン(デーヴ・パテール)は、幼い娘の面倒を見てくれるはずの義理の妹が急に都合が悪くなってしまったため、遅刻を覚悟で身重の妻の職場まで向かい娘を預けてホテルへと向かいます。

ホテルではVIP客が滞在予定の為、スタッフたちはあらゆる対応ができるようピリピリとした雰囲気です。

タージマハル・ホテルは世界でも有名な格式あるホテルのためスタッフの教育にも力を入れています。

その中でも厳しい事で有名な料理長のオベロイ(アヌパム・カー)は、遅刻してきたうえに靴を忘れサンダルで仕事に出ようとするアルジュンに、今日はもう帰りなさいと叱りつけます。

クビにされるのだと焦ったアルジュンは、もうすぐ二人目の子供が生まれることを話しどうにか仕事をさせて欲しいと頼み込むと、オベロイ料理長はしかたなく自分の予備の靴を貸すから早くそれを履いて勤務に就くよう言います。

アルジュンはサイズの合わないオベロイ料理長の靴を無理やり履くと即座に持ち場に向かうのです。

アルジュンが部屋から出た直後、テレビのニュースでテロが起きたことが報道されましたが、アルジュンはもちろん、ホテルのスタッフや客、その誰もがそのニュースを知らずにいました。

 
それから少しして、ホテルの近くにあるレストランにもテロの実行犯が現れ、店内にいた客を無差別に銃で射殺していきます。

パニックになった客たちは一斉にタージマハル・ホテルに押し掛けることに。

ホテルのスタッフらは押し寄せた客に驚きますが、全ての客をロビーに通します。

その中にバックパッカーを装ったテロの実行犯が紛れ込んでいるとも知らずに。

そして・・・

 

「ホテル・ムンバイ」ネタバレ

テロ犯たちは銃を手にするとブルの言葉を合図に、ロビーに集まる客やスタッフに銃を発砲していきます。

逃げ惑う仲間や客をレストランから目撃してしまったアルジュン。

どうにか気持ちを奮い立たせ、レストランの灯りを消すよう仲間のスタッフらに指示し、客には床に伏せて静かにするよう伝えます。

レストランに気付かないテロ犯たちはロビーから上の階へとターゲットを変え、客室を次々に襲っていくのです。

 
レストランにはVIP客のザーラ・カシャニ(ナザニン・ボニアディ)とその夫デヴィッド(アーミー・ハマー)、そして同じくVIP客のワシリー(ジェイソン・アイザック)らがいました。

ザーラ夫婦には生まれたばかりの赤ちゃんがいて、今この時間はベビーシッターのサリー(ティルダ・コブハム=ハーヴェイ)がその子の面倒を見ている為、気が気でない様子。

ニュースで今テロが起きているということを知ったザーラはサリーに連絡してみますが、その時サリーはシャワーに入っていて電話に気付きません。

その間にもホテルに泊まる客が次々に殺されていきます。

それはザーラたちの部屋が泊まる部屋にも。

部屋には二人の子供キャメロンとシッターのサリーが居ますが、サリーは状況が分からないままです。

やっとザーラからの着信に気付いたサリーでしたが、ザーラたちが言っている事の意味が分からず、部屋のノックが具合の悪いキャメロンの為に呼んだ医者だと思い開けてしまいます。

 
部屋の外に居たのは、テロに攻撃され血まみれになったホテルのスタッフでした。

ザーラたちの部屋に助けを求めにきたのです。

突然の事に困惑するサリーでしたが、部屋の外で銃声が聞こえたため、キャメロンを抱いてクローゼットに隠れます。

テロ犯が入って来たのをクローゼットの隙間から息を殺して覗き見るサリー。

助けを求めにきたスタッフは射殺されてしまいましたが、泣き出しそうなキャメロンの口を塞ぎ、どうにかやり過ごすことに成功します。

 
デヴィッドは黙って過ごすことができず、アルジュンに止められてもそれを押しのけサリーとキャメロンが居る部屋へと向かうことに。

テロ犯に見つかりそうになりながらも無事に部屋にたどり着いたデヴィッドはキャメロンとサリーの無事に安堵の表情を見せます。

アルジュンの妻もテレビのニュースでアルジュンが務めているホテルがテロの標的になっていることを知るのです。

あちこちで市民が殺されていますが、ムンバイにはテロ対策を訓練された特殊部隊がありません。

ニューデリーから救助が向かっていますが、遠く離れたそこからでは今日中にムンバイに着くことは無理です。

警察が出動するにもその数が全く足りませんでした。

 
ホテルではオベロイ料理長によってスタッフたちが厨房に集められました。

オベロイ料理長は、「誰も責めない。家族の為、自分のため、逃げたければ今しかない。」そう言って今なら通用口から外に出られるかもしれないことを告げます。

数人のスタッフはホテルを去りましたが、ほとんどのスタッフが残る決心をしました。

そこで、オベロイ料理長は会員しか入れない頑丈で特別な部屋に逃げることを提案します。

レストランにいたアルジュンにもチェンバーズラウンジの事が伝えられ、テロ犯に見つからないようレスト連にいた客とスタッフはチェンバーズラウンジへと向かうことに。

どうにかテロ犯に見つかることなく移動できた一行でしたが、不安は募ります。

 
最初の襲撃から七時間が経ち、チェンバーズラウンジにはロビーで襲撃された客とその客を連れたスタッフがやって来ました。

チェンバーズラウンジにいた客の中に眼科医がいたため、傷の具合を見てみましたが今すぐ病院にいかないと命を落とすと言います。

アルジュンとオベロイ料理長は、けが人だけでも外へ逃がそうと話し合いアルジュンがその女性を連れてチェンバーズラウンジから出ることに。

しかし、その女性を連れている途中怪我をした女性が動けなくなってしまいました。

そこへやって来た二人の地元警察官。

血まみれの女性を抱えているアルジュンを犯人だと勘違いし銃を向けますがアルジュンは恐怖から何も答えることが出来ません。

その隙に怪我をした女性が非常用の扉から出て行ってしまいテロ犯に殺されてしまいます。

 
その頃、部屋を出てチェンバーズラウンジへと向かっていたデヴィッドたち。

しかし、その途中テロ犯と遭遇してしまうのです。

咄嗟にサリーとキャメロンをテロ犯たちの死角に隠したデヴィッドは一人捕まってしまいました。

テロ犯たちはブルから、金持ちのアメリカ人は生け捕りにするよう指示されていた為デヴィッドを殺すことなく縄で縛り部屋に監禁します。

 
一方、アルジュンは警察官らと共に警備室へ向かいテロ犯たちの位置を確認することに。

その時、ホテルで大きな爆発が起きます。

監視カメラにはチェンバーズラウンジの扉をたたくテロ犯の姿が。

オベロイ料理長は、ドアを叩く人物が警察官かテロ犯か分からないため警察署長に連絡することに。

 
テロ犯は射殺した警官のIDカードにある名前を言い、助けに来たと騙します。

その名前を署長に告げると、連絡がつかなくなった警察官だと聞きチェンバーズラウンジの扉の鍵を開けようとするオベロイ料理長。

しかし、アルジュンからの連絡で外にいるのがテロ犯だと知った彼は客たちを部屋の奥へと誘導しますが、慌てた客がコップを落としその音で中に客が居ることを知ったテロ犯はチェンバーズラウンジの扉に銃を乱射するのです。

 
アルジュンは監視カメラを見ながら犯人たちの位置をオベロイ調理長に伝えようとしますが、携帯の充電が切れてしまいます。

今にも扉を壊しそうなテロ犯に怯える客たち。

警察官二人はアルジュンに警備室の鍵を閉めて隠れているよう伝えるとテロ犯を捕えるために部屋の外へと向かうことに。

 
警察官の持っている銃に残された弾は残り僅か。

しかし、テロ犯二人を見つけ銃撃戦が始まると他のテロ犯もやって来てしまいました。

激しい寿激戦の末、警察官もテロ犯も被弾し警察官は一旦ホテルの外に退避することに。

撃たれたテロ犯イムラン(アマンディープ・シン)は動けないためデヴィッドの見張りを任されることに。

 
襲撃から九時間。

チェンバーズラウンジに隔離されていたザーラは我慢の限界でした。

このままここで待っていても助けは来ずテロ犯によって爆破されるかもしれない、だからどうせ死ぬかもしれないなら家族と一緒にいたいと部屋を出ていきます。

賛同したのはワシリーを含め六人。

こっそりとホテルの階段を降りますが、結局テロ犯に見つかりほとんどが射殺され、残されたザーラとワシリーは人質として生け捕りにされてしまったのです。

連れて行かれた部屋にはデヴィッドと、その他にも数人拉致されていました。

ホテルの外では駅を襲撃したテロ犯二人が、警察官と市民によって攻撃され一人は死亡し一人は拘束されます。

 
銃撃から十二時間経って実行犯の身元が分かったと報道されてもまだ終わりを迎えることが出来ないでいるタージマハル・ホテルの人質たち。

テロ犯のリーダーであるアブドゥラ(スハイル・ネイヤー)はブルから、ムンバイに特殊部隊が到着したと聞かされ、「次に何をするか分かるな?アブドゥラ、時が来た」そう言われ、イムランに見張りを任せるとホテルの至る所に火を放っていきます。

 
チェンバーズラウンジ以外の所に隠れていた客たちが、テロ犯たちが放った火であぶり出されるように部屋から出てくるのを監視カメラで見ていたアルジュンは、逃げる先にテロ犯が居ることに気付き咄嗟に警備室を飛び出て客たちをチェンバーズラウンジへと誘導するのです。

その途中で客の一人に見つけられたサリーとキャメロンも一緒にチェンバーズラウンジへ移動することに。

拉致されたデヴィッドは、怪我で朦朧とするイムランの目を盗み手を拘束していた布をはぎ取ると、ザーラにサリーとキャメロンが隠れている場所を告げ立ち上がろうとします。

しかし気付いたイムランはデヴィッドの肩を銃で撃ち抜くのです。

 
チェンバーズラウンジでは最後の賭けに出ようとしていました。

オベロイ料理長とアルジュンの指示で携帯の電源を切り、出来る限り音をたてないようにして非常階段から外へ逃げようと作戦が練られていましたが、客の一人が助けて欲しい一心でそのことを外部に連絡してしまうのです。

アルジュンはそのことに気付き携帯電話を取り上げますが、この脱出作戦はニュースで報道されテロ犯の耳にも入ってしまいました。

テロ犯がブルの声によってチェンバーズラウンジ向かう中、見張り役のイムランにも人質を全員殺してチェンバーズラウンジへ向かうよう連絡が来ます。

イムランは戸惑うことなく一人ずつ殺していきますが最後に残ったザーラがイスラムの祈りを唱えると初めて戸惑いを見せました。

ブルからは気にせず殺せと言われますが、結局信仰心の厚いイムランは同じイスラム教徒のザーラを殺すことが出来ずに部屋を出ます。

ザーラは拘束を解くと、殺されてしまったデヴィッドに口づけをしてサリーとキャメロンを探しに行くのです。

 

「ホテル・ムンバイ」最後ラストの結末

その頃、チェンバーズラウンジに集まった客たちはアルジュンの誘導でホテルの外へと脱出を初めていました。

同時に、特殊部隊もホテルの中へ突入を始めます。

テロ犯が間近に迫る中必死に逃げる客たち。

途中でテロ犯に撃たれてしまう客もいましたが、アルジュンはギリギリまで客を誘導しホテルの外へと逃がしていくのです。

 
やっとホテルから脱出することが出来たアルジュンや客たち。

ホテルはテロ犯が放った火で燃え盛っています。

ザーラはデヴィッドから聞いた場所に行ってみるも、そこにサリーとキャメロンの姿がなく呆然としますが、どうにか窓を割り救助されることに。

ホテルの中ではテロ犯と特殊部隊の銃撃戦が繰り広げられますが、弾切れになったテロ犯たちは成す術なく特殊部隊の投げ入れたプラスチック爆弾によって最後の時を迎えます。

「神は偉大なり」

そう叫びながら。

 
救助されたザーラはサリーとキャメロンの名前を泣き叫びます。

それに気づいたサリーは待機していた救護車から飛び降り、ザーラとやっと再会するのです。

また、アルジュンもオベロイ料理長と抱き合い互いの無事を喜びます。

そして愛する妻と娘の元へ帰り二人をしっかりと抱きしめるのでした。

 
それから三日後。

治安部隊はテロリストに占拠された十二か所を奪還し実行犯十人中九人を殺害しました。

しかし、首謀者であるブルは捕まえることができませんでした。

ホテルでの犠牲者の半分は身を挺して客を守ったホテルのスタッフ。

レストランは事件から三週間後に再開され、ホテルが二十一ヶ月後に再建された際には生き残った人々が世界中からその祭典に集まり喜びと感謝の声をあげたのです。

THE END

 

「ホテル・ムンバイ」みどころ

息つく暇がないほどの緊迫感と恐怖で見るのを躊躇ってしまうシーンもありましたが、素晴らしい作品でした。

「スラムドッグ$ミリオネア」で注目されたデーヴ・パテールや「君の名前で僕を呼んで」で主人公の一人を演じたアーミー・ハマーなどの俳優陣が見せる迫真の演技にも注目です。

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2008年にムンバイで起きた同時多発テロを題材にした作品ということもあって、とにかくどのシーンを取ってもインパクトが凄い!

所々で入る古い映像が当時の物かは分かりませんが、そういう演出もリアリティーのある作品の良さになっていました。

 
ホテルのスタッフや客だけでなく、テロリスト側の視点も描かれているのがとてもリアルでどんどんストーリーの中に惹きこまれていきます。

制止を聞かず飛び出し結局捕まってしまう人にイライラしたり、でも、もし自分があの場に居たらただずっと息を潜めている事なんかできないのでは…と思ってみたり。

テロを題材にした作品は何作か視聴しましたが、その中でもトップに入る素晴らしさでした。

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